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2024年02月21日

1045番:ロンドリ姉妹(30)


ロンドリ姉妹(30)


−−−−−−−−−−【30】−−−−−−−−−−−−−−−

Certes tous les actes de Paul ont les femmes
pour mobile; toutes ses pensée vont vers elles,
ainsi que tous ses efforts et toutes ses espérances.



.−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

確かにポールの行為のすべては女がその動機なのだ.
彼のすべての考えは女たちに向けられている.同様に
すべての努力とすべての期待も女たちに向けられてい
るのである.



...−−−−−−−−−⦅語句⦆−−−−−−−−−−−−−−−−

Certes:(副)❶【譲歩】
   Certes...mais / なるほど…ではあるが(がしかし)
Certes, vous n'avez pas tort, mais ...
なるほどあなたの言う通りです、でも
❷[文語] 確かに、もちろん、間違いなく
mobile:(m) 動機、原動力
Le crime a pour mobile la jalousie. / その犯罪は嫉妬
が動機だ.
ainsi que:同様に


1044番:ロックの娘(28)


ロックの娘(28)
La petite Roque


−−−−−−−−−【28】−−−−−−−−−−−−−−
   
 C'était une grande maison carrée en pierre
grise, très ancienne, qui avait subi des sièges
autrefois, et terminée par une tour énorme,
haute de vingt mètres, bâtie dans l'eau.
 

.−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

 それはとても古い家で、灰色の石造りで大きな四角い
家でした.非常に古くからの家で、昔、幾度か包囲され
たことがあった.邸宅の端は水中に建てられた高さ20
メートルの巨大な塔でその敷地が終わっている.


.−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−

carré(e):(形) 正方形の、四角い
en:(前)【材料】〜で出来た ;
en pierre:石造りの
gris(e):(形)グレーの、灰色の
ancien(ne):(形) 古い、古くから存在する
subi: < subir (他) (被害などを) 受ける、堪え忍ぶ
siège:(m) (都市などの)包囲、
faire le siège d'une ville / 都市を包囲する
lever le siège / 包囲を解く
terminé(e) par ~ :〜で終わっている(形、p.passé)
haut(e) de vingt mètres:(形句) 高さが20 メートルの
bâtie:(p. passé/f) 建てられた <batir (他) 建てる 

1043番:アルルの女(22)


アルルの女(22)
L'ARLÉSIENNE


−−−−−−−−−−【22】−−−−−−−−−−−−−−−−

De le voir ainsi, toujours triste et seul, les gens
du mas ne savaient plus que faire. On redoutait un
malheur ...Une fois, à table; sa mère, en le regardant
avec des yeux pleins de larmes, lui dit;


−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−
          
 いつもひとりぼっちで、悲しそうな、そんなジャンを見ると、
農家の人たちは、どうしていいか、もはやわかりませんでした。
不幸なことが起こらなければいいがと、まわりの不安が募りま
した。 あるとき、食事の時、母親は目に涙をいっぱいにして、
ジャンに言いました。


−−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−− 
            
redoutait: <redouter (他)ひどく恐れる、心配する
une fois:あるとき、cf. des fois:ときおり、たまたま
De le voir ainsi:「そのような彼の姿を見ると〜」<de + 不定詞>は
    意味上の従属節を構成する.
    De me voir ainsi, des armes leur sont venues.
「このようにしている私を見て、彼らは涙を浮かべた.
les gens du mas ne savaient plus que faire:「家の人たちはもう
    どうしていいかわからなかった.<que + 不定詞> は間接疑問節
    になります.
    Je ne sais que faire. 「どうしていいかわかりません」.
    Que faire? 「どうしたらいいだろうか?」.

1042番:ボヴァリー夫人(19)


Gustave Flabert
Madam Bovary
ボヴァリー夫人

ボヴァリー夫人(19)


       
−−−−−−−−−−−【19】−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−Restez donc tranquilles !
continuait le professeur indigné, et s'essuyant le
front avec son mouchoir qu'il venait de prendre
dans sa toque: Quant à vous, le nouveau, vous
me copierez vingt fois le verbe ridiculus sum.
Puis, d'une voix plus douce:
−−Eh ! vous la rertrouverez, votre casquette;
on ne vous l'a pas volée !




−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

「静かにしていろってば.」
先生は憤慨して、帽子から取出したハンカチで額の汗を
拭いながら言い続けていた.
 「新入り君、君のことだが、動詞リディクルス スム
(我は滑稽なり)を20回、書き写しなさい」
それから、さらに優しい声で、
いいかい、帽子は出て来るよ.誰も取ったりしていない
からね.」

 
−−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−

indigné(e):(形) 憤慨した;
  <indigner [アンディニェ](他) 憤慨させる
s' indigner (pr) [de, contrer に] 憤慨する
toque:(f) 縁なし帽
quant à ~ :〜に関しては、〜はどうかといえば、
  Quant aux enfants, ils iront en colonie de vacances.
子供たちのほうは林間学校に行くことになっている.
  Tout le monde est satisfait quant aux résultats.
結果については皆が満足している.
  Quant à moi, je suis d'accord. / 私としては賛成です.
  Quant à finir avant ce soir, c'est impossible.
今晩までに終えることは不可能だ. 
quant à vous:あなたについては
ridiculus sum:(ラテン語) ridiculus=ridicule (形)
   こっけいな; sum = je suis 私は〜である.
   ridiculus sum=je suis ridicule. 私は滑稽だ.
            (私は道化者)  
copierez:[コピレ](単純未来2敬単での命令)
   「君は〜の書き取りをするんだよ」 
   < copier (他) 書き写す、コピーする
on ne vous l'a pas volée !:誰も君から盗んじゃいないよ.
vous は「奪格」と呼ばれるもので「君から」
次のl' は「帽子」のこと.どちらもvoler の
目的格補語で、vous が間接目的語、l' =casquette
が直接目的語

1041番:ナナ(9)(エミール・ゾラ)



Émile Zola
−Nana−

ナナ(9)


−−−−−−−−−−【9】−−−−−−−−−−−−−−−−−

Aux loges de balcon, il n'y avait qu'une grosse
dame, échouée sur le velours de la rampe. À
droite et à gauche, entre de hautes colonnes, les
avant-scènes restaient vides, drapées, de lambrequins
à longues franges.


..−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−−

桟敷のボックス席には、たまたま恰幅のいい婦人がベル
ベット巻の手すりに現れただけだった.左右それぞれの
高い柱と柱の間の両方の貴賓席は空席のままで、長い総
のついた飾り幕が垂らされていた.

 

..−−−−−−−−−⦅語句⦆−−−−−−−−−−−−−−−

balcon:(m) 2(3)階正面桟敷席
loge:balcon のすぐうしろのボックス席
échoué(e):(p.passé / 形) 座礁した、失敗した
  < échouer (他) ❶失敗する、❷(船が)座礁する、
  岸に乗り上げる;❸(たまたま)行き合わせる、
  たどりつく、(ある場所に)たまたま来る、
舞い込む、(仕方なく)とどまる. 
velours:(m) ビロード、ベルベット
rampe:(f) 手すり、欄干
avant-scène:(f) ❶貴賓席、特別ボックス席;
  舞台に最も近い左右両翼のボックス席で、来賓用
の席.「前桟敷」「翼席」ともいう.
正式名は loge d'avant-scène .
王室(日本では皇室)招来時は通例この席になる.
❷ステージ上の幕の前の部分、幕開き前などの
観客へのあいさつ時に立ったりするいわゆる
「エプロン・ステージ」.  
restaient:(半過去3複) 〜の(状態の)ままだった.
  <rester + 属詞 > 〜のままである  
vide:(形) 空の、なにもない
drapé(e):(形、p.passé) ドレープした、ひだのある 
lambrequin:(m) 飾り布、垂れ飾り;(発音のランブルケン
   が日本語の乱舞巾に聞こえて、それがまたそのま
   ま訳になっていて面白いと思いました)
frange:縁飾り、総(ふさ)


.−−−−−−−−−≪感想≫−−−−−−−−−−−−−−

来賓席の飾り幕は来賓が入室したら、はずすのでしょう
か?あまり劇場に行ったことがないので、習慣について
はさっぱりわかりません.またわかったら、ここに戻っ
てきて訂正、加筆などをさせていただきます.よろしく
お願いいたします.




2024年02月19日

1040番:「湖畔」(33)(シュトルム作)


湖畔(33)
IMMENSEE(33)



−−−−−−−−−【33】−−−−−−−−−−−−−−−

 Reinhard faßte sie mit ausgelassener Freude
bei beiden Händen und zog sie hinaus auf die
Wiese. „Nach Indien, nach Indien ! “ sang er
und schwenkte sich mit ihr im Kreise, daß ihr
das rote Tüchelchen vom Halse flog.



−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−

 ラインハルトは大はしゃぎで彼女の両手を取って、
草地へと引っぱり出した. 「インドへ、インドへ!」 
ラインハルトは歌った.そして彼女と円を描いて踊り
ながらぐるっと回ったので、彼女の首元の赤い飾り布
がひるがえった.
 


−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−

faßte:(他)[4格を] つかむ、表現する、理解する
    把握する
ausgelassen:(過去分詞、形) 大はしゃぎの、浮かれた
    羽目を外した;
    ausgelassene Kinder / 大はしゃぎの子供たち
die Freude:(弱en) 喜び、うれしさ
die Wiese: (弱n) 草地、草原、牧草地、
    auf der Wiese spielen / 草地で遊ぶ
sich schwenken:(自)[...へ]方向を変える、旋回する、
    曲がる 
der Kreis:(強e) 円、輪
das Tüchelchen:das Tuch (布)の縮小形
der Halse:(die Hälse) 首
flog:(過去形) <fliegen (自) 飛ぶ
fliegen−flog−geflogen



1039番:ロンドリ姉妹(29)


ロンドリ姉妹(29)



−−−−−−−−−−【29】−−−−−−−−−−−−−−−

L'air est doux à respirer parce qu'il glisse sur
leur peau et fait voltiger les courts cheveux de
leurs tempes. La lune est charmante parce qu'elle
leur donne à rêver et qu'elle prête à l'amour un
charme langoureux.


.−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

空気が吸い込んで甘いのは、それが女たちの肌や側頭部
の短い髪をなでて通過するからなのだとポールはいう.
月光に魅力があるとすれば、それが女たちを夢見心地
にさせるからであり、悩ましげな魅力である恋を準備
しているからなのだ.


...−−−−−−−−−⦅語句⦆−−−−−−−−−−−−−−−−

air:(m) 空気
glisser:(自) 滑る
peau:(f)(pl_x) 皮膚、肌
voltiger:(自) (蝶、小鳥が)飛び回る、ひらひら飛び交う、
   風にはためく
court(e):(形) 短い
cheveu:(pl_x) 〘多くは複数で用いる〙髪、髪の毛 
tempes:[ターンプ](f) こめかみ、鬢
rêver:(自) 夢を見る
donner (à qn) à + 不定詞:(人に)…するものを与える;
   donner à manger / 食べ物を与える 
La lune leur donne à rêver. / 月が彼女たちに夢見るものを
   与える
prêt(e):(形) 準備[用意]のできた;
   être prêt à + 不定詞:〜する用意のできた
   être prêt à + 動作名詞:〜する用意のできた
   être prêt à l'amour:恋する用意が整っている
charme:(m) 魅力、魅惑
langoureux(se)[ラングゥルー(ズ)]:(形) (恋に)思い悩んだ、
   憔悴した、悩ましい、❷[文語]物憂げな
charme langoureux:悩ましい魅力;
   ここでは、その前の「恋」と同格で、恋の説明
   「悩ましい魅力、すなわち恋」    


2024年02月18日

1038番:ロックの娘(27)


ロックの娘(27)
La petite Roque



−−−−−−−−−【27】−−−−−−−−−−−−−−
   
 La demeure du maire se trouvait au bout du
bois qui lui servait de parc et trempait tout un
coin de ses murailles dans un petit étang que
formait en cet endroit la Brindille.
 

.−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

 村長のお屋敷は森林の先にあった.その森林がこの屋
敷にとっては庭園としての役目を果たしていた.そして
樹林という名の壁は一角がブランディーユ川がこの地に
作った沼地に漬かっていた.



.−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−

demeure:(f) ❶(立派な)住居、邸宅;❷[文語] 住まい 
se trouver:(pr) (ある場所・状態に) ある、いる
au bout de ~:〜のはずれに
bois:(m) 森、林
servir à qn de + 無冠詞名詞:〜にとして役立つ
   〜の役目を果たす、の代わりになる
lui:demeureを受ける間接目的語;「屋敷にとっては」
parc:(m) ❶公園、庭園
trempait:(3単半過去)
   < tremper (他) 浸す、つける、ぬらす;
    tremper un croissant dans son café au lait
クロワッサンをカフェオレに浸す.
tout un coin de:
muraille:[ミュライユ](f) 城壁、外壁
étang:[エタン](m) 池、沼、潟
formait:< former (他) 形作る、作る
en cet endroit:この地に
la Brindille:ブランディーユ川
 

2024年02月17日

1037番:アルルの女(21)


アルルの女(21)
L'ARLÉSIENNE



−−−−−−−−−【21】−−−−−−−−−−−−−−−−

Alors il revenait. Jamais il n'alla plus loin.


.−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

それからジャンは引き返した。それ以上に
遠くへはいかなかった。

1036番:ボヴァリー夫人(18)


Gustave Flabert
Madam Bovary
ボヴァリー夫人


ボヴァリー夫人(18)

       
−−−−−−−−−−−【18】−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−Que cherchez-vous ? demanda le professeur.
−−Ma cas..., fit timidement le nouveau, prome-
nant autour de lui des regards inquiets.
−−Cinq cents vers à toute la classe ! exclamé
d'une voix furieuse, arrêta, comme le Quos ego,
une bourrasque nouvelle.


−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

「何を探しているのだ?」 先生が聞いた.
「ぼくの帽...心配そうな視線を自分の回りに走らせ
ながら新入りはおずおずとしていた.
 「クラス全員、詩を500行!」
この言葉が怒鳴る声で叫ばれたが、軍神が部下を脅すク
オス・エゴを叫ぶように、また新たな笑いの突風を阻止
したのだった.

発せられた.

 

−−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−

promener des regards:視線をあちこちに走らせる
cinq cents:[サンソン](数) 500 (どちらもサンと読むのでサンサン
    ですが、cinqはセン、cent はソンに近い音で、耳には
   サンソンと聞こえます.)
vers:(m) 詩の1行、 詩句、
  [複数] 詩
furieux(se):(形) 激怒した、激昂した、怒り狂った
arrêta:(3単単純過去) < arrêter
bourrasque:(f) ❶突風、疾風;❷かんしゃく
Quos ego:テキストにはラテン語でこの言葉の元が書か
    れているのですが、さっぱりわかりません.フ
    ランス語の解説もわかりません.訳本の解説を
    みると、軍神ネプチューンが目下の者を脅して
    命令するのにこのフレーズを使ったのだとか.
    今でいう「パワハラ」ですね.



−−−−−−−−−−−≪読解≫−−−−−−−−−−−−−−−−

❶−−Ma cas..., fit timidement le nouveau, promenant
autour de lui des regards inquiets.

「僕の帽子...」この箇所だけが発話されたセリフ.
あとは地の文ですが、主語と動詞が倒置されています.
並べ替えると:
Le nouveau fit timidement.
文の骨格はこれだけであとは、付帯状況.
fit はfaire の単純過去3人称単数.ここでは自動詞で
「振舞う」の意味.「おずおずとしていた」となります.
これに分詞節がトッピングされて、
promenant autour de lui des regards inquiets
「心配そうな視線を自分の周囲に走らせながら」

全部合わせると
「僕の帽子...」心配そうな視線を自分の周囲に走らせ
ながら、新入りはおずおずとしていた.

❷arrêta:これの主語は「クラス全員、詩を500行!」
 という先生の脅し文句全体になります.この文句が
 生徒たちのクスクス笑いを止めてしまいました.
 ちょっと笑っただけで詩を500 行(20ページ分ぐら
 いでしょうか)書かされたらたまりません.

 
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