2017年06月21日
独居の親は本当に「かわいそうなこと」ですか?価値観は人それぞれ(その2)
→独居の親は本当に「かわいそうなこと」ですか?価値観は人それぞれ(その1)
■独居の親の子どもは決して非道な気持ちばかりではない
親の独居について「人として非道な行為」として疑わない人はいます。
できれば一緒に生活して面倒を見たいという気持ちがあっても自分の生活を
守って行くためにはそれが両立できない場合もあるでしょう。
一方的な決めつけで「ひどい」と決めつけてしまうことは大変危険です。
家庭ごとの事情というのは複雑かつ長い年月のなかでさまざまなできごとを
経てその結果になっています。
価値観が多様化した現代では他人には理解できないような価値観というものも
あります。親子や兄弟であっても必ずしも価値観が共感できるとは限りません。
さらに、ここでいう独居の親はあくまでも介護が必要ではない親の場合です。
親も自分のペースで生活したいという人もいます。
もちろん自分が倒れたり、ケガをしたり、病気になったりしたときを
考えると不安な気持ちしか湧いてこないでしょう。
しかしそれなりに健康に過ごしているうちは、あまり周りの干渉をうけず
自分のペースで生活した方がストレスがかからないという事実もあります。
ましてや親が毒親の場合は、同居していることでかかるストレスはハンパないです。
ある程度距離をとって生活すると言うことは必ずしも悪いことではありません。
離れているからといっても、まったく親のことを心配していないなんてことも
ないでしょう。親との接し方はひとそれぞれですので独居の親をさびしいという
先入観だけで見るのはかんがえものです。
■そのときどきで対応策を考えていくことがベスト
あくまで介護が不要の独居の親について話しました。
親子といえども価値観は異なることが多いので、同居がストレスになる人も多いのが現代です。
極論で言えばストレスに晒されながら親に感謝の気持ちすら湧くことがなく、
爆発して殺してしまうなんていう結末が幸せとは思えません。
親から抑圧されたり、支配されたりした子どもはアダルトチルドレンとなり、
親はすごく嫌いだけど、常識的に考えたら長男長女の自分が面倒を見ないといけない!
という葛藤に悩まされている人も少なくないと思います。
仮に親の面倒を兄妹の誰かが見ると決めたとすれば解決するかと言えば、
そんな簡単なものでもありません。面倒を見る兄妹姉妹だけが負担になってしまい、
他の兄弟姉妹は任せっきりになって関与しなくなる傾向になるからです。
みんなが協力し合って親と向き合えるような理想的なイメージは現実では
なかなか絵に描いた餅になるのです。一番近くに住んでいる人が面倒を見るとか、
長男だから実家に入るとか、結局兄妹達の責任逃れとしかとれずさらなるトラブルの
タネにもなりかねません。
親との問題を考えたときに、独居というものは決して悪いことばかりではありません。
子どもからすれば心配な点は多いわけですが、離れているからこそ気にしてあげることが
できたり、定期的に連絡を取ろうという気持ちになったりするというメリットもあります。
近くにいると世話をするのがあたりまえ、やってもらうのがあたりまえという感覚に
陥りやすいので、こういう独居の親スタイルというのも健康なうちはありだと思います。
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