2018年07月22日
子ども・赤ちゃんがかかりやすい病気について 〜髄膜炎、咽頭結膜熱(プール熱)、手足口病、ヘルパンギーナ、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)〜
皆さんこんにちは。
当サイトを運営している桃の助です
本日は、子ども・赤ちゃんがかかりやすい病気の第二弾です。
感染症の、髄膜炎、咽頭結膜熱(プール熱)、手足口病、ヘルパンギーナ、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)の5種類の病気についてまとめます。
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発見が難しい細菌性髄膜炎に要注意!
脳や脊髄を覆っている髄膜が、侵入してきた細菌やウイルスに感染して炎症を起こします。
細菌性とウイルス性の2種類あり、多くは風邪症候群と同じような症状で始まります。
その後、発熱、激しい頭痛、嘔吐、下痢の症状などが見られます。
けいれんや意識障害などが起こる事もあります。
<細菌性髄膜炎>
ヒブ(インフルエンザ菌b型)や肺炎球菌が原因で髄膜に炎症を起こします。
ヒブ菌や肺炎球菌は鼻やのどの常在菌ですが、菌が血液中に入り込むと体中に炎症を起こします。
3か月以上の赤ちゃんの場合は大半がヒブ菌、残りが肺炎球菌によるものです。
細菌性髄膜炎は発見の難しい病気で、発熱、嘔吐など風邪の症状が進み、意識障害が出て初めて診断がつくこともあります。
診断がつけばすぐに入院して抗菌薬などで治療します。
適切な治療をしても死亡したり、後遺症を残すことがあります。
最近は抗菌薬がききにくい耐性菌が増加しています。
2か月になったら、定期接種のヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンを受けられます。
それぞれ、接種回数の多いワクチンなので、なるべく早く接種を始める事をおすすめします。
<ウイルス性髄膜炎(無菌性髄膜炎)>
多くはウイルス性胃腸炎が原因で髄膜が炎症を起こします。
風邪症候群と似た症状で始まり、発熱や頭痛、嘔吐などが見られます。
細菌性髄膜炎と異なり、軽症で済むことが多く、必ずしも入院を必要としません。
解熱鎮痛薬などの対症療法を行います。
高熱を伴い、結膜炎の症状がでます
アデノウィルスが原因の夏風邪の一種です。
目やにや唾液からも感染するため、プールでの集団感染することもあります。
赤ちゃんが感染する事は少ないのですが、きょうだいが感染してうつしてしまう事があります。
発症すると39〜40度の高熱が出て、のどが赤く腫れて痛みます。
耳やあごの下のリンパ節も腫れ、目の充血、涙目、目やにが出るなど結膜炎の症状を伴ったり、下痢や嘔吐が起こる事もあります。
治療は対症療法が中心で、安静を心がけ、必要に応じて解熱鎮痛薬を使います。
目の症状には点眼薬が使われることがあります。
食事はのどごしがよく消化が良い物を与え、水分を十分に摂るようにしましょう。
口の中や手足に発疹や水疱が出ます
コクサッキーウイルスA群ウイルスやエンテロウイルスなどが原因で起こります。
口の中の粘膜や歯肉、唇の内側などに赤い小さな発疹ができ、同時にまたは少し遅れて手のひらや足の裏などに小さな水疱ができます。
38度前後の熱が出る事もあります。
特効薬はありません。
安静にして自然に治るのを待ちます。
食後は湯冷ましなどで口の中を洗い流したり、シャワーで洗い流すなど、患部を清潔にしましょう。
口の水疱はしみるので、刺激の少ない水分を中心に与えます。
まれに無菌性髄膜炎を併発するので、高熱が続いたり、嘔吐があった場合は再受診しましょう。
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のどにたくさんの水疱ができます
夏風邪の一種です。
コクサッキーウイルスA型ウイルスやエコーウイルスなどで起こり、39度前後の高熱が出て、のどの奥に小さな水疱が数個〜数十個できます。
水疱が潰れると、唾液を飲み込むのもつらいほど痛みがあり、食欲が落ちます。
水疱は1週間ほどで治ります。
解熱鎮痛薬で熱や痛みを和らげて自然に治るのを待ちます。
離乳食はのどごしの良い物を少しずつ与えます。
水分をとれない時や高熱が続く時は再受診しましょう。
熱が出て耳の下が腫れます
ムンプスウイルスに感染して起こります。
約3週間の潜伏期間を経て、発熱、耳下腺や顎下腺の腫れが起こります。
特効薬はなく、感染しても発症しない場合もあり、知らないうちに人にうつしてしまう事もあります。
無菌性髄膜炎を併発することや、まれに難聴の後遺症を残すこともあります。
1歳になったら、なるべく早く予防接種を受けましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
この他にも色々な記事を書いているので、読んで頂けると嬉しいです!
また、その他の子どもの病気についてはこちらから↓↓↓
・子どもの病気
それではまた!
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本日は、子ども・赤ちゃんがかかりやすい病気の第二弾です。
感染症の、髄膜炎、咽頭結膜熱(プール熱)、手足口病、ヘルパンギーナ、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)の5種類の病気についてまとめます。
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髄膜炎(ずいまくえん)
発見が難しい細菌性髄膜炎に要注意!
脳や脊髄を覆っている髄膜が、侵入してきた細菌やウイルスに感染して炎症を起こします。
細菌性とウイルス性の2種類あり、多くは風邪症候群と同じような症状で始まります。
その後、発熱、激しい頭痛、嘔吐、下痢の症状などが見られます。
けいれんや意識障害などが起こる事もあります。
<細菌性髄膜炎>
ヒブ(インフルエンザ菌b型)や肺炎球菌が原因で髄膜に炎症を起こします。
ヒブ菌や肺炎球菌は鼻やのどの常在菌ですが、菌が血液中に入り込むと体中に炎症を起こします。
3か月以上の赤ちゃんの場合は大半がヒブ菌、残りが肺炎球菌によるものです。
細菌性髄膜炎は発見の難しい病気で、発熱、嘔吐など風邪の症状が進み、意識障害が出て初めて診断がつくこともあります。
診断がつけばすぐに入院して抗菌薬などで治療します。
適切な治療をしても死亡したり、後遺症を残すことがあります。
最近は抗菌薬がききにくい耐性菌が増加しています。
2か月になったら、定期接種のヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンを受けられます。
それぞれ、接種回数の多いワクチンなので、なるべく早く接種を始める事をおすすめします。
<ウイルス性髄膜炎(無菌性髄膜炎)>
多くはウイルス性胃腸炎が原因で髄膜が炎症を起こします。
風邪症候群と似た症状で始まり、発熱や頭痛、嘔吐などが見られます。
細菌性髄膜炎と異なり、軽症で済むことが多く、必ずしも入院を必要としません。
解熱鎮痛薬などの対症療法を行います。
咽頭結膜熱・プール熱(いんとうけつまくねつ・ぷーるねつ)
高熱を伴い、結膜炎の症状がでます
アデノウィルスが原因の夏風邪の一種です。
目やにや唾液からも感染するため、プールでの集団感染することもあります。
赤ちゃんが感染する事は少ないのですが、きょうだいが感染してうつしてしまう事があります。
発症すると39〜40度の高熱が出て、のどが赤く腫れて痛みます。
耳やあごの下のリンパ節も腫れ、目の充血、涙目、目やにが出るなど結膜炎の症状を伴ったり、下痢や嘔吐が起こる事もあります。
治療は対症療法が中心で、安静を心がけ、必要に応じて解熱鎮痛薬を使います。
目の症状には点眼薬が使われることがあります。
食事はのどごしがよく消化が良い物を与え、水分を十分に摂るようにしましょう。
手足口病(てあしくちびょう)
口の中や手足に発疹や水疱が出ます
コクサッキーウイルスA群ウイルスやエンテロウイルスなどが原因で起こります。
口の中の粘膜や歯肉、唇の内側などに赤い小さな発疹ができ、同時にまたは少し遅れて手のひらや足の裏などに小さな水疱ができます。
38度前後の熱が出る事もあります。
特効薬はありません。
安静にして自然に治るのを待ちます。
食後は湯冷ましなどで口の中を洗い流したり、シャワーで洗い流すなど、患部を清潔にしましょう。
口の水疱はしみるので、刺激の少ない水分を中心に与えます。
まれに無菌性髄膜炎を併発するので、高熱が続いたり、嘔吐があった場合は再受診しましょう。
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ヘルパンギーナ
のどにたくさんの水疱ができます
夏風邪の一種です。
コクサッキーウイルスA型ウイルスやエコーウイルスなどで起こり、39度前後の高熱が出て、のどの奥に小さな水疱が数個〜数十個できます。
水疱が潰れると、唾液を飲み込むのもつらいほど痛みがあり、食欲が落ちます。
水疱は1週間ほどで治ります。
解熱鎮痛薬で熱や痛みを和らげて自然に治るのを待ちます。
離乳食はのどごしの良い物を少しずつ与えます。
水分をとれない時や高熱が続く時は再受診しましょう。
おたふくかぜ・流行性耳下腺炎(りゅうこうせいじかせんえん)
熱が出て耳の下が腫れます
ムンプスウイルスに感染して起こります。
約3週間の潜伏期間を経て、発熱、耳下腺や顎下腺の腫れが起こります。
特効薬はなく、感染しても発症しない場合もあり、知らないうちに人にうつしてしまう事もあります。
無菌性髄膜炎を併発することや、まれに難聴の後遺症を残すこともあります。
1歳になったら、なるべく早く予防接種を受けましょう。
おわりに
最後まで読んで頂きありがとうございます。
この他にも色々な記事を書いているので、読んで頂けると嬉しいです!
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