2018年07月09日
食事量減少の本質を見抜こう!原因分析と解決策のため。 〜介護・看護〜
皆さんこんにちは。
当ブログを運営している桃の助です
本日は「食事」についてのお話しです。
介護現場、医療現場で高齢者の食事量低下は、重大な問題となっています。
食事が十分に摂れず、栄養が足りずに痩せていく方も多いのではないでしょうか?
そこで、本日は食事量減少の原因分析と解決のためにどうすればいいのか、お話ししたいと思います。
皆さんのお勤めの職場ではどうやって栄養評価を行っていますか?
私の勤務している病院では、数年前まで主に食事量とアルブミン値を見て栄養評価を行っていました。
確かに食事摂取量とアルブミン値を見れば栄養状態の評価はある程度できるかもしれません。
しかし、本当にそれだけでいいのでしょうか?
改善策は見えているのでしょうか?
その人がなぜ食べないのか?
本当に食べる能力があるのか?
食べ物の形態は適しているのでしょうか?
食事量とアルブミン値だけの評価では、患者さんに対する食事のトータル的評価が出来ません。
また、客観的指標として点数化していなければ、看護師や介護士の主観的な評価となってしまい、統一性がありません。
食事形態が適切か、全身状態は食べる状態となっているか、日中の活動量はどうか、といった評価まで出来ているかたももちろんいると思います。
しかし、出来ていない方がいるのも現実です。
看護師、介護士のスキルによって評価にばらつきがあっては、現場ではなかなか食事量アップが望めないのではないでしょうか。
でも、個人のスキルアップや評価内容の統一をしてくれる評価があるんです!
皆さんはKTバランスチャートという評価をご存知でしょうか?
KTバランスチャートを使用すれば、口から食べるための包括的評価の活用と支援スキルアップにつながります!
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KTバランスチャートは、対象者の口から食べる支援において、包括的な視点で多職種による評価とアプローチをするためのアセスメントツールです。
「口から食べる」ための要素を13項目に分類したもので、それぞれの項目について5段階で評価し、全体のバランスを評価するためのものです。
不足な点はケアやリハビリテーションを充実し伸ばしたい点や強みへのアプローチへとつなげます。
評価や変化を可視化し、多職種で共有し、チーム力を駆使して対象者の食べる能力の維持・向上をはかるためのツールです。
13項目それぞれを1〜5点でスコア化し、レーダーチャートにします。
生活者として対象者の心身を整えていくために、評価点の低い項目へのケアの充実とステップアップ、評価点の高い項目の維持を意図した介入を行います。
1)心身の医学的視点
@食べる意欲
A全身状態
B呼吸状態
C口腔状態
2)摂食嚥下の機能的視点
D認知機能(食事中)
E咀嚼・送り込み
F嚥下
3)姿勢・活動的視点
G姿勢・耐久性
H食事動作
I活動
4)摂食状況・食物形態・栄養的視点
J摂食状況レベル
K食物形態
L栄養
KTバランスチャートの入力、集計はエクセルを利用してあるので簡単です!
下の図は入力した例を載せています。
チャートのバランスを見ればどこが問題で、どこにアプローチをすればいいのか一目瞭然ですよね!
また、アセスメントや観察項目のフリー入力項目もあるので、カンファレンス時に役立つこと間違いなしです。
無料でダウンロードできるので、ぜひ皆さんも活用してみてください!
下の外部リンクより、「NPO法人 口から食べる幸せを守る会」へ移動します。
そのページの注意点を読んでから、ダウンロードをお願いします。
KTバランスチャートダウンロードページへ
私が勤めている病院の看護師さんは、「食べないのは分かっているけど、どうすればいいのか分からない」という訴えが多くありました。
KTバランスチャートを使用してからは、看護師さんたちも少しずつどこを観察して、どうアプローチをすればいいのか分かってきたようです。
まだ使っていない方は、ぜひ使ってみてくださいね
最後まで読んで頂きありがとうございます。
この他にも色々な記事を書いているので、読んで頂けると嬉しいです!
それではまた。
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当ブログを運営している桃の助です
本日は「食事」についてのお話しです。
介護現場、医療現場で高齢者の食事量低下は、重大な問題となっています。
食事が十分に摂れず、栄養が足りずに痩せていく方も多いのではないでしょうか?
そこで、本日は食事量減少の原因分析と解決のためにどうすればいいのか、お話ししたいと思います。
食事量とアルブミン値での評価
皆さんのお勤めの職場ではどうやって栄養評価を行っていますか?
私の勤務している病院では、数年前まで主に食事量とアルブミン値を見て栄養評価を行っていました。
確かに食事摂取量とアルブミン値を見れば栄養状態の評価はある程度できるかもしれません。
しかし、本当にそれだけでいいのでしょうか?
改善策は見えているのでしょうか?
その人がなぜ食べないのか?
本当に食べる能力があるのか?
食べ物の形態は適しているのでしょうか?
食事量とアルブミン値だけの評価では、患者さんに対する食事のトータル的評価が出来ません。
また、客観的指標として点数化していなければ、看護師や介護士の主観的な評価となってしまい、統一性がありません。
食事形態が適切か、全身状態は食べる状態となっているか、日中の活動量はどうか、といった評価まで出来ているかたももちろんいると思います。
しかし、出来ていない方がいるのも現実です。
看護師、介護士のスキルによって評価にばらつきがあっては、現場ではなかなか食事量アップが望めないのではないでしょうか。
でも、個人のスキルアップや評価内容の統一をしてくれる評価があるんです!
皆さんはKTバランスチャートという評価をご存知でしょうか?
KTバランスチャートを使用すれば、口から食べるための包括的評価の活用と支援スキルアップにつながります!
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KTバランスチャートとは?
概要
KTバランスチャートは、対象者の口から食べる支援において、包括的な視点で多職種による評価とアプローチをするためのアセスメントツールです。
「口から食べる」ための要素を13項目に分類したもので、それぞれの項目について5段階で評価し、全体のバランスを評価するためのものです。
不足な点はケアやリハビリテーションを充実し伸ばしたい点や強みへのアプローチへとつなげます。
評価や変化を可視化し、多職種で共有し、チーム力を駆使して対象者の食べる能力の維持・向上をはかるためのツールです。
活用方法
13項目それぞれを1〜5点でスコア化し、レーダーチャートにします。
生活者として対象者の心身を整えていくために、評価点の低い項目へのケアの充実とステップアップ、評価点の高い項目の維持を意図した介入を行います。
13項目の構成
1)心身の医学的視点
@食べる意欲
A全身状態
B呼吸状態
C口腔状態
2)摂食嚥下の機能的視点
D認知機能(食事中)
E咀嚼・送り込み
F嚥下
3)姿勢・活動的視点
G姿勢・耐久性
H食事動作
I活動
4)摂食状況・食物形態・栄養的視点
J摂食状況レベル
K食物形態
L栄養
入力フォームとチャート
KTバランスチャートの入力、集計はエクセルを利用してあるので簡単です!
下の図は入力した例を載せています。
チャートのバランスを見ればどこが問題で、どこにアプローチをすればいいのか一目瞭然ですよね!
また、アセスメントや観察項目のフリー入力項目もあるので、カンファレンス時に役立つこと間違いなしです。
無料でダウンロードできるので、ぜひ皆さんも活用してみてください!
下の外部リンクより、「NPO法人 口から食べる幸せを守る会」へ移動します。
そのページの注意点を読んでから、ダウンロードをお願いします。
KTバランスチャートダウンロードページへ
おわりに
私が勤めている病院の看護師さんは、「食べないのは分かっているけど、どうすればいいのか分からない」という訴えが多くありました。
KTバランスチャートを使用してからは、看護師さんたちも少しずつどこを観察して、どうアプローチをすればいいのか分かってきたようです。
まだ使っていない方は、ぜひ使ってみてくださいね
最後まで読んで頂きありがとうございます。
この他にも色々な記事を書いているので、読んで頂けると嬉しいです!
それではまた。
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