2008年08月26日
巨人・古城が決めた〜!大逆転サヨナラ勝ち
![](/gianst/file/30/UE4yMDA4MDgyNTAxMDAwOTYyLi0uLS5DSTAwMDMChA.jpg)
両手に残った感触を確かめるかのように拳を握りしめた。腹の底からこみ上げてくる思いをはき出し、雄たけびを上げた。1点ビハインドの九回二死満塁、カウント0−2。6番古城が、真ん中直球を迷わず強振。白球はオレンジ色の右中間スタンド目がけ、一直線に伸びていった。
「きのう(24日)負けているし、きょうはどうしても勝ちたかった。あんなおいしいところはないんで、甘い球がきたら思い切って振ってやろうと思っていました」
フェンス直撃の劇的サヨナラ打。歓喜の中心にいた32歳は、誰にも負けないほど高く飛び跳ね、喜びを爆発させた。
指揮官の攻撃的な姿勢が劣勢のナインに乗り移った。2点を追う、土壇場の九回。二岡、谷の連打で打者は亀井。小技も得意な2番打者にバントの選択もあったが、原監督は「(バントで)送る気持ちは100%ありませんでした。劣勢の場面で力を出してくれる選手だから」と信じてヒッティングを選択。亀井は期待に応え、1点差に迫る右翼線適時二塁打を放った。そして、二死二、三塁から高橋由が歩かされて満塁。最後は、日頃は目立たない脇役が決めてくれた。
この日が1936年の公式戦スタートから73年目で通算9000試合目となるメモリアルゲーム。どうしても落とせない一戦だった。五輪期間中は、地上波中継を中断していた日本テレビも、この日から再開。劇的Vが決まったときに放送は終わっていたが、今月初の中継で奇跡の逆転勝利を飾った。
野球代表は4位に終わった北京五輪も幕を閉じ、ここからがペナントレースの本番。星野ジャパンの阿部、上原の投打の両輪も、この日からチームの練習に合流。26日から、戦列に戻ってくる。
「これからは一戦一戦が重い、意味のあるゲームになってくる。古城は久々のスタメンだったけど、よく打ってくれました」
奇跡の逆転勝利を見届けた原監督は、顔を赤らめ興奮気味だ。勝てば天国、負ければ地獄の明日なき戦い。首位・阪神とは8ゲーム差だが、Gナインもファンも、まだ奇跡を信じている。
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