2015年04月15日
高校物理の世界
高校物理の入口(ニュートン力学)
はじめに、出会うのが、ニュートン力学。中学の理科でもニュートンという言葉はできます。中学では、100gが1ニュートンで、力の単位として登場済みです。中学では、重量(質量)と重さ(力)と違って、なんてややこしいなあ、と感じたことだけは覚えていることでしょう。高校ではそれを数式で表現し、明確になります。見方を変えると、明確に理解しないと問題が解けなくなります。好き嫌いがはっきりするところですが、わかればすっきりして、面白いです。
ニュートン力学では、運動に関する性質として、運動の3法則を言い出しました。
第1法則(慣性の法則)
第2法則(ニュートンの運動方程式)
第3法則(作用・反作用の法則)
上の3法則とも中学で触れていますので、わかった様な気になっている子も多いかと思います。そんなことわかっているよ。という子も多いかと思います。その様な子は、話しが早いです。中学までの内容を掘り下げていきますので、中学までの理解が高校での理解の大きな助けになります。
高校になって、まず掘り下げていく内容としては、第2法則です。具体的な数式をつかって、現実の運動を計算します。
F = m × a ここで F は 力(N: ニュートン) m は 質量(kg: キログラム) a は 加速度(m/(sec×sec))
ここで、理科少年で気の利く子は気づくかもしれません。なんでこんなすっきりした式になるのだろうか?それはすっきりした式になる様に力を決めたから、と。速さの変化は、力に比例して、重さに反比例して、しかもシンプルな式になる様に、力の単位を決めた、ということ。つまり、1kgの物が1秒間で変化する速度が1m/秒、となる力を1ニートンと決めたから、ということ。1kgのものの重力が約10Nとは、1kgのものを高いところから落とすと、1秒後の速さは10m/秒であることを意味します。この原則を膨らませると、10kgのものに働く力は100Nですので、高いところから落とすと、1kgの物を落とした場合に比べて、1秒後の速さは早くなりそうですが、実際は同じ 10m/秒です。それは、力は10倍になっても質量も10倍になるからです。このことを一行のシンプルな式で表現しています。まるで、俳句の様です。コンパクトな表現で多くのことを語っています。
物理では、世の中の現象の法則を見出し、その法則をつかって、現実の複雑な現象を分析します。いままで見えなかったことが見えてきます。中学の理科では、科学の入口の紹介でしたが、高校の物理の段階では、それを発展させて、入口からちょっと入って、また新たな発見があります。しかし、高校でも、まだ自己満足的な内容が多いですが、それを発展させると世の中の役にたつ、世の中を変えることにつながります。楽しみながら、高校物理の扉を叩いてみましょう。気が向いたら、世の中を変えることを夢みて、探求しましょう。
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