進撃のブログ人（びと）

１４日から降った記録的な大雪の影響で１７日午前１１時現在、関東甲信・静岡の１都９県のうち、７都県で計約３６００世帯が孤立状態になっていることが毎日新聞のまとめで分かった。群馬・長野県境の国道１８号の碓氷バイパスでは車の立ち往生が続き、ＪＲ中央線でも山梨県で電車が運行不能となり乗客が取り残されている。気象庁によると、関東では１９、２０両日も降雪の可能性があるという。

　孤立状態の集落は▽静岡県小山町の１２３９世帯２９２０人▽山梨県早川町の６６５世帯１１８３人▽東京都奥多摩町・檜原村の計６３８世帯（人数不明）−−など。集落に通じる道路が除雪できなかったり、雪による倒木があったりするという。

　国道１８号では碓氷バイパスで１４日夜から車列が立ち往生し、約１１０台が動けない状態。群馬県安中市職員や地元住民が運転手らに水や食料などを配っているが、体調不良を訴える人もいる。長野県茅野市の国道２０号で約１００台、山梨県内では国道２０号や１３９号などで約１０００台がそれぞれ立ち往生している。

　山梨県のＪＲ中央線大月−小淵沢間では１４日夜から電車９本が止まったまま、乗客計約９００人が取り残されている。ＪＲ東日本八王子支社によると、特急「あずさ」と「かいじ」を含む上下９本で▽大月▽初狩▽塩山▽山梨市▽石和温泉▽酒折▽甲府▽小淵沢の各駅に停車している。雪の重みで架線が切れたりポイントが動かなくなったりして進めなくなった。道路も雪で埋まり代替輸送もできない。ＪＲ東は１４日夜以降、乗客に食事を提供し、駅近くの宿泊施設を案内している。甲府−小淵沢間は１７日中の運転再開を目指すが、他区間は復旧のめどが立っていない。

　東京電力によると、１７日午前１１時現在群馬、埼玉、栃木、山梨の４県で計約５２００軒が停電している。交通のアクセスが難しく、復旧には時間がかかる可能性もある。

　高速道路では、中央道、関越道の一部に通行止め区間が残っている。【まとめ・三木陽介】

毎日新聞より引用しました。