2011年05月16日
鍵盤弾き、青いイナズマン
これは凄いです。
目が覚めます。
ヒルビリー・ブギの中では一番好きかも知れません。
1. House Of Blue Lights (Don Raye, Freddie Slack)
2. Rock-Rockola (Ross)
3. Fly Right Boogie (Moore, Thomas)
4. Corina Corina (Chatman, Parrish, Williams)
5. Hard Top Race (Morgan, Sant, Stogner)
6. Bartenders Blues (Rose)
7. Tuck Me In To Sleep In My Old 'tucky Home (Lewis, Young)
8. Red Light (Adamson, McHug)
9. Bell Bottom Boogie (Moore, Ross, Stokes)
10. Big Bug Boogie (Orr)
11. Barrel House Bessie (Bond)
12. Rock Island Line (Leadbelly)
13. Nursery Rhyme Blues (Ingram, Miller, Tyler)
14. Doggie House Boogie (Gray, Thompson)
15. Buttermilk Baby (Moore, Moore, Ross)
16. Ten Ten A.m. (Moore, Ross)
17. Cow Cow Boogie (Carter, DePaul, Raye)
18. Sweet Jenny Lee (Donaldson)
19. Five Foot Two Eyes Of Blue (Henderson, Lewis, Young)
20. One Way Door
21. Down The Road A Piece (Don Raye)
22. Gotta Gimme Watcha Got (Lee)
23. Nola Boogie (Arndt)
24. King Porter Stomp (Morton)
25. Yes Indeed (Oliver)
26. She's Gone (Duncan, Wills)
27. Snatchin' and Grabbin'
28. Cooing To The Wrong Pigeon (Delroy, Morris)
プレ・ロカビリー期の白人ブギ・ピアニストとしては、Moon Mullicanが比較的知られていると思います。
Moon Mullicanは、日本盤CDも何種類か出ていました。
Kingのリイシューは比較的進んでいると思われますので、所属アーティストは恵まれているかも知れません。
Moon Mullicanは、ロック畑では、Nick LoweやMoonlightersがカバーした、"Seven Nights To Rock"が有名ですね。
この曲は、カントリーでは、Asleep At The Wheel盤がありました。
また、Nick Lowe経由(だと思う)で、パブ・ロック・ヲタのElizabeth McQueen盤、そして、スワンプ・ポップのオールスター・バンド、Lil Band O' Goldもやっていた人気曲です。
Merrill Mooreは、日本盤CDが出たことはあるんでしょうか?
Capitolのカントリー・リイシューは、不遇だった時期があると思いますが、今は進んでいると思われます。
ただ、私はMerrill MooreのCDはあまり見かけません。
人気曲という意味では、Moon Mullicanに負けない必殺の曲があります。
"House Of Blue Lights"です。
この曲は、ロック系では、Commander Cody & His Lost Planet Air Men盤、George Thorogood盤、Flamin' Groovies盤など、カバーが多数あります。
カントリー系では、Asleep At The Wheel盤があります。
(Commander Cody盤がお手本だとは思いますが…。)
私は、この曲はChuck Berry盤で知ったのだと思います。
More RaritiesというCDだった気がします。
Chuck Berryは、もちろん自作自演の人ですが、実はカバーの名作も忘れてはいけない人です。
"Route 66"は、Berry盤こそがオリジナルだと強弁したいくらいです。
同様に、忘れられないないのが、"Down The Road A Piece"です。
"Route 66"とともに、Stones盤でBerryバージョンが世界的に有名になりました。
パブ・ロックでは、Count Bishops盤がありました。
この曲のオリジネイターは誰でしょう?
R&Bのブギ・ピアニスト、Amos Millbern盤は、比較的容易にたどり着くことが出来ました。
Amosがオリジネイターでしょうか。
今回、このCDを聴いて驚いたのは、"Down The Road A Piece"が収録されていたことです。
Merrill Mooreもやっていたんですね。
(しかも、作者が"House Of Blue Lights"と同じ人っぽいです。)
ちなみに、トラック25の"Yes Indeed"は、Ray Charlesの曲とは同名異曲です。
私は、これまで代表曲の"House Of Blue Lights"をコンピで聴いていたくらいで、フル・アルバムは初めて聴きました。
全28曲、全く飽きることなく、聴きとおせます。
パーソナリティの魅力としては、Moon Mullicanよりも上だと感じました。
率直な感想として、繰り返しになりますが、凄いです。
先ほど、Amos Millbernの名前を出しましたが、彼に匹敵する存在だと思いました。
Amos Millbernが瞬発力と爆発力の人だとすれば、Merrill Mooreは瞬発力と躍動感の人だと思います。
Amosには、メランコリックなお酒ソングというスローの得意技もありましたが、このCDから受けるMerrillの印象は、ブギウギ一直線という感じです。
時たま、ミディアム・チューンが入っていますが、他のカントリー・アーティストでいえば、十分にアップ・ナンバーに分類される曲が多いです。
そして、希少なミディアム曲は、アルバムの中で素晴らしいアクセントになっているのです。
それこそが、アルバム1枚を、ストレスなく聴きとおせる重要な要素のなのかも知れません。
白人だと敬遠せず、ブギウギ好きな方には絶対お奨めしたいです。
Merrill Mooreは、23年L.A.生まれ、00年に天に召されました。
追記
"Down The Road A Piece"は、40年代に、ジャズ・ピアニストのFreddie Slack盤というのがあるようです。
目が覚めます。
ヒルビリー・ブギの中では一番好きかも知れません。
Berryfull Of Blue Thunder
Merrill E. Moore
Merrill E. Moore
1. House Of Blue Lights (Don Raye, Freddie Slack)
2. Rock-Rockola (Ross)
3. Fly Right Boogie (Moore, Thomas)
4. Corina Corina (Chatman, Parrish, Williams)
5. Hard Top Race (Morgan, Sant, Stogner)
6. Bartenders Blues (Rose)
7. Tuck Me In To Sleep In My Old 'tucky Home (Lewis, Young)
8. Red Light (Adamson, McHug)
9. Bell Bottom Boogie (Moore, Ross, Stokes)
10. Big Bug Boogie (Orr)
11. Barrel House Bessie (Bond)
12. Rock Island Line (Leadbelly)
13. Nursery Rhyme Blues (Ingram, Miller, Tyler)
14. Doggie House Boogie (Gray, Thompson)
15. Buttermilk Baby (Moore, Moore, Ross)
16. Ten Ten A.m. (Moore, Ross)
17. Cow Cow Boogie (Carter, DePaul, Raye)
18. Sweet Jenny Lee (Donaldson)
19. Five Foot Two Eyes Of Blue (Henderson, Lewis, Young)
20. One Way Door
21. Down The Road A Piece (Don Raye)
22. Gotta Gimme Watcha Got (Lee)
23. Nola Boogie (Arndt)
24. King Porter Stomp (Morton)
25. Yes Indeed (Oliver)
26. She's Gone (Duncan, Wills)
27. Snatchin' and Grabbin'
28. Cooing To The Wrong Pigeon (Delroy, Morris)
プレ・ロカビリー期の白人ブギ・ピアニストとしては、Moon Mullicanが比較的知られていると思います。
Moon Mullicanは、日本盤CDも何種類か出ていました。
Kingのリイシューは比較的進んでいると思われますので、所属アーティストは恵まれているかも知れません。
Moon Mullicanは、ロック畑では、Nick LoweやMoonlightersがカバーした、"Seven Nights To Rock"が有名ですね。
この曲は、カントリーでは、Asleep At The Wheel盤がありました。
また、Nick Lowe経由(だと思う)で、パブ・ロック・ヲタのElizabeth McQueen盤、そして、スワンプ・ポップのオールスター・バンド、Lil Band O' Goldもやっていた人気曲です。
Merrill Mooreは、日本盤CDが出たことはあるんでしょうか?
Capitolのカントリー・リイシューは、不遇だった時期があると思いますが、今は進んでいると思われます。
ただ、私はMerrill MooreのCDはあまり見かけません。
人気曲という意味では、Moon Mullicanに負けない必殺の曲があります。
"House Of Blue Lights"です。
この曲は、ロック系では、Commander Cody & His Lost Planet Air Men盤、George Thorogood盤、Flamin' Groovies盤など、カバーが多数あります。
カントリー系では、Asleep At The Wheel盤があります。
(Commander Cody盤がお手本だとは思いますが…。)
私は、この曲はChuck Berry盤で知ったのだと思います。
More RaritiesというCDだった気がします。
Chuck Berryは、もちろん自作自演の人ですが、実はカバーの名作も忘れてはいけない人です。
"Route 66"は、Berry盤こそがオリジナルだと強弁したいくらいです。
同様に、忘れられないないのが、"Down The Road A Piece"です。
"Route 66"とともに、Stones盤でBerryバージョンが世界的に有名になりました。
パブ・ロックでは、Count Bishops盤がありました。
この曲のオリジネイターは誰でしょう?
R&Bのブギ・ピアニスト、Amos Millbern盤は、比較的容易にたどり着くことが出来ました。
Amosがオリジネイターでしょうか。
今回、このCDを聴いて驚いたのは、"Down The Road A Piece"が収録されていたことです。
Merrill Mooreもやっていたんですね。
(しかも、作者が"House Of Blue Lights"と同じ人っぽいです。)
ちなみに、トラック25の"Yes Indeed"は、Ray Charlesの曲とは同名異曲です。
私は、これまで代表曲の"House Of Blue Lights"をコンピで聴いていたくらいで、フル・アルバムは初めて聴きました。
全28曲、全く飽きることなく、聴きとおせます。
パーソナリティの魅力としては、Moon Mullicanよりも上だと感じました。
率直な感想として、繰り返しになりますが、凄いです。
先ほど、Amos Millbernの名前を出しましたが、彼に匹敵する存在だと思いました。
Amos Millbernが瞬発力と爆発力の人だとすれば、Merrill Mooreは瞬発力と躍動感の人だと思います。
Amosには、メランコリックなお酒ソングというスローの得意技もありましたが、このCDから受けるMerrillの印象は、ブギウギ一直線という感じです。
時たま、ミディアム・チューンが入っていますが、他のカントリー・アーティストでいえば、十分にアップ・ナンバーに分類される曲が多いです。
そして、希少なミディアム曲は、アルバムの中で素晴らしいアクセントになっているのです。
それこそが、アルバム1枚を、ストレスなく聴きとおせる重要な要素のなのかも知れません。
白人だと敬遠せず、ブギウギ好きな方には絶対お奨めしたいです。
Merrill Mooreは、23年L.A.生まれ、00年に天に召されました。
House Of Blue Lightsです。
Down The Road A Pieceです。
Rock-Rockolaです。最高です。
追記
"Down The Road A Piece"は、40年代に、ジャズ・ピアニストのFreddie Slack盤というのがあるようです。
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