2016年06月19日
吉濱ツトムさんが提唱する「隠れアスペ」?!アスペルガーの人全員への特効薬ではない。
人前に出るとドキドキが止まらない。周りの人とギクシャクする。どんなに頑張っても自分に自信がもてない……こういった「生きづらさ」を常に感じていて、仕事や人間関係につまずきがちなあなた。そんなあなたは、「隠れアスペルガー」かもしれません。
引用元:BEST TIMES 5月19日(木)6時0分配信
うーん。この記事についてはどうもいまいちという感じ。
いわゆる生きにくい原因は「隠れアスペ」の可能性があるという
観点らしいのですが、アスペルガー症候群や自閉症スペクトラムという
問題をより複雑で異なる認知にさせるような記事です。
おそらく、隠れアスペといっているのは、アスペルガーや発達障害
でも軽度な人たちのことではないかと思います。
重度な人よりも軽度の人の方が、自分の失態に気がつきやすく、
より一層自信喪失や、うつ病などの二次障害にもかかりやすい気がします。
重度な人は周りが何いっても、最終的には我関せずといったところが多いので…
言葉的に軽度というと軽くて良いのかと思いますが、軽度なためにいろいろなこと
に気がつくことも多く、自分を好きになれないというジレンマに犯され続けている
人も少なくないでしょう。
なんとなくこういう記事を見てしまうと、うまくいかないのはアスペや隠れアスペのせい
だ!と思い込んでしまう人もいるということです。
徹底的に「物理的で化学的な方法」でアプローチすること。食生活の是正、栄養補給、生活リズムの改善、運動などで「肉体改造」することで、アスペの短所と言える症状は驚くほど軽減されるそうです。
これもあくまでこの吉濱ツトムさんの場合の話です。
すべてのアスペルガーに効果があるかといえばそうではありません。
吉濱ツトムさんは自身で重度のアスペルガーの症状を克服したと
記載がありますが、この人の才能の例であってすべてのアスペや隠れアスペ
ができるとはいいがたいですね。
最終的に本人が自覚があるかということと、克服したいのかという
こともポイントになってきます。克服しなくてもいいというアスペの人も
いるでしょうからね。
アスペであろうが、定型であろうが苦しいときは必ずあります。
だから自分を分析する上でこんな症状なんだという目安を付ける
ことは良いと思いますが、いろんな障害のせいでうまくいかない!
と決めつけかねない問題がでてきます。
障害や他人や環境へ責任転嫁をいくらし続けても結果的に
問題から目を背けていることと変わらないと思います。
自分が自分のままでいい!克服とか向上とかしなくても
自分は自分で価値があると理解できればそれでいいのだと思いますが、
それがなかなか受け止めにくい世の中であることも問題を大きくしています。
他人と比較し続けると幸せという感覚は一生手に入れられないと言います。
結局はキリがないんですね。
アスペルガーで本を出すような人は、突出した才能をもっている
人間だと思いますから、こういう意見はあくまで参考程度にとどめて
おいた方が無難な気がします。
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