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2024年01月19日

941番:「湖畔」(18)(シュトルム作)


湖畔(18)
IMMENSEE(18)


−−−−−−−−−【18】−−−−−−−−−−−−−−−

Reinhard stellt die Rechentafel, die er schon
unterm Arm hatte, flink hinter die Haustür, und
dann liefen beide Kinder durchs Haus in den
Garten und durch die Gartenpforte hinaus auf
die Wiese.


−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−

ラインハルトは脇に抱えていた計算黒板を素早くドア
の後ろに置いた.そして二人の子供は走った.家の中を
走り抜け、庭に走り入り、庭門を走り過ぎ、そして草原
に出ました.




.−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−−

stellt:(他) 立てる
die Rechentafel:計算用石板、計算用黒板
unterm Arm:わきに抱えて、腕に挟んで
flink:(形) 素早い
die Haustür:(_/_en) 玄関ドア、戸口
liefen:(過去3複) <laufen −−leif −−gelaufen
beide Kinder:二人の子供
     (ラインハルトとエリーザベット)
und durch die Gartenpforte:庭の門を通って
die Wiese:(_n) 草地、草原
hinaus:(中から)向こうのそとへ

940番:ゴタぴょんのタクシードライバー日記

【タクシーの中で】

 
「 あんた、おばあちゃんに、
 何の本、買うてもろたんえ?」

「 これ!」

「 何?猫の気持ちが、わかる本?」

「 お客さん、話の途中で、すみません。
  もう、そこ、別当町ですし、
  あと、どう行けば、
  よろしいですか?」

「 左に、ドンクがあるから、その前で、
 止めてもらえます?
 あっ、そこでいいです。
 ありがとう。 
 えーと、
 2520円なあ。はい、ほな、これ。」

「 ありがとうございます。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・

「 あっ、ゴタさん、
  こんなとこで、何してはりますねん?
  みんな、探してましてんで。」

「 え?何ですのん?」

「 テレビの収録取材ですよ。
  早く行きましょう。
  もう、みんな、東大寺で、待ってますで。」

「 えっ?。東大寺?」

「 先日、申し上げました例の水曜スペシャル

  ヾ(@^▽^@)ノ


 【仏像の気持ちがわかる男、巨匠・ゴタぴょん】

 の収録は、きょうなのですよ。」


ヾ(@°▽°@)ノ


 【東大寺にて】

テレビ局スタッフ。

 「 あ、ゴタさん。
   待ってました。始めましょう。」


 アナウンサー。

「 さあ、テレビの前のみなさん、
  今夜は、仏像の気持ちがわかる、不思議な、
 パワーの持ち主、ゴタさんに、
 おいでいただきました。
 では、さっそく、
 ご紹介しましょう。ゴタさん、どうぞ。」

「 あ、どうも。」

「 さっそく、ですが、ゴタさん、
 今、この奈良の大仏さんは、
 どんな気持ちでいるのか、
 その気持ちを、聞いていただけますか?」



「 はい、今、この大仏さんは、ちょっと、
  背中がかゆいので、掻いてほしいと、
 言っています。」



「 わかりました。では、スタッフの方。
  ハシゴの用意を、お願いします。・・・



 さあ、今、ハシゴが懸けられました。
 お坊様が、熊手をもって、登り始めました。
 ・・・・
 そして、・・
 そして、今、仏像の、背中を、掻き始めました。
 ゴシゴシ掻いています。

 ああっ。ご覧ください。
 不思議なことに、仏像の、
 表情が、少し変わりました。

 気持ち良さそうです。
 奈良の仏像、恍惚とした表情に変わりました。
 これは、すごい。
 ゴタさんの、超能力は、すごいです。」



「 こちら、スタジオです。
  さあ、スタジオには、
  菅首相に、お越しいただきました。
  首相より、ゴタさんに、国師号が、贈られます。」


 「 ゴタさん。ゴタさん。ドン、、ドン、いいですか?」

  ・・・・

 「 運転手さん、いいですか?
  すみません、おやすみのところ。」

 「 あっ、ああ、夢だったか。あ、お客様、どうぞ。」

 「 祇園まで、おねがいします。」
  ・・・ところで、運転手さん、何の夢を
   見てはりましたの?」

 「 はあ、それが、ゴタ国師になった夢で、国師って、
   何のことか、わからん。
   国民栄誉賞の方が、よかったのに!」

 「 国師って、夢想国師みたいな?」 

 「 さあ、私は、国士無双なら、
   何度か、上がったことありますけど。」 

 「 それって、麻雀のことですか?」

 「 そうです。でも、もう、昔の話です。

 「 うーん、麻雀で、国民栄誉賞は、
   ちと、難しいんちゃいまっか。」
  
 「 そんなん、
   私は、望んでいませんよ。変な夢だったなあ。」



ゴタぴょん

───────────────────────────────────

この日記には後日談があります.

その後

こういうふざけた話を繰り返し日記投稿したせいか、

仏さまのオバチが当たったようで、我が家から

孫の手がなくなった.あれは姉からもらったものなので、

どこで売っているのか聞いてみた.



姉:どこでも売っているわよ.100円ショップにも

  あるわよ.



ゴタ:でも、なぜなくなったのかが不思議なんだ.

   あんな大きなもの、ゴミと間違えて捨てたりしないからなあ.



姉:じゃあ何?介護ヘルパーさんがくすねて持って帰ったとでも?

  そんなことしないでしょ?したとしても、それぐらい差し上げなさいよ.

  いつもお世話になっているのだし.



ゴタ:それはいいんだけどな.あの孫の手の反対側の肩たたきがよかったんだ.



姉:あれはたしか、人形だったわね.人形ってテレビ見てたらさ、ときどき

  怖いのよ.霊が憑いていて健康に悪影響を及ぼしたり…



ゴタ:この10年間、そんなことはなかったけど、たしかに怖いね.



姉:じゃあ、こう考えれば?その人形の霊が、あんたの家じゃつまんない

  から出て行ったんだ.もう探しに行かないでよ.家出娘を探さないで.



ゴタ:そうだな.きっと旅に出たんだ.遍歴時代だったんだ.

   ウイルヘルムマイスターの遍歴時代のように.



姉:孫の手の遍歴時代ね.



ゴタ:旅に幸多からんことを!



姉:じゃ、それで問題解決ね!



ゴタ:そうだね!

939番:ロンドリ姉妹(13)


ロンドリ姉妹(13)


.−−−−−−−−−【13】−−−−−−−−−−−−−−−−

Je pense à ceux dont la rencontre vous jette au
nez des odeurs écœurantes d' ail ou d' humanité.
 

−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

その出会いがニンニクや体臭の吐き気を催させるような
悪臭を人の鼻に投げかけるやつらのことを思っています.


−−−−−−−−−−〘語句〙−−−−−−−−−−−−−−−−

rencontre:(f) 出会い、めぐり会い
rencontre de qn:(人)と出会うこと
à la rencontre de qn :(人)と出会うことを
(人)を出迎えに、
écœurant(e):(形) 吐き気を催させる
< écœurer (他) 吐き気を催させる 
ail:[アィユ](m) ニンニク
humanité:(f) 人間、人間そのもの
* 人間そのもの=体臭、と考えるのが自然

dont:de を含む関係代名詞
   la rencontre de ceux これが関係文の主語

938番:ロックの娘(11)


ロックの娘(11)
La petite Roque



−−−−−−−−−−【11】−−−−−−−−−−−−−−
   
Médéric ralentit le pas, ôta son képi noir orné
d'un galon rouge et s'essuya le front, car il faisait
déjà chaud dans les prairies, bien qu'il ne fût pas
encore huit heures du matin.



.−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

 メデリックは歩調をゆるめ、赤い飾り紐のついた黒の
ケピ帽を脱いで、額の汗を拭いた.なぜなら、まだ朝の
8時だというのに、牧場はもうすでに暑くなっていたから
でした.

 

.−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−

pas:(m) 歩きぶり、歩調
ralentit:(3単単純過去) < ralentir [ラランティール]
(自) 速度を落とす;(今までより)ゆっくり進む
orner:[オルネ](他) [de で] 飾る
ôter:(他) (服、帽子などを) 脱ぐ、はずす
képi:(m) ケピ帽(ひさし付き円柱帽)
noir:(形) 黒い
galon:(m) 縁取り、飾り紐、打ち紐
rouge:(形) 赤い
s'essuya:(3単単純過去) < s'essuyer
s'essuyer:(pr) 自分の体を拭く、自分の〜を拭く
essuyer:(他) 拭く、拭う
front:[フロン](m) (人、動物の) 額
car:(接) というのは
il faisait:(半過去) < il fait
déjà:すでに
chaud(e):(形) 暑い 
prairie:[プレリー](f) 牧草地
bien que + 接続法:〜にもかかわらず、
〜ではあるが
fût:(接続法半過去) < être


937番:アルルの女(5)(教科書より)


アルルの女(5)
L'ARLÉSIENNE
アルルの女



−−−−−−−−−−【5】−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
   
Hier, sur le coup de midi, je revenais du village,
et pour éviter le soleil, je longeais les murs de
la ferme, dans l'ombre des micocouliers... Sur la
route, devant le mas, des valets silencieux achevaient
de charger une charrette de foin... Le portail était
resté ouvert.


−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

昨日、正午の鐘が鳴る頃、町からの帰り道だったが、私
は日差しを避けるため、この農家の塀に沿って榎の陰を
歩いていた.家の前の往来では、下男たちが黙々と、荷
馬車に秣を積み終えるところだった... 正門は開いた
ままだった。


−−−−−−−−−−《語彙》−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

sur le coup de midi:「お昼頃、正午近くに」.= ver midi
longeais:(1単半過去) <longer (他)〜に沿って行く
sur le coup de midi: 正午ごろに (ver midi に置き換え可)
valets (複数) <valet (m) 下僕、召使い
achevaient de ~:(3複半過去) <achever de + 不定詞 〜し終える
  achevaient de charger 積み終えようとしていた
(半過去は未完了を表す)
charger une charrette de foin:(不定詞句)荷車に秣を積む 
  <charger(他)積む      
  AにBを積む = charger + A(積む場所) + de + B(積む荷物) 
Le portail était resté ouvert.:門は開きっぱなしだった.(状態)
  Le portail était ouvert..だけでは状態受動か動作受動かが
  はっきりしないので rester でその状態が継続していたことを
言っている.   
  Le portail était ouvert.:門が開けられていた.(状態)
  Le portail était ouvert.:門は開けられた.(動作)
逆に動作をはっきりさせるには
  Le portail a été ouvert.:門は開けられた.(動作)


−−−−−−−−−≪ドーデ短篇集≫−−−−−−−−−−−−−−−−−

以前、ドーデの短篇集は「風車小屋便り」と「月曜物語」
だと書きましたが、このテキストによると、他に「プチ・
ショウズ」「タルタラン」があるとのことです.デビュー
作品は『恋をする女達』(Les Amoureuses)(1858年)になり
ます. 



936番:ボヴァリー夫人(2)

 
Gustave Flabert
Madam Bovary
ボヴァリー夫人


ボヴァリー夫人(2)


−−−−−−−−−−−【2】−−−−−−−−−−−−−−−−−

Le Proviseur nous fit signe de nous rasseoir;
puis, se tournant vers le maître d'études:
−−Monsieur Roger, lui dit-il à demi-voix, voici
un élève que je vous recommande, il entre en
cinquième. Si son travail et sa conduite sont méri-
toires, il passera dans les grands, où l'appelle son
âge.




.−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

 校長先生は私たちにまた座るよう合図して、それから
自習時間の先生のほうに向きを変えて、低い声で言うの
でした.
 「ロジェ先生、私が推挙した生徒さんをお連れしまし
たよ.彼は2年生に転入です.もし学業、素行共に賞賛
に値するなら、彼の年齢に応じた上級クラスに上げてや
りましょう.



−−−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−

faire signe à qn de + 不定詞:〜に…するよう合図する
rasseoir:(他) ❶再び座らせる;❷据え直す、置き直す
se rasseoir:(pr) 再び座る
à demi-voix:(旧表現)小声で、低い声で
今は à mi-voix が普通に用いられる 
フローベール(1821~1880)は古い時代の作家です.
日本では黒船が来たり(1853,54)、大政奉還(1867)
があったような時代.幕末の動乱期ですね.
recommande:(直現1単) < recommander (他) 推薦する
   推挙する、推奨する 
cinquième:第5学年、中等教育の第2学年
méritoire:(形) 賞賛に値する
les grands:上級者クラス
où l'appelle son âge:彼の年齢に見合った


935番:「アリス」(38)(フィリップ短篇集より)


「アリス」(38)(フィリップ短篇集より)

ALICE

  
.−−−−−−−−−−【38】−−−−−−−−−−−−−−−−

Elle ferma les yeux de toutes ses forces, puis,
s'élançant sur sa mère, cria:
−−Je veux être la plus petite ! Je veux
être la plus petite !
Ce fut le soir de ce jour-là qu'elle déclara:
−−Si le petit frère ne meurt pas, moi je
mourrai.


..−−−−−−−−−−− (訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−−

アリスは思い切り目をつぶって、それから母親の方に駆
け寄って、大声で言いました:
 「私、末っ子になりたいわ.末っ子になりたい!」
 彼女が宣言したのは、その日の夜のことでした:
 「もしも弟が死なないのなら、私が死んでやるわ.」



−−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−
s'élançant:(p.pré) < s'élancer (pr) 突進する、駆け出す
Ils s'élancèrent à la poursuite du voleur.
彼らは泥棒の後を追って駆け出した.
fut:(3単単純過去) < être
déclara:(3単単純過去) < déclarer (他) 表明する、
   言明する、〜だと断言する
meurt:(直現3単) < mourir (自). 死ぬ
mourrai:(1単単純未来) < mourir (自) 死ぬ

2024年01月18日

934番:「湖畔」(17)(シュトルム作)


湖畔(17)
IMMENSEE(17)


−−−−−−−−−−【17】−−−−−−−−−−−−−−−

Um den Hals trug sie ein rotseidenes Tüchelchen;
das ließ ihr hübsch zu den braunen Augen.
„ Reinhard ! “ rief sie, „ wir haben frei, frei !
den ganzen Tag keine Schule, und morgen auch
nicht.“


.−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−

彼女は首の周りに赤い絹のマフラーをしていました.
それが彼女の茶色の目によく似合っていました.
「ラインハルト!」彼女が叫びました.「私たち、
学校が休みね.お休みだわ.丸一日学校がないわ.
それに明日も休みよ.」



.−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−−

trug:(.過去形) < tragen
rotseidenes :辞書不掲載→rot + seiden
赤い色の絹
Tüchelchen:辞書不掲載→Tüchel + 縮小辞
Tüchel:辞書不掲載→Tuch + 縮小辞
das Tuch:(die Tücher) マフラー、首巻き
ließ:(過去形) < lassen (自) 似合う
  das ließ ihr hübsch. / それが彼女によく似合った.
wir haben frei:私たちは休みだ.
den ganzen Tag keine Schule:まる1日学校がありません.



.−−−−−−−−≪質問コーナー≫ −−−−−−−−−−−−−−−−−

質問者:Um den Hals についてお聞きします.Um den は
Un dem den なので定冠詞が二重になっています
が、定冠詞をふたつ使ってもいいのでしょうか?

ゴタ :え?何を言っているの?un という前置詞はあ
    りませんよ.um という前置詞は分解できませ
    ん.um は「〜の周りに」の意味で4格支配、
    um dem Hals は.「首周りに」となります.
勝手に前置詞を作らないでね.ドイツ人が困
    っちゃうよ.
    


933番:ロンドリ姉妹(12)

ロンドリ姉妹(12)


−−−−−−−−−−【12】−−−−−−−−−−−−−−−−−

Quels gens malpropres, répugnants ont dormi sur ces
matelas. Et je pense à tous les êtres affreux qu' on
coudoie chaque jour, aux vilains bossus, aux chairs
bourgeonneuses, aux mains noires, qui font songer
aux pieds et au reste.
 

−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

どんな汚い、気持ち悪いやつがこのマットレスの上で寝
ていたのか.それでぼくは毎日出会う恐ろしく気もちの
悪い人間を思ってしまう.醜いせむし男や、身体が吹き
出物だらけのやつや、手が真っ黒なやつ、こういう手合
いは足も他の所も真っ黒けと思わされるのだから.



−−−−−−−−−−〘語句〙−−−−−−−−−−−−−−−−

malpropres:[マルプロプル](形) 不潔な、汚い
répugnant(e):[レピュニャン(ト)] (形) 嫌悪を催させる
matelas:[マトラ](m) (寝台の)マットレス
affreux (affreuse):(形) ぞっとするような
coudoie:(直現3単)<coudoyer [クドワィエ](他)
  (人と)よく出会う、すれ違う
vilain(e):(形)見苦しい、醜い
bossu(e):(形) せむしの、背のまがった
  (動物が)背中にこぶのある
chairs:(f) 肉、身
bourgeonneux, se:[ブルジョヌー(ズ)](形)
   芽がたくさんついた、吹き出物ができた
aux pieds et reste:足もその他も(真っ黒と思ってしまう)

.
−−−−−−−−−−−−−−−−− 
coudoyer (出会う) 直説法現在
−−−−−−−−−−−−−−−−
1単:coudoie  .[クドワ]
2単:coudoies   [クドワ]
3単:coudoie  [クドワ]
1複:coudoyons [クドワィヨン]
2複:coudoyez [クドワィエ]
3複:coudoient [クドワ]
−−−−−−−−−−−−−−−−

932番:ロックの娘(10)


ロックの娘(10)
La petite Roque


−−−−−−−−−−【10】−−−−−−−−−−−−−−−
   
Le long de l'eau, de grands arbustes avaient
poussé, chauffés par le soleil; mais sous la futaie
on ne trouvait rien que de la mousse, de la
mousse épaisse, douce et molle, qui répandait dans
l'air stagnant une odeur légère de moisi et de
branches mortes.



.−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

 小川に沿って大きな灌木が太陽位に暖められて伸びて
いた.しかし大樹の木立の下は、苔以外には何もなかっ
た.その部厚い、甘い、柔らかい苔はよどんだ空気の中
で黴と枯れ枝のにおいを軽く発散させていた.

 

.−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−

  * 既出単語も載せています.気楽に学習してください.
忘れることは罪ではありません.愛嬌でございます.
ただしガスのつけっぱなしは危険だから忘れないで!

le long de l'eau:流れに沿って
le long de ~:(前置詞句) 〜に沿って
   面食らわれた方もいらっしゃるかもしれません.
   なんで形容詞に定冠詞がついているのだ?long
は最上級か?それとも名詞か?名詞なら主語か?
 le long de ~が前置詞句だと知っていれば、何にも
   悩むことはなかったのでした.
l'eau;流れ、川、海
   確かに基本的意味は「水」ですが、海、川の中に
   ある水がときとして、「海」「川」を代表するこ
   とがあります.新入社員でも電話応対すればその
   会社の代表みたいなものです.
   passer l'eau / 川を渡る; traverser l'eau / 海を渡る
   Bessant les bruits de cravaches on passe l'eau pendant
la nuit. / 弁生粛々夜川を渡る
arbuste:[アルビュスト](m)[植物」小低木、小灌木
poussé:(p.passé) < pousser (自) 生える、伸びる
   Le blé pousse. / 麦が芽生える.
chauffés:(p.passé) < chauffer (他) 暖める、熱する、
   暖房する
futaie:(f ) (森の中の) 大樹の木立
mousse:(f) ❶苔; ❷泡
épais(se):[エペ(ス)](形) 部厚い、
doux, douce:(形) 甘い
mou, molle:(形) 柔らかい、柔軟な
répandait:(3単半過去) < répandre (他)
[p.passé = répandu] こぼす、まき散らす  
stagnant(e)[スタグナン(ト)]:(p.pré) < stagner [スタグネ]
   発音注意:[スタニェ]ではない.[スタグネ]です.
(自) [文] よどむ、
   名詞形も同じくstagnation [スタグナスィヨン](f)
「よどみ」「沈滞」
odeur:(f) におい、臭気、香り;
   avoir une bonne odeur / いいにおいがする
léger, légère:(形) 軽い
moisi:(m) 黴(カビ)、カビの生えた部分、

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はじめまして.ゴタぴょんと申します.通訳ガイド(英語)をしております.というかしていました.コロナの影響で現在仕事はありません.毎日ヒマなので、語学学習をしております.学習したノートを公開しますので、どうぞ、ご一緒に!
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