2008年09月06日
巨人、奇跡の逆転Vが見えた!
![](/gianst/file/46/UE4yMDA4MDkwNTAxMDAwODQwLi0uLS5DSTAwMDP7MA.jpg)
敵地でもグルグル回るオレンジ色のタオル。大歓声に迎えられ、ヒーローがベンチに帰ってきた。
6点リードで迎えた六回二死二塁。またしても小笠原だ。川島亮の外角低めのフォークを振り抜いた打球は、左中間フェンスを直撃した。
「ボールにうまく反応できた。(体が)粘って打つことができた。調子はまあまあかな」
悠々と二塁ベースに到達したガッツに、原監督は「お疲れさま」と代走を“指令”。ハイタッチで迎えられ、ベンチにドッカリと腰を下ろした。
一回には痛烈な右翼線二塁打で先制タイムリー。二回にも右前打を放っており、これで今季初の3戦連続猛打賞。左ひざ痛と戦っていた苦しい時期を乗り越え、8月以降は23試合で85打数36安打。打率.424、8本塁打、22打点と驚異的な数字を残している。
移籍2年目。文字通り内野のリーダーとなった。三塁守備に悩む寺内には、貴重なアドバイスを送った。「ダブルプレーのときは、二塁手の左肩に向けて投げること」。送球の基本中の基本だが、何年も野球を続けていると忘れがち。寺内も「ガッツさんの言葉で忘れていたことを思いだしました」と感謝する。
「久しぶりに芯で捕らえたよ。結果が出ればヒットでも何でもよかった」と笑ったのは高橋由だ。2点リードの五回、8月19日以来の14号2ランが飛び出した。内野のガッツとともに外野のリーダーも復調気配。逆転Vへの最強オーダーは整いつつある。
本当の戦いはここからだ。阪神が敗れ、自力Vの可能性が復活した。最大「13」あったゲーム差は「3.5」。4ゲーム以下となったのは開幕6戦目の4月3日以来だ。
「ガッツはもちろん、一人一人がいいものを出してチーム力に幅がでている。ヨシノブは競っている場面で効果的な一発だった」
原監督もチームの柱となる2人の活躍にニンマリ。これで3連勝。この勢いは誰にも止められない。最大11.5ゲーム差をはね返した1996年のメークドラマを超える奇跡が今、現実のものになろうとしている。
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