アフィリエイト広告を利用しています

2024年02月17日

1035番:ナナ(8)(エミール・ゾラ)

 
Émile Zola
−Nana−

ナナ(8)



−−−−−−−−−−【8】−−−−−−−−−−−−−−−−−

Un instant, ils se turent, levant la tête, fouillant
l'ombre des loges. Mais le papier vert dont elles
étaient tapissées, les assombrissait encore. En bas,
sous la galerie, les baignoires s'enfonçaient dans
une nuit complète.


..−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 顔を見上げて、上の階のボックス席の人影を見極めよ
うとしながら、少しの間ふたりは黙っていた.しかしボ
ックス席に張り巡らされた緑の壁紙のせいで、より暗く
なっていた.下方、桟敷の下の1階ボックス席は完全に
夜の闇に沈んでいた.
 

..−−−−−−−−−⦅語句⦆−−−−−−−−−−−−−−−

se turent:(単純過去3複) < se taire
se taire:(pr) 黙る、黙り込む、黙っている
fouiller:(他) 丹念に調べる
ombre:(f) ❶陰、日陰、物陰;❷影、人影
loge:(f) (劇場の)ボックス席、
   (数個の座席を囲み込んだ場所)
papier vert:(m) 緑色の壁紙
   (tapisser は壁紙を張る)
tapissées:(p.passé/pl/f) 壁紙が張り巡らされた(ボックス席)
assombrissait:(3単半過去) < assombrir (他) 暗くする
   Les nuages assombrissent le ciel.
雲が空をかげらせる.
   雲のせいで空が暗い. 
galerie:(f) [劇場] 回廊席(桟敷席の上の席)
   天井桟敷、
premières galeries / 2階回廊席(桟敷席のすぐ上) 
baignoire:(f) ❶浴槽; ❷(劇場の)1階ボックス席
原書の註釈によると、「オーケストラボックス席」
   のすぐ後ろの席.ただし訳本の訳は「桟敷席」と
   訳されています.(新潮文庫「ゾラ」)
s'enfonçaient:(半過去3複)
   < s'enfoncer (pr) はまり込む、落ち込む、沈む
   もぐり込む
enfoncer (自):[dans, に] はまり込む、沈む
   enfoncer dans la neige jusqu'aux genoux.
  雪の中に膝まではまり込む. 
complet, complète:[コンプレ、コンプレット](形) 完全な、全くの


1034番:ナナ(7)に修正を加えました. 。

ナナ(7)に修正を加えました.

細かいことですが、kindle 版で写した本文
最後にはカッコ閉じ( ≫ )がなかったのですが、
紙版にはありましたので、付け加えました.

(修正前).....rait à neuf heures précises.
(修正後).....rait à neuf heures précises. ≫

セリフの終わりの印ですので、あるほうが
いいと判断しました.

多分、紙版のほうが正しいのでしょうが、アマゾンkindle 版は
無料でしたので、全然文句はありません.尚、紙版のほうは
le Livre de Poche 版です.

2024年02月15日

1033番:ロンドリ姉妹(28)


ロンドリ姉妹(28)


−−−−−−−−−−【28】−−−−−−−−−−−−−−−

L'existence lui apparaît poétisée, illuminée par la
présence des femmes. La terre n'est habitable
que parce qu'elles y sont; le soleil est brillant
et chaud parce qu'il les éclaire.



.−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

ポールには、彼女たちがいるから、この世は詩情に溢
れ、女たちの存在緒によって輝いているらしい.彼女た
ちがいるところだけしか、そこでしか、この世界は住め
ないのだ.太陽は彼女たちを照らすために輝き、そして
暑いのだ.



...−−−−−−−−−⦅語句⦆−−−−−−−−−−−−−−−−

existence:(f) 存在;
   ここでは「女たちの存在」という特定の「存在」
   を言っているので、定冠詞つきで l'existence
lui:彼にとって;ここでは「友人ポールにしてみれば」
poétisé(e):(形、p.passé/f) 詩的で美しい、詩情豊かな
   < poétiser (他) 詩的にする、美化する
illuminé(e):(形) 輝いた、明るい
présence:居ること、存在、出席
habitable:[アビターブル] (英語とアクセントの位置が違う)
英語のアクセント位置は語頭のハ [ha]:[ハビタブル]
意味は共通で「住むのに適した」
éclaire:(直現3単) < éclairer [エクレレ] (他) 照らす
chaud(e):熱い、暑い、



...−−−−−−−−−≪参考≫−−−−−−−−−−−−−−−−

英語版では次のようになっています.

“ You know Paul, and how woman is everything, the world,
life itself, to him. ”
「ポ−ルのことは言いましたよね、何でも彼に言わせると、
女とはすべてであり、世界であり、生きることそれ自体で
ある.」

...−−−−−−−−−(感想)−−−−−−−−−−−−−−−−−

これを宗教にすれば離婚はなくなるのでは?
「ポール教団」



1032番:ロックの娘(26)


ロックの娘(26)
La petite Roque


−−−−−−−−−【26】−−−−−−−−−−−−−−
   
 Il allait au pas gymnastique, son bâton sous
le bras, les poings fermés, la tête en avant;
et son sac de cuir, plein de lettres et de jour-
naux, lui battait les reins en cadence.
 

.−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

 彼は歩調を整えた駆足で、杖を脇に抱え、拳を握りし
め、やや前屈みで、手紙の詰まった革袋を腰に当てなが
らリズムを取って走っていった.


.−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−

pas gymnastique:pas de gymnastique のことと
    思います.「歩調を整えた駆け足」
poing fermé:(m) 握りこぶし;本文は複数形なので「左
    右とも手を握りこぶしにして」となります.
cadence:[カダンス](f) 調子、リズム; 
  en cadence:拍子をとって、調子をとって
   frapper des mains en cadence;手拍子を打つ 
reins:rein (m)[腎臓] の複数形:腰


1031番:アルルの女(20)

アルルの女(20)
L'ARLÉSIENNE


−−−−−−−−−【20】−−−−−−−−−−−−−−−−
          
Quelquefois il passer des journées entiéres seul
dans un coin; sans bouger: D'autres jours, il
se mettait à la terre* avec rage et abattait à
lui seul le travail de dix journaliers ... Le
soir venu, il prenait la route d' Arles* et mar-
chait devant* lui jusqu' à ce qu' il vît monter
dans le couchant les clochers grêles de la ville:    


−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

あるときは、ジャンは数日間たったひとりで、部屋の片
隅で、身動きもせず過ごすこともあり、また別の数日間
は、気も狂わんばかりに畑仕事にとりかかり、ジャンひ
とりで10人分もの畑仕事をこなしたりした...夜にな
ると、一人だけで、アルルへ向かう道を取り、西の空に、
町の教会の細長い鐘楼がそびえるのが見えるところまで
歩いて行きました.


−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−−

* la terre ここでは「畑仕事」 
se mettre à ~ 〜にとりかかる 
il se mettait à la terre 
彼は畑仕事にとりかかるのを常とした。
   ここでの半過去は「習慣」を表す. 
rage (f) 激怒  avec rage 怒り狂ったように 
「avec + 抽象名詞」は副詞的な意味になる。
この場合名詞は無冠詞となるが、形容詞が
つくと不定冠詞がつく。
abattre (他)「打ち倒す」が基本的な意味。
    ここでは熟語で、abattre du travail
もしくは abattre de la besogne で
    「どんどん仕事を片付ける」
    「せっせと仕事をする」などの意味になる。
* il prenait la route d'Arles
    この d' = de は、
    qui conduit à を意味する(第三書房版対訳書)
彼はアルルへ向かう道をとった。
(道を歩いて行った)
(乗り物が書かれていないので、
徒歩と考えるのが普通)
marcher 〜に向かう、歩く  /
marcher devant soi  まっすぐ歩く
jusqu'à ce que 〜 するまで、
     ここでは場所の到達点。「〜するところまで」
尚、ce は関係代名詞 qui の先行詞。
     このce に場所が示唆される。
  そして jusqu'à ce que のあとは接続法になります。
     jusqu'à ce qu'il voie les clochers. /
鐘楼がみえるところまで
     物語で主節が過去形なので、接続法半過去が
使われます。
     (会話では、簡単に接続法過去で済ませます)
     接続法半過去は、習わなかった方も多いと思
いますので
     活用語尾を書いておきます。
語幹は単純過去の2人称単数(tu)の形から
sをとったものになります。
je ~sse / tu ~sses / il ~^t /
nous ~ ssions / vous ~ssiez / ils ~ssent
     
重要な例外の動詞        
avoir の接続法半過去
      j'eusse / tu eusses / il eût /
nous eussions / vous eussiez / ils eussent
  ★
êtreの接続法半過去
      je fusse / tu fusses / il fût /
nous fussions / vous fussiez / ils fussent

最後に、voir ですが、知覚動詞の文型は
     知覚動詞 + 不定詞 + 名詞
   この名詞は知覚動詞の目的語と不定詞の主語を兼ねます.
  Je vois courir un chien.
犬が走っているのが見えます。
  J'entends siffler le train.
汽車が汽笛を鳴らしているのが聞こえます。



1030番:ボヴァリー夫人(17)


Gustave Flabert
Madam Bovary
ボヴァリー夫人

ボヴァリー夫人(17)

       
−−−−−−−−−−−【17】−−−−−−−−−−−−−−−−−

Cependant, sous la pluie des pensums, l'ordre
peu à peu se rétablit dans la classe, et le pro-
fesseur, parvenu à saisir le nom de Charles Bo-
vary, se l'étant fait dicter, épeler et relire, com-
manda tout de suite au pauvre diable d'aller
s'asseoir sur le banc paresse, au pied de la
chaire. Il se mit en mouvement, mais, avant
de partir, hésita.


−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

 しかし先生が名前を聞き出すため、次々に、新入生に
あれやこれやと指図する中、教室の中は徐々に秩序を取
り戻しました.先生は、名前を書き取らせたり、スペル
を言わせたり、再読させたりして、ようやくシャルル・
ボヴァリーという名前だということがわかったのでした.
そしてすぐさま先生は、この哀れなやつに教壇のすぐ下
の劣等生席に来て座るよう命じました.新入りはどうし
ようかと迷った末にやっと移動しました.
 

−−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−

cependant:(接) しかしながら、にもかかわらず、
pensum:[ペンソム][ラテン語](mn) 罰の宿題
   faire des pensums / 罰の宿題をする
sous la pluie des pensums:罰の課題の雨の中;
   雨あられと降り注ぐような先生からの課題
  (自分の名前がちゃんと言えるまで、
   先生が新入りに、あれこれ指示したこと)
ordre:(m) 秩序
se rétablit:(3単単純過去)
< se rétablir (pr) 健康を回復する、回復される、
   状態が元に戻る  
rétablir (他):もとの状態に戻す、復旧する、回復する
parvenu(e):成り上がり者 (p.passé) <parvenir
parvenir:(自)[àに]苦労して達する
saisir:(他) つかむ、捕らえる、把握する、理解する
dicter:(他) 書取らせる、
se l'étant fait dicter:(p.pré) [leは名前]
   名前が聞き出せたところで
épeler:(他) 字のつづりを言う、
   Voulez-vous épeler votre nom ?
名前のつづりを言ってください.
relire:(他) 再読する、読み返す、
   J'ai relu plusieurs fois ce livre.
私はその本は何度も繰り返し読んだ.
commanda:(3単単純過去) < commander (他)
   ❶ 指揮する; ❷支配する、命令する
diable:(m) ❶悪魔、❷人間、やつ、男、
   bon diable / いいやつ
   ❸やんちゃ坊主、いたずらっ子
s'asseoir:(pr) 座る、着席する
  * asseoir:(他) 座らせる、着席させる
sur le banc:席に;(慣用表現)
   無理に「席の上に」としないこと.
   sur les bancs は「在学中に」「学校で」
paresse:[パレス](f) ❶怠惰、安逸;❶不活動、のろさ
le banc paresse:辞書不掲載語だが、banc には特定の人が
   座るという意味があるので、おそらくこれで
   「劣等生の席」なのであろう;反対に優等生の席は
   banc d'honneur でクラス1位の成績の人が座る
chaire:(f) 教壇
au pied de la chaire:教壇の真近に;
Il se mit en mouvement:彼(新入生)は移動を始めた.
    mit はmettre の3単単純過去 (直現はmet)
partir:(inf) 行くこと
hésita:(3単単純過去) < hésiter (自) ためらう
   < hésiter à + 不定詞 > 〜するのをためらう
   尚本文 < hésiter de + 不定詞 > は古形で、
   意味は同じ「〜するのをためらう」.
  フローベール(1821~1880)は200年ほど前の人
   ですので、ときどき古い表現があります.
 



1029番:ナナ(7)(エミール・ゾラ)


Émile Zola
−Nana−

ナナ(7)


−−−−−−−−−−【7】−−−−−−−−−−−−−−−−−

Une ouvreuse passait.
≪ Oh ! monsieur Fauchery, dit-elle familièrement,
ça ne commencera pas avant une demi-heure.
−−Alors, pourquoi affichent-ils pour neuf heru-
res ? murmura Hector, dont la longue figure
maigre prit un air vexé. Ce matin, Clarisse, qui
est de la pièce, m'a encore juré qu'on commence-
rait à neuf heures précises.≫



..−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ひとりの案内嬢が通りかかりました.
 「あら、フォシュリーさん、」案内嬢は気安く声を掛
けました.「まだ30分しないと開演しませんわよ.」
 「それじゃあ、どうしてポスター広告には9時開演な
んて書くのさ?」エクトルがぼそっと呟いた.その痩せ
た面長の顔は不機嫌そうな様子だった.今朝、この芝居
に出ているクラリス私に9時ちょうどに開演するって、
きっぱり言ってのけたんだぜ.


..−−−−−−−−−⦅語句⦆−−−−−−−−−−−−−−−

ouvreuse:(f) 案内嬢
passait:(3単半過去) 通りかかった;
   「通り過ぎた」と訳せば減点.半過去とは
   完了していない過去.別名「未完了過去」
   なぜ「半」というのかについては、過去の
   後半半分がない描写のため.たとえば刑事
   ドラマで犯人がナイフで人を殺そうとした
   瞬間に場面が切り替わるようなもの.まだ
   殺していない.次の瞬間ウルトラマンが現
   れるかもしれない.
Fauchery:(人名)フォシュリー(性)
dit-elle:引用セリフの導入では倒置するのが普通.
familièrement:(副) なれなれしく、親しげに
commencera:(3単単純未来) < commencer
afficher:(他) (ポスターなどで)予告する、広告する
   掲示する
murmura:(3単単純過去) < murmurer (他) ささやく、呟く
figure:(f) 顔、顔つき;(英語のfigureは「姿」.意味が
   フランス語とずれているので注意)
vexer:(他) 〜のl自尊心[感情]を傷つける、怒らせる;
   Cette remarque l'a vexé. / そう注意されて彼は気を
   悪くした. 
prit un air vexé:不機嫌そうな様子を見せた
Clarisse:人名(女子の名)クラリス、クララ
~ est de la pièce:〜がこの劇に出ている
   pièce は「演目」「出し物」
juré(e):(形) 深く誓った、公然と
   < jurer (他) 誓う、宣言する、断言する
commencerait:(3単条)(ここでは過去未来)
< commencer (自) 始まる 
à neuf heures précises:9時きっかりに
précis(e):(形) 正確な、ちょうどの、


1028番:学習挫折記念館(その1)「ニーベルンゲンの歌」

ニーベルンゲンの歌
Das Nibelungenlied

学習開始2021年6月27日(日)
学習挫折その後間もなく

−−−−−−−−−−−−【1】−−−−−−−−−−−−−−−−

Erstes Abenteuer

Wie Kriemhilden träumte

Viel Wunderdinge melden・die Mären alter Zeit
Von preiswerten Helden・von großer Kühnheit,
Von Freud'und Festilichkeiten・von Weinen und von Klagen,
Von kühner Recken Streiten・mögt ihr nun Wunder hören sagen.

−−−−−−−−−−−−【訳】−−−−−−−−−−−−−−−−

    「第一歌章」
クリームヒルトの夢見た様子

いにしえの時より伝えられている多くの驚嘆すべき話がある.
誉れ高き勇者の伝説、大胆な行為の数々の伝説
喜びと宴、涙と悲嘆の話
勇敢な戦士たちの戦いの話
今やおん身らは驚異の話の数々が語られるのを聞けるであろう.


−−−−−−−−−−−−【語句】−−−−−−−−−−−−−−−−

Kriemhild (人名)クリームヒルト(叙事詩ではクリエムヒルトですが一般読みに
                 従います)
wie Kriemhilden träumte 人名が格変化しているのにたまげました。
    これが1格か4格かで意味がかわるのですが、どうせ、こっちは
    無知・無教養の輩.1格ということで...
   (女性名詞の単数は変化しないはずなのですが私の理解を越えています)
träumte(過去形)<träumen (自) 夢を見る
Wunderdinge <das Wunderding {_(e)s/_e} 素晴らしい事物、《複数形で》不思議なこと 
melden (他)〜を報道する、報告する
die Mären (複)<die Mär [メーア]{_/_en}お話、言い伝え
   これに縮小辞がつくと、おなじみの単語、das Märchen です.
alter Zeit (2格)(形容詞は強変化)(f)古代の〜(言い伝えに続く)
das Abenteuer {_s/_} 冒険;冒険的な企て
  auf Abenteuer ausgehen 冒険に出かける
Erstes Abenteuer は「第一冒険」となるが、一般的には
 「第一歌章」と訳されているので、慣例に従います.
  「冒険」を「歌」と訳したのでは少なくとも独検では
  不合格答案になりますが、この物語の特異性からそれは、
  承認されるものだろうと思います.全てが頭韻、あるいは
  脚韻の韻律でもって歌われているからです.
Kriemhilden < Kriemhild [クリームヒルト] ジークフリートの妻
   岩波文庫の「ニーベルンゲンの歌」にはクリエムヒルト
   と訳されています.一般にはクリームヒルトですが、中世叙事詩の
   読みは、クリエムヒルトになります.ジークフリートの名も、
   中世叙事詩では、ジーフリトとなります.
träumte 過去形
von がたくさん出てきます.これらは、先行するdie Mären(お話)
 の内容を展開する導入辞です.「〜の話」「〜な話」etc.
preiswert (形) お買い得な
Helden → Held (m){弱} ❶英雄、勇士、❷(物語の)主人公
preiswerten Helden お買い得な英雄? → preiswert をもう一度
  調べる必要あり.「岩波文庫訳」と照合すると、preiswert は
  「誉れ高き」そこで博友社大辞典を引くと、「賞賛すべき」という
  意味がありました.よくみると、この辞書の編者と岩波文庫の
  翻訳者は同じ先生です(相良博士)
großer <groß (形) 大きい
die Kühnheit {_/_en} ❶(複ナシ)大胆、厚かましさ、❷大胆な行為
Freud' (縮約形) < die Freude 喜び
die Festilichkeiten {_/_en} ❶お祭り気分、華やかさ、荘重、華麗
      ❷祝祭、饗宴、祭典 
Klagen (複)<die Klage {_/_n} 嘆き、悲嘆
Weinen (辞書不掲載) 推測しますと:Wein(酒)の複数はWeine なので別.
  動詞weinen (泣く) の名詞化だと考えます.
von Weinen und von Klagen 「涙と悲嘆の話」と訳しました.
kühner <kühn (形) ❶大胆な、勇敢な、思い切った、あつかましい
  Ich bin so kühn, zu fragen. / 失礼ですがお尋ねいたします.
Recken (複) <der Recke {_n/_n}(詩) 英雄、勇士、戦士(とくにゲルマン伝説の)
Streiten (複) <der Streit {_(e)s/_e} 口論、争論、争い、けんか
   (古語)戦闘
mögt ihr nun Wunder hören sagen 主語はihr (諸君)、知覚動詞 hören は
不定詞 sagen と結合して 「語られているのを聞く」
  mögt は ihr の定動詞で動詞群hören sagen を文末に従える.
das Wunder {_s/_} 驚くべきこと、不思議なこと
「今や、諸君は驚異(に満ちた話)が語られるのを聞くことができるでしょう.」

2024年02月14日

1027番:「湖畔」(32)(シュトルム作)


湖畔(32)
IMMENSEE(32)


−−−−−−−−−【32】−−−−−−−−−−−−−−−

 Der Kleinen kam das Weinen nahe.„Mach
nur nicht so böse Augen,“ sagte sie;„ich will
ja mit nach Indien,“


−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−

 少女は泣き出しそうになった.「そんなにいやな目を
しないで頂戴.」彼女は言いました.そう、それじゃわ
たし、一緒にインドへ行くわ.」


−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−

böse:(形) 悪い、よくない、いやな

2024年02月13日

1026番:ロンドリ姉妹(27)


ロンドリ姉妹(27)


−−−−−−−−−−【27】−−−−−−−−−−−−−−−

 Vous connaissez Paul. Pour lui, le monde, la
vie, c'est la femme. Il y a beaucoup d'hommes
de cette race-là.


.−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

ポールのことはご存じですよね.ポールにとっては、
人の世とは、人生とは、女なのである.この手合いの
男は、世の中には、わんさといる.



...−−−−−−−−−⦅語句⦆−−−−−−−−−−−−−−−−

race:(f) 人種
cette race-là:この手の人種、この手合い

ファン
検索
<< 2024年11月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新記事
写真ギャラリー
最新コメント
タグクラウド
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
語学学習さんの画像
語学学習
はじめまして.ゴタぴょんと申します.通訳ガイド(英語)をしております.というかしていました.コロナの影響で現在仕事はありません.毎日ヒマなので、語学学習をしております.学習したノートを公開しますので、どうぞ、ご一緒に!
プロフィール