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2024年03月05日

1075番:ロンドリ姉妹(35)


ロンドリ姉妹(35)


−−−−−−−−−【35】−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−− 2.−−−−−−−−−−−−−−

Nous prîmes le Rapide un jeudi soir, le 26
juin. On ne va guère dans le Midi à cette
époque; nous étions seuls dans le wagon, et
de mauvaise humeur tous les deux, ennuyés
de quitter Paris, déplorant d'avoir cédé à cet-
te idée de voyage, regrettant Marly si frais,
la Seine si belle, les berges si douce, les
bonnes journées de flâne dans une barque les
bonnes soirées de somnolence sur la rive, en
attendant la nuit qui tombe.


−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

6月26日木曜日の夜、私たちは特急「南仏号」に乗った.
この時期には南仏に出かける人は稀だった.なので車両
は私たちだけだった.パリを出るときは憂鬱で気分は二
人とも最低だった.何が何でもこの旅行をしようとした
ことに嘆きながらのことだった.あんなに涼しかったマ
ルリーの町を後悔するほど恋しく思い、あんなに美しい
セーヌ川が懐かしくなり、あんなに甘く素敵な河岸を思
い出すほど後悔していた.セーヌを小舟で遊覧する日々、
夜になるのを待ちながら、岸辺でまどろむ夕べを思って
は、このイタリア旅行を後悔していたのだった.



...−−−−−−−−−⦅語句⦆−−−−−−−−−−−−−−−−

prîmes:(単純過去1複) < prendre (他)
    (乗り物に) 乗る
rapide:(m) 特急列車【急行はexpress】テキストは大文
   字を使っているので、名前の付いたような特定の
   列車、たとえば「プロヴァンス号」などを暗示す
   る.たとえば、ラピートが南海電車の関空行き特
   急のように.
jeudi:(m) 木曜日
juin:(m) 6月
ne....guère:ほとんど...ない
le Midi:南フランス、南仏;
  Il part demain dans le Midi.
(明日彼は南仏へ出かける)
époque:(f) 時代、時期、
seul:(形) 副詞的に用いられている
   〜だけで、s がついていて複数一致しているので
    nous と同格、「私たちだけで」
    (私たち=私とポール)
wagon:(m) [鉄道] 車両、客車 
humeur:[ユムール](f) 機嫌、気分;
   être de bonne humeur / 機嫌がよい
   être de mauvaise humeur / 機嫌が悪い
tous les deux:二人とも
ennuyé(e):(形) 困った、当惑した、心配している、 
   うんざりしたような、残念に思う、
déplorant:(p.pré) 
déplorer:(他) ❶嘆く、悼む;❷残念に思う
déplorable:[デプローラブル](形) 嘆かわしい、
   何とも残念な
cédé:(p.passé) < céder (自)[à に] 負ける、譲る、
   屈する、折れる
regrettant:(p.pré) < regretter (他) 後悔する、悔やむ
Marly:マルリー
  (パリの北10数キロValencienne中心部 にある町)
si frais:あれほど涼しい
berge:(f) 土手、岸、堤
flâne:[文語] < flânerie (f) 気ままな散歩、そぞろ歩き
barque:(f) (甲板がない)小舟
somnolence:[ソムノランス](f) まどろみ、半睡状態
rive:(f) 岸、岸辺

1074番:ロックの娘(33)


ロックの娘(33)
La petite Roque


−−−−−−−−−【33】−−−−−−−−−−−−−
   
 C'était un gros et grand homme, lourd et
rouge, fort comme un bœuf, et très aimé
dans le pays, bien que violent à l'excès.

 
.−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−

 村長は背の高い大柄のでっぷりした赤ら顔の人だった.
逞しいこと牛の如くの体たらくで、行き過ぎて乱暴な面
もあるのだが、地元ではとても好かれている人物だった.


.−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−

gros(se):[グロ(ス)](形) 太い、太った、厚い(名詞の前)
grand(e):[グラン(ド)](形) 背の高い、大きな
lourd(e):[ルール, ルルド](形) 重い 
rouge:(形) 赤い、(顔が)赤い、紅潮した
fort:(形) (力などが)強い、頑健な、たくましい
bœuf:
bien que + 接続法:〜にもかかわらず、〜ではあるが
violent(e):(形) 乱暴な
excès:(m) 行き過ぎ、過度 


−−−−−−−−−《ひとこと》−−−−−−−−−−−−−−−−−

今回は人物描写のくだりなので、それに因んだ形容詞が
たくさんでてきました.日常会話でも使う単語ですので
覚えておきましょう.注意点はgrosとgrand、どちらも
似たイメージがありますが、gros はヨコに、grand はタテ
に長いというイメージで覚えておきましょう.


1073番:アルルの女(27)


アルルの女(27)
L'ARLÉSIENNE



−−−−−−−−−−−【27】−−−−−−−−−−−−−−−

Jan lui- même avait l' air content: il voulut
faire danser sa mère ; la pauvre femme en
pleurait de bonheur*.
A minuit, on alla se coucher. Tout le monde
avait besoin de dormir ... Jan ne dormit pas,
lui. Cadet a raconté depuis que toute la nuit
il avait sangloté ... Ah ! Je vous réponds qu' il
était bien mordu, celui- là...



−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−
 
ジャン自身も満足げだった: ジャンは母親を踊らせよ
うとしました。哀れなるかな、母親は感極まって涙をこ
ぼした。
真夜中、人はみな眠りにつきました。疲れて誰もが
眠られずににはいられませんでした...ジャンは眠ら
なかった。後に弟が語ったことなのですが、ジャンは、
一晩中、嗚咽していたのだった。ああ、(何ということ
か)請け合って言いいます。ジャンは実に苦しんでいた
のです、あの青年は・・


−−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−−

avait besoin de dormir: 眠らなければならなかった 
   < avoir besoin de + 不定詞: 〜しなければならない 
     その理由は、踊りつかれたからで、「眠らずには
     いられなかった」、ということです。
* depuis: この depuisは「〜以来」ではなく、単独の副詞で
「のちに」「あとで」「あとになって」などと訳します。
   なお、後で話したら、その時点も過去なので、話した内容は
  大過去です。 il avait sangloté これが大過去。
過去の中の過去。
sangloté: <sangloter (自)すすり泣く、むせび泣く、嗚咽する
réponds:(直、1単)<répondre 請け合う
répondre + que + 直説法(ことを)保証する
   Je vous réponds qu'il viendra./ 彼が来ることは保証します。 
bien: まさに; mordu の前の bien は
   「まさに」、「確かに」と訳します。
mordu:(過去分詞) <mordre  @ 嚙む、A 苦しめる、傷める、
    bien には「強調」の効果もあります。「よく嚙まれた」
    のではありません。悪人なら、
    「よくぞ犬に嚙まれてくれた」なのですが、
celui-là 主語と同格、対比強調させる効果があります。
    「あの人は!」という感じです。

 
−−−−−−−−−−−《文法》−−−−−−−−−−−−−−−−−

使役のfaire (1)
faire と不定詞は親和力が強いので、この間にたとえ
不定詞の主語であっても入ろうとしても、放り出され
てしまうほどです。一句できました。

 「主語でさえ放り出されるfaire + 不定詞かな。」(字余り)

J'ai fait partir mes enfants en Suisse.
ジェ フェ パルティール メザンファン アン スュイス
(私は子供たちをスイスへ発たせました)

使役のfaire (2)
代名詞の場合はfaire の前に来ます。とにかく、faire + 不定詞
の間には来させない。

   「代名詞 + faire + 不定詞」

Je les ai fait partir en Suisse.
ジュ レ ゼ フェ パルティール アン スュイス  
(私は彼らをスイスへ発たせました)

* 女性名詞の国に行くときの前置詞は en です。


使役のfaire (3)

  不定詞が他動詞のときの構造
「faire + 不定詞+ 不定詞の補語名詞
+ par (または à) + 名詞」

長ったらしい設計図ですが、よく見ると、主語はついに
放り出されて、「par 付きの名詞」という前置詞句に格下げ
されました。例文をみましょう。

J'ai fait construire une maison par (もしくはà) un architecte.
ジェ フェ コンストリュイール ユヌ メゾン パール (ア)  アン ナルシテクト
私は一軒の家を建築家に建てさせました。


使役のfaire (4)

不定詞が他動詞で直接補語が人称代名詞の場合
 「代名詞 + faire + 不定詞」

Je l'ai fait construire par lui.
ジュ レ フェ コンストリュイール パール リュイ 
私はそれを彼に建てさせました。
 ( par のあとは強勢形人称代名詞になります。)

尚、このlui は間接補語人称代名詞にすることもできます。
Je la lui ai fait construire.
ジュ ラ リュイ エ フェ コンストリュイール
私はそれを彼に建てさせました。

1072番:ボヴァリー夫人(24)


Gustave Flabert
Madam Bovary
ボヴァリー夫人

ボヴァリー夫人(24)


       
−−−−−−−−−【24】−−−−−−−−−−−−−−−

C'était le curé de son village qui lui avait
commencé le latin, ses parents, par économie,
ne l'ayant envoyé au collège que le plus tard
possible.



..−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

彼にラテン語の手ほどきをしたのは、村の司祭さんでし
た.両親は経済的な理由から彼を中学へは行かせてやれ
ませんでした.ずっと後にはやれるようにはなったので
すが.


−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−

curé:(m) 主任司祭
village:(m) 村
commencé:(p.passé) < commencer (他) 手ほどきする
latin:(m) ラテン語
économie:(f) 経済
envoyé:(p.passé) < envoyer (他) 〜へやる
collège:(m) 中学、コレージュ


2024年03月04日

1071番:ナナ(14)(エミール・ゾラ)


Émile Zola
−Nana−

ナナ(14)



−−−−−−−−−−【14】−−−−−−−−−−−−−−−−−

Il se calma. Mais le vide de la salle,
le demi-jour du lustre, ce recueillement d'église
plein de voix chuchotantes et de battements de
porte l'agaçaient.


..−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 それからフォシュリーは静かになった.しかし場内は
がらがらで、シャンデリアの薄明かりや、ひそひそ声で
あふれる教会の瞑想のような静けさや扉の音が彼の神経
にさわったのだった.



..−−−−−−−−−⦅語句⦆−−−−−−−−−−−−−−−

demi-jour:(複demi-jours)(m) 薄明かり(明け方、夕方)
lustre:[リュストル](m) ❶シャンデリア; ❷光沢、輝き
recueillement: (m) 内省、瞑想 
église:(f) 教会
plein de ~:〜でいっぱいの
voix:(f) 声
chuchotantes:(p.pré/pl/f) < chuchoter (自) ささやく
battement:[バトマン](m) 打つこと、打つ音;
   battement de la pluie contre les vitres
 窓ガラスをたたく雨音
porte:(f) 出入口、門、戸口、ドア、扉
agaçaient:(半過去3複)
< agacer (他) (人を)いらいらさせる、

1070番:「湖畔」(38)(シュトルム作)


湖畔(38)
IMMENSEE(38)



−−−−−−−−−【38】−−−−−−−−−−−−−−−

Es wurde nicht bemerkt. Aber Reinhard verlor
alle Aufmerksamkeit an den geographischen Vor-
trägen;
 

−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

それが気づかれることはありませんでした.しかしライ
ンハルトは地理の講義には興味が失せてしまいました.
 

−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−

verlor:(過去形) < verlieren (他) (うっかり)なくす、
    紛失する、失う、喪失する
die Aufmerksamkeit:(弱en) [複なし] 注意(深さ)、
    関心
geographisch:(形) 地理(学)の、地理上の、
< die Geographie [ゲオグラフィー] 地理学
Vorträgen:(複3格) < der Vortrag (変E) 講演、
   ここでは「講義」

2024年03月03日

1069番:ロンドリ姉妹(34)


ロンドリ姉妹(34)


−−−−−−−−−−【34】−−−−−−−−−−−−−−−

 Quand je parlais à Paul de l'Italie. il refusa
d'abord absolument de quitter Paris, mais je me
mis à lui raconter des aventures de voyage, je
lui fis espérer des plaisirs raffinés, à Naples,
grâce à une recommandation que j'avais pour un
certain signore Michel Amoroso dont les relations
sont fort utiles aux voyaguers; et il se laissa
tenter.


.−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ぼくがポールにイタリアの話をしたとき、彼は最初は
パリを離れることには猛反対だった.しかし旅でのぼく
の情事の数々を語り出し、それにミケル・アモローゾと
いう人物への紹介状があるので、ナポリでは社交界の楽
しみが期待できるし、その人物との関係上、そのつき合
いは旅人にはとても役立つものなのだと、ほのめかした
ものだから、ポールもやっとその気になった.



...−−−−−−−−−⦅語句⦆−−−−−−−−−−−−−−−−

aventure:(f) ❶意外な出来事、❷恋愛、アバンチュール
色事、❸冒険
espérer:(他) 希望する、期待する;
/ 名詞形は espérance (f)但しespoir に多用あり 
plaisir:(m) 楽しみ、喜び 
raffiné(e):(形) 洗練された、上品な、凝った
Naples:[ナプル](性別不明)(固有) ナポリ
  Voir Naples et mourir. / ナポリを見て死ね.
  不定詞を並べただけですが、これで命令文として
  訳す慣例です.
grâce à ~ :〜のおかげで;
  Grâce à vous, tout s'est bien passé. / あなたのおかげで
   万事うまくいきました.
recommandation:推薦状
signore:(イタリア語) (m) 男性への称号
名詞の前では signor Rossi のように語尾のe は切断
されるのですが、今はフランス語の中ですので.
ついでながら、女性へはsignora を用います.未婚
女性へは縮小形のsignorina
certain signore Michel Amoroso:ミケル・アモローソとい
  う紳士.
relation:(f) 関係、関連
【複数で】交際、つき合い
fort:(形) 強い、しっかりした
utile:[ユティル](形) 役に立つ、有益な;
  [à に]役立つ
  Ce livre est utile à mes études. /
  この本は私の研究の役に立つ.
aux voyaguers:旅人たちには
tenter:(他) 気をそそる、誘惑する
se tenter:自分をその気にさせる
laisser + 不定詞:〜するままにさせる  
不定詞の目的格人称代名詞はlaisserの前に出る,
Je l'ai laissée dire. /
私は彼女に勝手に言わせておいた.


2024年03月02日

1068番:ロックの娘(32)


    
ロックの娘(32)
La petite Roque


−−−−−−−−−【32】−−−−−−−−−−−−−
   
 M. Renardet, prévenu, ordonna qu'on l'amenât.
Le piéton, pâle et essoufflé, son képi à la
main, trouva le maire assis devant une lon-
gue  table couverte de papiers épars.

 
.−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−

 ルナルデ氏は知らせを受けて、メデリックを連れて来
るように命じた.配達員は顔を真っ青にして、息切れし
ながらケピ帽を手に持って、書類の散在する長テーブル
の前に坐っている村長を見つけた.


.−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−

prévenu:(p.passé) < prévenir (他)
   (に)通報する、通告する、知らせる
ordonna:(単純過去3単) < ordonner (他)
<ordonner que + 接続法>〜をせよと命じる
amenât:(3単接続法半過去)
  < amener (他) 〜を連れて来る、連れて行く. 
piéton:(m) 歩行者、ここでは郵便配達員 
pâle:[パール](形) 青白い、青ざめた、
essoufflé:(形、p.passé) 息切れした、< essouffler (他)
essouffler:(他) 息切れさせる
képi:(m) ケピ帽(ひさし付き円柱帽で、将校、憲兵、
   税関吏などがかぶる)
papiers:(m/pl) 書類;< papier (m) 紙
épars(e):[エパール、エパルス](形) 散らばった、散在する
   < éparpiller (他) 散らす


1067番:アルルの女(26)


アルルの女(26)
L'ARLÉSIENNE


−−−−−−−−−−−【26】−−−−−−−−−−−−−−−
            
  Vint* la fête de saint Éloi, * patron des ménagers.
Grande joie au mas...Il y eut du châteauneuf* pour
tout le monde et du vin cuit* comme s'il en pleuvait.
Puis des pétards, des feux sur l'aire, des lanternes de couleur
plein les micocoulier ...Vive saint Éloi ! On farandola
à mort. Cadet brûla sa blouse neuve ...
...


−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

地主たちの守護神、聖エロワ祭がやってきました。
このエステーヴ農家でも喜びで賑わいました。 シャトー
ヌフがみんなに振舞われ、葡萄シロップも湯水の如く出されま
した。それから爆竹が鳴らされ、麦打ち場には焚火が燃やされ、
榎には色提灯がいっぱいに吊るされました...
「聖エロワ万歳!」 みんなはくたくたになるまで、ファラン
ドールを踊りました。 ジャンの弟などは真っ新のシャツまで
焦がす始末でした。


−−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−−   
          
ménagers: (pl) < ménager,ère  企業の管理者、
(古風)財産管理者
    ここでは「地主」の意味(第三書房版解説欄)
  ※ 仏和辞典では扱われていない単語です。ネット検索では
    財産、所有地等の管理農家ということですが、南仏方言を
調べることはできませんでした。
vint:(単純過去3単) <venir 来る  
   (主語が長いので倒置されています)
  * du châteauneuf: アルルに近い Châteauneuf de Pape 地方に
           産する葡萄酒
du vin cuit: ブドウのしぼり汁を煮詰めて加工した飲み物、
      「葡萄シロップ」
pétards:(pl) <pétard (m)   爆竹
aire:(f) 区域、場所 (古風表現)麦打ち場


−−−−−−−−−《テキスト註釈》−−−−−−−−−−−−−−−−

Vint la fête de saint Éloi:「聖エロワの祭りの日がやって来た」.
文章語では、venir、arriver、entrer、rester などの動作を表す動詞
は倒置を行うことが多く、これらの動詞は voici、 voilà に近い意味
をもつ.

saint Éloi:Noyon-Tournai の司教 (641-660).金銀細工商
の出.金銀細工師と鍛冶屋の守護聖人.祝日は 12 月1日.

du châteauneuf: 有名なぶどう栽培地 Châteauneuf-du-Pape
産のぶどう酒.

comme s'il en pleuvait: 「大量に」(俗語的成句)=beaucoup.
cf.Il ramasse comme s'il pleuvait.
彼は多額のお金をため込んでいる」.

plein: 「〜のいたるところに、一杯に」.前置詞.
 cf.Il y a des clients plein la boutique.
「店一杯に客が来ている」.


1066番:ボヴァリー夫人(23)

Gustave Flabert
Madam Bovary
ボヴァリー夫人

ボヴァリー夫人(23)

       
−−−−−−−−−【23】−−−−−−−−−−−−−−−

Grâce, sans doute, à cette bonne volonté
dont il fit preuve, il dut de ne pas descen-
dre dans la classe inférieure; car, s'il savait
passablement ses règles, il n'avait guère d'élégan-
ce dans les tournures.


..−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

 おそらく彼が示したこの好ましい学習の自発性のおか
げで、彼は下級クラスへ落ちることはないに違いなかっ
た.なぜ落ちるおそれがあったかというと、文法はなる
ほど、そこそこ出来たにせよ、文章表現では、洗練さに
欠けていたからだ.


.−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−

preuve:(f) 証拠、あかし、しるし
faire preuve de qc:〜を示す、明らかにする、
   〜の証拠を示す、〜を発揮する
dut:(3単単純過去) < devoir
devoir:(他) [可能性・推定] きっと〜だろう
   に違いない. 
passablement:(副) ほどほどに、まあどうにか;
règle:(f) ❶規則、ルール; ❷規律、規範、戒律
   ❸定規、ものさし
ne...guère:ほとんど...ない
élégance:(f) エレガンス
tournure:(f) ❶成行き、展開
tournure des événements / 事件の成行き;
   ❷外観、様子、態度; ❸言い回し、表現
il n'avait guère d'élégance dans les tournures:
   彼は文章表現ではどうも洗練さに欠けていた.


−−−−−−−−−≪註釈≫−−−−−−−−−−−−−−−−−

この文法とか表現とかというのは、ラテン語のことだ
と思います.訳本で確かめたところ、次の段落で、ラ
テン語であることが出ていました.

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