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2024年02月19日

1040番:「湖畔」(33)(シュトルム作)


湖畔(33)
IMMENSEE(33)



−−−−−−−−−【33】−−−−−−−−−−−−−−−

 Reinhard faßte sie mit ausgelassener Freude
bei beiden Händen und zog sie hinaus auf die
Wiese. „Nach Indien, nach Indien ! “ sang er
und schwenkte sich mit ihr im Kreise, daß ihr
das rote Tüchelchen vom Halse flog.



−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−

 ラインハルトは大はしゃぎで彼女の両手を取って、
草地へと引っぱり出した. 「インドへ、インドへ!」 
ラインハルトは歌った.そして彼女と円を描いて踊り
ながらぐるっと回ったので、彼女の首元の赤い飾り布
がひるがえった.
 


−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−

faßte:(他)[4格を] つかむ、表現する、理解する
    把握する
ausgelassen:(過去分詞、形) 大はしゃぎの、浮かれた
    羽目を外した;
    ausgelassene Kinder / 大はしゃぎの子供たち
die Freude:(弱en) 喜び、うれしさ
die Wiese: (弱n) 草地、草原、牧草地、
    auf der Wiese spielen / 草地で遊ぶ
sich schwenken:(自)[...へ]方向を変える、旋回する、
    曲がる 
der Kreis:(強e) 円、輪
das Tüchelchen:das Tuch (布)の縮小形
der Halse:(die Hälse) 首
flog:(過去形) <fliegen (自) 飛ぶ
fliegen−flog−geflogen



1039番:ロンドリ姉妹(29)


ロンドリ姉妹(29)



−−−−−−−−−−【29】−−−−−−−−−−−−−−−

L'air est doux à respirer parce qu'il glisse sur
leur peau et fait voltiger les courts cheveux de
leurs tempes. La lune est charmante parce qu'elle
leur donne à rêver et qu'elle prête à l'amour un
charme langoureux.


.−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

空気が吸い込んで甘いのは、それが女たちの肌や側頭部
の短い髪をなでて通過するからなのだとポールはいう.
月光に魅力があるとすれば、それが女たちを夢見心地
にさせるからであり、悩ましげな魅力である恋を準備
しているからなのだ.


...−−−−−−−−−⦅語句⦆−−−−−−−−−−−−−−−−

air:(m) 空気
glisser:(自) 滑る
peau:(f)(pl_x) 皮膚、肌
voltiger:(自) (蝶、小鳥が)飛び回る、ひらひら飛び交う、
   風にはためく
court(e):(形) 短い
cheveu:(pl_x) 〘多くは複数で用いる〙髪、髪の毛 
tempes:[ターンプ](f) こめかみ、鬢
rêver:(自) 夢を見る
donner (à qn) à + 不定詞:(人に)…するものを与える;
   donner à manger / 食べ物を与える 
La lune leur donne à rêver. / 月が彼女たちに夢見るものを
   与える
prêt(e):(形) 準備[用意]のできた;
   être prêt à + 不定詞:〜する用意のできた
   être prêt à + 動作名詞:〜する用意のできた
   être prêt à l'amour:恋する用意が整っている
charme:(m) 魅力、魅惑
langoureux(se)[ラングゥルー(ズ)]:(形) (恋に)思い悩んだ、
   憔悴した、悩ましい、❷[文語]物憂げな
charme langoureux:悩ましい魅力;
   ここでは、その前の「恋」と同格で、恋の説明
   「悩ましい魅力、すなわち恋」    


2024年02月18日

1038番:ロックの娘(27)


ロックの娘(27)
La petite Roque



−−−−−−−−−【27】−−−−−−−−−−−−−−
   
 La demeure du maire se trouvait au bout du
bois qui lui servait de parc et trempait tout un
coin de ses murailles dans un petit étang que
formait en cet endroit la Brindille.
 

.−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

 村長のお屋敷は森林の先にあった.その森林がこの屋
敷にとっては庭園としての役目を果たしていた.そして
樹林という名の壁は一角がブランディーユ川がこの地に
作った沼地に漬かっていた.



.−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−

demeure:(f) ❶(立派な)住居、邸宅;❷[文語] 住まい 
se trouver:(pr) (ある場所・状態に) ある、いる
au bout de ~:〜のはずれに
bois:(m) 森、林
servir à qn de + 無冠詞名詞:〜にとして役立つ
   〜の役目を果たす、の代わりになる
lui:demeureを受ける間接目的語;「屋敷にとっては」
parc:(m) ❶公園、庭園
trempait:(3単半過去)
   < tremper (他) 浸す、つける、ぬらす;
    tremper un croissant dans son café au lait
クロワッサンをカフェオレに浸す.
tout un coin de:
muraille:[ミュライユ](f) 城壁、外壁
étang:[エタン](m) 池、沼、潟
formait:< former (他) 形作る、作る
en cet endroit:この地に
la Brindille:ブランディーユ川
 

2024年02月17日

1037番:アルルの女(21)


アルルの女(21)
L'ARLÉSIENNE



−−−−−−−−−【21】−−−−−−−−−−−−−−−−

Alors il revenait. Jamais il n'alla plus loin.


.−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

それからジャンは引き返した。それ以上に
遠くへはいかなかった。

1036番:ボヴァリー夫人(18)


Gustave Flabert
Madam Bovary
ボヴァリー夫人


ボヴァリー夫人(18)

       
−−−−−−−−−−−【18】−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−Que cherchez-vous ? demanda le professeur.
−−Ma cas..., fit timidement le nouveau, prome-
nant autour de lui des regards inquiets.
−−Cinq cents vers à toute la classe ! exclamé
d'une voix furieuse, arrêta, comme le Quos ego,
une bourrasque nouvelle.


−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

「何を探しているのだ?」 先生が聞いた.
「ぼくの帽...心配そうな視線を自分の回りに走らせ
ながら新入りはおずおずとしていた.
 「クラス全員、詩を500行!」
この言葉が怒鳴る声で叫ばれたが、軍神が部下を脅すク
オス・エゴを叫ぶように、また新たな笑いの突風を阻止
したのだった.

発せられた.

 

−−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−

promener des regards:視線をあちこちに走らせる
cinq cents:[サンソン](数) 500 (どちらもサンと読むのでサンサン
    ですが、cinqはセン、cent はソンに近い音で、耳には
   サンソンと聞こえます.)
vers:(m) 詩の1行、 詩句、
  [複数] 詩
furieux(se):(形) 激怒した、激昂した、怒り狂った
arrêta:(3単単純過去) < arrêter
bourrasque:(f) ❶突風、疾風;❷かんしゃく
Quos ego:テキストにはラテン語でこの言葉の元が書か
    れているのですが、さっぱりわかりません.フ
    ランス語の解説もわかりません.訳本の解説を
    みると、軍神ネプチューンが目下の者を脅して
    命令するのにこのフレーズを使ったのだとか.
    今でいう「パワハラ」ですね.



−−−−−−−−−−−≪読解≫−−−−−−−−−−−−−−−−

❶−−Ma cas..., fit timidement le nouveau, promenant
autour de lui des regards inquiets.

「僕の帽子...」この箇所だけが発話されたセリフ.
あとは地の文ですが、主語と動詞が倒置されています.
並べ替えると:
Le nouveau fit timidement.
文の骨格はこれだけであとは、付帯状況.
fit はfaire の単純過去3人称単数.ここでは自動詞で
「振舞う」の意味.「おずおずとしていた」となります.
これに分詞節がトッピングされて、
promenant autour de lui des regards inquiets
「心配そうな視線を自分の周囲に走らせながら」

全部合わせると
「僕の帽子...」心配そうな視線を自分の周囲に走らせ
ながら、新入りはおずおずとしていた.

❷arrêta:これの主語は「クラス全員、詩を500行!」
 という先生の脅し文句全体になります.この文句が
 生徒たちのクスクス笑いを止めてしまいました.
 ちょっと笑っただけで詩を500 行(20ページ分ぐら
 いでしょうか)書かされたらたまりません.

 

1035番:ナナ(8)(エミール・ゾラ)

 
Émile Zola
−Nana−

ナナ(8)



−−−−−−−−−−【8】−−−−−−−−−−−−−−−−−

Un instant, ils se turent, levant la tête, fouillant
l'ombre des loges. Mais le papier vert dont elles
étaient tapissées, les assombrissait encore. En bas,
sous la galerie, les baignoires s'enfonçaient dans
une nuit complète.


..−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 顔を見上げて、上の階のボックス席の人影を見極めよ
うとしながら、少しの間ふたりは黙っていた.しかしボ
ックス席に張り巡らされた緑の壁紙のせいで、より暗く
なっていた.下方、桟敷の下の1階ボックス席は完全に
夜の闇に沈んでいた.
 

..−−−−−−−−−⦅語句⦆−−−−−−−−−−−−−−−

se turent:(単純過去3複) < se taire
se taire:(pr) 黙る、黙り込む、黙っている
fouiller:(他) 丹念に調べる
ombre:(f) ❶陰、日陰、物陰;❷影、人影
loge:(f) (劇場の)ボックス席、
   (数個の座席を囲み込んだ場所)
papier vert:(m) 緑色の壁紙
   (tapisser は壁紙を張る)
tapissées:(p.passé/pl/f) 壁紙が張り巡らされた(ボックス席)
assombrissait:(3単半過去) < assombrir (他) 暗くする
   Les nuages assombrissent le ciel.
雲が空をかげらせる.
   雲のせいで空が暗い. 
galerie:(f) [劇場] 回廊席(桟敷席の上の席)
   天井桟敷、
premières galeries / 2階回廊席(桟敷席のすぐ上) 
baignoire:(f) ❶浴槽; ❷(劇場の)1階ボックス席
原書の註釈によると、「オーケストラボックス席」
   のすぐ後ろの席.ただし訳本の訳は「桟敷席」と
   訳されています.(新潮文庫「ゾラ」)
s'enfonçaient:(半過去3複)
   < s'enfoncer (pr) はまり込む、落ち込む、沈む
   もぐり込む
enfoncer (自):[dans, に] はまり込む、沈む
   enfoncer dans la neige jusqu'aux genoux.
  雪の中に膝まではまり込む. 
complet, complète:[コンプレ、コンプレット](形) 完全な、全くの


1034番:ナナ(7)に修正を加えました. 。

ナナ(7)に修正を加えました.

細かいことですが、kindle 版で写した本文
最後にはカッコ閉じ( ≫ )がなかったのですが、
紙版にはありましたので、付け加えました.

(修正前).....rait à neuf heures précises.
(修正後).....rait à neuf heures précises. ≫

セリフの終わりの印ですので、あるほうが
いいと判断しました.

多分、紙版のほうが正しいのでしょうが、アマゾンkindle 版は
無料でしたので、全然文句はありません.尚、紙版のほうは
le Livre de Poche 版です.

2024年02月15日

1033番:ロンドリ姉妹(28)


ロンドリ姉妹(28)


−−−−−−−−−−【28】−−−−−−−−−−−−−−−

L'existence lui apparaît poétisée, illuminée par la
présence des femmes. La terre n'est habitable
que parce qu'elles y sont; le soleil est brillant
et chaud parce qu'il les éclaire.



.−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

ポールには、彼女たちがいるから、この世は詩情に溢
れ、女たちの存在緒によって輝いているらしい.彼女た
ちがいるところだけしか、そこでしか、この世界は住め
ないのだ.太陽は彼女たちを照らすために輝き、そして
暑いのだ.



...−−−−−−−−−⦅語句⦆−−−−−−−−−−−−−−−−

existence:(f) 存在;
   ここでは「女たちの存在」という特定の「存在」
   を言っているので、定冠詞つきで l'existence
lui:彼にとって;ここでは「友人ポールにしてみれば」
poétisé(e):(形、p.passé/f) 詩的で美しい、詩情豊かな
   < poétiser (他) 詩的にする、美化する
illuminé(e):(形) 輝いた、明るい
présence:居ること、存在、出席
habitable:[アビターブル] (英語とアクセントの位置が違う)
英語のアクセント位置は語頭のハ [ha]:[ハビタブル]
意味は共通で「住むのに適した」
éclaire:(直現3単) < éclairer [エクレレ] (他) 照らす
chaud(e):熱い、暑い、



...−−−−−−−−−≪参考≫−−−−−−−−−−−−−−−−

英語版では次のようになっています.

“ You know Paul, and how woman is everything, the world,
life itself, to him. ”
「ポ−ルのことは言いましたよね、何でも彼に言わせると、
女とはすべてであり、世界であり、生きることそれ自体で
ある.」

...−−−−−−−−−(感想)−−−−−−−−−−−−−−−−−

これを宗教にすれば離婚はなくなるのでは?
「ポール教団」



1032番:ロックの娘(26)


ロックの娘(26)
La petite Roque


−−−−−−−−−【26】−−−−−−−−−−−−−−
   
 Il allait au pas gymnastique, son bâton sous
le bras, les poings fermés, la tête en avant;
et son sac de cuir, plein de lettres et de jour-
naux, lui battait les reins en cadence.
 

.−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

 彼は歩調を整えた駆足で、杖を脇に抱え、拳を握りし
め、やや前屈みで、手紙の詰まった革袋を腰に当てなが
らリズムを取って走っていった.


.−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−

pas gymnastique:pas de gymnastique のことと
    思います.「歩調を整えた駆け足」
poing fermé:(m) 握りこぶし;本文は複数形なので「左
    右とも手を握りこぶしにして」となります.
cadence:[カダンス](f) 調子、リズム; 
  en cadence:拍子をとって、調子をとって
   frapper des mains en cadence;手拍子を打つ 
reins:rein (m)[腎臓] の複数形:腰


1031番:アルルの女(20)

アルルの女(20)
L'ARLÉSIENNE


−−−−−−−−−【20】−−−−−−−−−−−−−−−−
          
Quelquefois il passer des journées entiéres seul
dans un coin; sans bouger: D'autres jours, il
se mettait à la terre* avec rage et abattait à
lui seul le travail de dix journaliers ... Le
soir venu, il prenait la route d' Arles* et mar-
chait devant* lui jusqu' à ce qu' il vît monter
dans le couchant les clochers grêles de la ville:    


−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

あるときは、ジャンは数日間たったひとりで、部屋の片
隅で、身動きもせず過ごすこともあり、また別の数日間
は、気も狂わんばかりに畑仕事にとりかかり、ジャンひ
とりで10人分もの畑仕事をこなしたりした...夜にな
ると、一人だけで、アルルへ向かう道を取り、西の空に、
町の教会の細長い鐘楼がそびえるのが見えるところまで
歩いて行きました.


−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−−

* la terre ここでは「畑仕事」 
se mettre à ~ 〜にとりかかる 
il se mettait à la terre 
彼は畑仕事にとりかかるのを常とした。
   ここでの半過去は「習慣」を表す. 
rage (f) 激怒  avec rage 怒り狂ったように 
「avec + 抽象名詞」は副詞的な意味になる。
この場合名詞は無冠詞となるが、形容詞が
つくと不定冠詞がつく。
abattre (他)「打ち倒す」が基本的な意味。
    ここでは熟語で、abattre du travail
もしくは abattre de la besogne で
    「どんどん仕事を片付ける」
    「せっせと仕事をする」などの意味になる。
* il prenait la route d'Arles
    この d' = de は、
    qui conduit à を意味する(第三書房版対訳書)
彼はアルルへ向かう道をとった。
(道を歩いて行った)
(乗り物が書かれていないので、
徒歩と考えるのが普通)
marcher 〜に向かう、歩く  /
marcher devant soi  まっすぐ歩く
jusqu'à ce que 〜 するまで、
     ここでは場所の到達点。「〜するところまで」
尚、ce は関係代名詞 qui の先行詞。
     このce に場所が示唆される。
  そして jusqu'à ce que のあとは接続法になります。
     jusqu'à ce qu'il voie les clochers. /
鐘楼がみえるところまで
     物語で主節が過去形なので、接続法半過去が
使われます。
     (会話では、簡単に接続法過去で済ませます)
     接続法半過去は、習わなかった方も多いと思
いますので
     活用語尾を書いておきます。
語幹は単純過去の2人称単数(tu)の形から
sをとったものになります。
je ~sse / tu ~sses / il ~^t /
nous ~ ssions / vous ~ssiez / ils ~ssent
     
重要な例外の動詞        
avoir の接続法半過去
      j'eusse / tu eusses / il eût /
nous eussions / vous eussiez / ils eussent
  ★
êtreの接続法半過去
      je fusse / tu fusses / il fût /
nous fussions / vous fussiez / ils fussent

最後に、voir ですが、知覚動詞の文型は
     知覚動詞 + 不定詞 + 名詞
   この名詞は知覚動詞の目的語と不定詞の主語を兼ねます.
  Je vois courir un chien.
犬が走っているのが見えます。
  J'entends siffler le train.
汽車が汽笛を鳴らしているのが聞こえます。



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