2015年07月25日
東進ハイスクールの受講ビデオの選択
東進ハイスクールの受講ビデオの選択
体験で受けたテスト結果と志望校を照らし合せて、受講科目を奨めてくる。東進からは、”あなたの娘の模試の成績はこれで、志望校に合格した人の7月時点での成績はこれで、比較するとがこうなります。”と淡々と説明してくる。じゃ、ダメじゃんと思わせておいて、じゃ、どうするか。と思わせておいて、”これを埋めるにはこの講座がどうですか” といってくる。妙な精神論もなく、データに基づいてもっともらしい説明です。しかし、ちょっと待てよ。これはこの講座を受ければ成績が上がる前提じゃないか。講座をうけても成績が上がる子と上がらない子がいるはずなのに、そこんとこはどう考えるんだ。成績が上がらなければ、”ちょっと頑張りが足りなかったね、こんなに上がった子もいたんだけどね。もっと頑張りましょう” で終わってしまうんではないでしょうか。じゃ、この講座はいかがでしょうか、また受講を奨められるだけではないか。成績があがらなかったら、受講費を返します、とは言っていません。高い受講代を支払って、成績が上がらなかったら、受ける本人はダメだ感を味わうだけになってしまうんではないか、と不安に感じた。
娘はいままでに他の塾で奨められるままに講座の多くを受講してきた。それによって成績は上がってはいません。横ばい程度です。受講すればいいってもんではありません。東進のビデオも結局は受講者の評判・受講実績によって商品化されているだけであって、どの様な受講者にどの様に効果があったかのデータなどありません。その教材が効果があるかどうかは娘を直に教えている私がもっともわかるかもしれません。
そこで、実際のビデオを私にも見せてもらえないか、とお願いした。ちょっとみせてももらったビデオは、東進が模試結果から奨めてくる受験数学I・A/U・Bであった。見ていて確かにおもしろい。若干おしゃれな服装で、イケメンにみえなくもない。女子校生に受けそうな雰囲気の中で、日常の親しみやすい言葉で話しかけてくる。”じゃん、うにうに、どすーん、ほにゃほにゃ、OK” などいいながら、落語風に一人ボケ突っ込みを、顔の向きで声の質をかえ、若干の身振りを加え解説してくる。声のはりもよく聞き取り易い。また、文字式 a,b,c を使っている式で、a, b, c 入れ替えられる式の説明では、a 中心の生活、b中心の生活 c中心の生活 という表現をして、数学の問題解説でよくつかう言葉は使わず、親しみ易い言葉でうまく説明しています。なるほど女子高生にウケル授業とはこういうことか、と思いつつ、女子高生の娘に聞いて見た。”イケメン?落語? おとちゃんそんなとこ見てんの?” 娘は全く興味なさそうであった。
問題の説明の仕方とともに重要なものとして、薀蓄”があります。 例えば、数学とは?、数学をどう勉強すべきか?、数学との向き合い方? などいろいろありますが、塾らしく数学の勉強方法について語っていた。例えば、”問題を多く解けばいいってもんじゃない。ポイントをつかんで解くってことが大事だ” とか ”一問5分でいいから、予習してなにがわからないかわかってから受講すること” とか、解法を教えてもらう前に少しでも自分で考えてみることが大切であると私も思っている。なかなかいいことを言っている。私も同感することである。解法パターンを覚えて、ただそのパターンをつかう類題をただ解いているだけでは単なる作業で、3日もすれば解けなくなってしまします。実力テストではどのパターンを使っていいかもわからず、点数は取れません。そこで私は娘に聞いて見た。”この先生いいこといってるだろ?” 娘は、”ここんところは早送りするよ”。どうも良さがわからないのか、当たり前なのか、聞く耳持たず、なのかわからないが、娘にとっては無駄な薀蓄である様であった。
じゃ、具体的な問題の難易度が娘に合っているか、という点であるが、娘がつかっている問題集の問題と似た様なものであった。この説明で解くにわかるか、ということについては、この説明でなくてもわかりそうである。この位の問題であれば、仮に娘がわからなければ、私が教えればいい、と感じた。ふと娘をみるともうビデオはみていない。別の問題集と格闘していた。
ということで、結局、東進様が奨めるこの講座は受講しない、こととしました。東進様は、(車の保険勧誘と同じ様に、もっとも高い手厚い保険、標準の保険、最低限の保険に相当する様な)3段階のプランを用意してきましたが、最低限のプランを選択することに決めました。保険では2倍の掛金で2倍の保証をしてくれますが、講義では2倍受講しても、一つ一つが中途半端になって2倍の効果は期待できません。塾側からすれば、2倍受講して2倍勉強して頑張りなさい、頑張れなければ志望校を変えるしかない、で終わりですが、当の本人は身体が持ちません。そんな頑張りをしても効果があるとも思えません。地に足を付けて、悔いの無い様に生き生きと頑張って欲しい、と思っています。私の大学生活を思い出すと、大学に入っても挫折してしまう人や大学に入ってから合わないと感じて、留年して別の学科に入り直した人など、よく見てきました。学習塾での効果そのものはどうでもいいですが、自分を見失わないで、生き生きと元気に、親のすねをかじりすぎないで、と祈っています。
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