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ヴァンとグレース再び

 先だって、私は、Van Broussardの初期音源集、"The Early Years"を取り上げたとき、次のような趣旨のことを書きました。
 Van and GraceのGrace Broussardは、その後Dale HoustonとDale and Graceを組んで、"I'm Leavin' It All Up To You"をヒットさせた。

 ……。
 前言を訂正します。
 どうやら、時系列が逆のようです。
 Dale and Graceの活動が先だったようです。
 ただ、活動時期には重複があるようにも思います。

 
Louisiana Music Legends
The Original 1960's Recordings
Van and Grace

1. I Can't Complain : Van Broussard (61')
2. Winter Wind : Van Broussard (61')
3. Mojo : Van Broussard (63')
4. Crazy Baby : Van Broussard (63')
5. Feel So Good : Van and Grace (63') *
6. Young Girls : Grace Broussard (63') *
7. In Real Life : Van Broussard (63')
8. When It Rains It Pours : Van Broussard (63') *
9. Kidnapper : Van Broussard (64')
10. Winter Winds : Van Broussard (64')
11. I Miss You So : Grace Broussard (64')
12. By The Light Of The Silvery Moon : Grace Broussard (64') *
13. Gee Whiz : Van and Grace (65')
14. Yea Yea : Van and Grace (65')
15. Tell Me The Truth : Van Broussard (65')
16. She's Just Teasing You : Van Broussard (65')
17. Cold Shoulder : Van Broussard (65')
18. Someday : Van Broussard (65')
19. Go On And Yak Yak : Van Broussard (65')
20. Blues Stay Away From Me : Van and Grace (65')
21. Feed The Flame : Van Broussard (68')
22. Nothing Sweet As You : Van Broussard (68')
23. Crossroads Of Love : Van and Grace (69')
24. Set Me Free : Van and Grace (69')

 聴く前には、かなり"The Early Years"とダブリがあるのではないかと思っていましたが、なんとトラック5、6、8、12の4曲(*)以外は、全て本CDのみの収録曲でした。
 素直に嬉しいです。

 前回、"The Early Years"で、その作風を気に入っていましたので、とても安心して聴くことが出来ました。
 本盤でも、ポップでありながら、R&Bテイストがさく裂していて楽しいです。
 今回は、次の曲に注目してみたいと思います。

2. Winter Wind 
3. Mojo  
4. Crazy Baby 
10. Winter Winds 
13. Gee Whiz 
20. Blues Stay Away From Me

 まず、2曲目の"Winter Wind"と、10曲目の"Winter Winds"に注目です。
 これは、"Wind"と"Winds"という微妙な表記の違いこそありますが、同じ曲です。
 アーリー・ソウル風の三連バラードで、61年盤のほうが、シンプルな楽器編成で、R&Bテイストが勝っているように感じます。

 対して、64年盤では、メロウなサックス・ソロのイントロで始まり、61年盤と比較してソフィスティケイトされた印象を受けます。
 また、ボーカルが、61年盤のほうが老成して聴こえるのが不思議でしした。

 "Mojo"は、ドラムのジャングル・ビートでスタートする、ワイルドなロックンロールですが、聴けばすぐわかるように、これは、Muddy Watersの"Got My Mojo Walkin"です。
 バンド全体が、「せーのっ」で突っ走る感じが、アットホームで良いです。

 "Crazy Baby"は、もちろんBuck Rogersの名曲のカバーです。
 これは、やはりテキサス、ルイジアナでは鉄板の1曲ですね。
 Freddy Fenderも、Doug Sahmも大好きな名作です。

 ここでは、原曲どおりのアレンジで、丁寧に歌っています。
 出だしのところ、2回目の"Crazy Crazy Crazy Baby"のリフレインを、"Baby Baby Baby Baby"と歌っています。

 "Gee Whiz"は、男女デュオで歌うティーン・ポップ・バラードです。
 三連のアクースティック・リズム・ギターのストロークにのせて、センチメントに歌われるスイートな曲です。
 Carla Thomasの同名曲のカバーかと思いましたが、別の曲のようです。

 "Blues Stay Away From Me"は、Delmore Brothersの代表曲ですね。
 Doug Sahmも名盤、"Doug Sahm and band"でやっていました。

 デルモア・ブラザーズは、ヒルビリー・デュオを代表する存在で、カントリー・ブギの名作をたくさん吹き込んでいる人たちです。
 ギターのZeke Turnerや、ハーモニカのWayne Raneyなど、バックに名手を配した録音が多数あり、ロカビリーのルーツの話では、しばしば登場する人たちでもあります。


 今回も、期待を裏切らない素晴らしい楽曲たちでした。
 明らかに、いなたいR&Bテイストが魅力の人で、本人も自身の音楽的嗜好を隠していませんが、ポップなアイドル路線もいけたに違いない、不思議な立ち位置の人だと思います。

 本人さえその気なら、"You're Sixteen"のJohnny Burnetteのように、路線変更でポップ・スターになれた人かも知れません。



Crossroads Of Love by Van and Grace




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