2008年09月23日
ラミ&ガッツ、ONに並んだ!14度目アベック弾!V率100%11連勝!
![](http://joker.rgr.jp/g/200809/23-2.jpg)
伝説のコンビに並んだ。ラミレスが本塁ベース付近で、ダイヤモンドを回る小笠原を待ちかまえた。2人とも笑顔で力強くハイタッチ。今季、14度目のORアベック弾で、68年に王、長嶋のON砲が作った、チームのシーズン最多アベックアーチ記録に肩を並べた。
先陣を切ったのは、ラミレスだ。1回2死二塁で大竹の外角直球をたたくと、打球は右翼ポール際に吸い込まれた。自己最多で、巨人外国人歴代2位タイの41号2ラン。「得点圏に走者がいたし、コンパクトに振った」村田と並ぶトップに立った先制アーチを振り返った。
ガッツも歴代4位となる8度目のシーズン150安打を一発で飾った。2点リードの3回1死三塁。大竹の内角低めの直球を、右中間へ最近4戦3発目の32号2ラン。「(ONという)偉大な先輩に並べて光栄だし、こういう試合で結果が残せたのがうれしい」とうなずけば、ラミレスも「小笠原という素晴らしい打者と達成できたことを誇りに思う」と笑った。
開幕前から「強い選手を求めている」と言い続けた原監督の言葉を3、4番が体現している。小笠原は前日(21日)の阪神戦(東京D)の1回に、右ひざ内側に自打球を当てた。直後から患部はしびれ、感覚はなかった。それでも試合が決まる7回までは出場した。そんな姿にラミレスは共感。「オフに左ひざを手術して、それでもケアをしながら努力して、痛いなんて一言も言わない」と尊敬すらしている。
この日もO砲は、5点リードの7回に右ひざ外側に死球を受けたが、一塁まで自力で到達。その後ろ姿にR砲は奮い立ち、今季10度目の猛打賞となる左前安打で、ダメ押しの3点を呼んだ。「ひざは大丈夫だと思う」やはり、ガッツは弱音を吐かなかった。
球場での2人は、不思議と会話が弾む。ラミレスは言う。「私生活で一番仲がいいのはガッツさんかな」認め合っているからこそ、あえて野球の話はしない。自慢の焼き肉店の話題などで盛り上がる。小笠原は「互いに切磋琢磨(せっさたくま)して、カバーし合っていい方向に向かっている」と誓った。
両雄がそろって一発を放てば14連勝。19年ぶりの11連勝でリーグ一番乗りのCS進出を決めた。「ラミレスも小笠原も大きかった。11連勝? 何回も言うけど後ろは振り向かない。今は前を見据えることが大事」指揮官は気を引き締めた。「僕ら2人が打つと負けないということが、これからも続くことを祈っている」と助っ人が締めた。全勝でアベック弾の新記録を作り、V奪回を呼び込む。
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