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ゴリウォッグスが久々にまとめて聴けた!!

 CDのボックスセットというものをお持ちでしようか?
その多くは、未発表曲や未発表テイクなどの収録を売り物しており、コレクター心をくすぐります。しかし、たいていは高額商品ですし、よほどそのアーティストが好きでなければ購入することはありません。
私もそれなりに好きなアーティストがおり、いくつかのボックスセットを買っていますが、それほどたくさんは持っていません。




 そのはずでした。
 私は整理ができない人ですが、ボックスセットのうち、トールサイズのものや、LPサイズのものなどは、収納場所がおのずと決まってくるため、しまっている場所は把握していました。
 これらは、3枚組から5枚組程度のセットである場合が多いようです。
 エルヴィスの50年代コンプリート集は、トールサイズで、60年代コンプリート集は、LPサイズのものを持っています。ライノのドゥワップ・ボックスなんかは、トールサイズです。
 こういったものは、綺麗な化粧ボックス仕様であったりするため、所有する喜びを与えてくれますが、中身を繰り返して聴く事は、あまりありません。
 まず、ボックスからCDを出すことが面倒ですし、聴き終わったあとに仕舞うのが、さらに面倒です。
というわけで、貴重なCDたちですが、結局、セットの背中の表記を眺めるだけで、部屋の隅の
オブジェと化すのでした。
 
 さて、ここからが今回の話です。
 ボックスセットには、これら以外に、サイコロのようなサイズの仕様のものがあります。
こちらは、8枚組とか10枚組とか多めのものが多いです。そうでない場合は、分厚いブックレットが封入されていたりします。日本盤だと原本と対訳版の2種類が入っていたりして、さらに分厚さを増していたりします。
スタックスのコンプリート・シングル全集などは、このタイプでした。
アイテムとして自立するし、非常に安定感があるので、ついつい適当に仕舞ったりしてしまいがちです。いつのまにか、その上に、他のものを置いたりしてしまったりもします。
 
 今回、部屋の整理で、手をつけてなかった場所を触ったところ、このサイコロサイズのCDボックスがいくつか出てきました。
 ジョン・レノン・ボックスなんて、存在さえ忘れていました。(いつものことですが…。)

 そして、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルのボックスセットが出てきたのです。こちらは、持っていることは分かっていましたし、音が聴きたかったりしたのですが、所在不明だったのです。

 
 CCRは、近年も40周年記念ボックスが出て、私も買いましたが、今回発見したものは、01年発行のものでした。すでに9年も前に出たものです。(時のたつのは早いです。)
 このボックスの「売り」は、CCRの前身バンドの録音が収録されていることです。
ゴリウォッグスという名前のバンドで、スコーピオというファンタジーの子会社から出されていたものです。
 
  私は、アナログ時代に、ゴリウォッグスの音源を収録したアルバムを、中古盤店で、必死に探して手に入れた経験があります。CCR人気にあやかって、奇跡的に出た日本盤でした。
 しかし、CD時代になって、これらの音源は、ヴィニールの世界に埋もれたまま、顧みられることなく、人々の記憶から消えるのかと思っていました。
 そんなある日、輸入盤店で、「Scorpio Record Story」というレーベル・コンピを見つけた時は、飛び上がって驚きました。有名なガレージ・パンク・コンピの「ナゲッツ」シーズのスピン・オフもののようです。
ここには、ゴリウォッグスの曲が数曲収録されていたのです。
震える手で、レジにCDを持っていったことを思い出します。

 そんな音源も、このボックスで、その全貌が収録されたのでした。
このボックスのディスク1は、「Pre-Creedence」という副題がついており、トミー・フォガティ&ブルー・ヴェルベッツ(Tommy Fogerty&The Blue Velbets)名義の曲が4曲、ゴリウォッグス(Golliwogs)名義の曲が20曲収録されています。
 
 ブルー・ヴェルベッツ時代は、兄貴のトムがリード・ボーカルをとっており、当時のウエストコースト・ロック(というよりオールディーズ、ポップス)の影響下のような曲を聴く事ができます。
当時流行のファズ・ギターがフューチャーされたサウンドで、これはこれで、ポップなガレージ・バンドとして、面白いです。
ただし、このままでは、その他大勢の泡沫バンドの一つに過ぎません。
 当時、弟のジョンは、既に兄貴と一緒に曲づくりを始めるていたほか、ギター以外の楽器もマスターし始めており、天才の萌芽は静かに、その時を待っていたのでした。

 ゴリウォッグス時代になっても、トム体制は続いており、ビーチ・ボーイズ風の曲があったりして、驚きます。
(「Little Giirl」という曲では、まんまビーチ・ボーイズを連想させるコーラスが出てきます。)
 しかし、ブリティッシュ・ビートに影響を受けた黒っぽい曲が増えてくると、徐々に個性が出てきます。
「ユー・キャント・ビー・ケアフル」は、そういった曲ですし、
更に「ユー・キャント・ナッシン・オン・ミー」は、今聴いても魅力がある、チャック・ベリーを思わせる曲で、乗りも最高です。これは、個人的にはCCRとして再録音してほしかった曲です。

 そして、ゴリウォッグスの名義の8曲目(4枚目のシングル?)で、ついにジョンのリード・ボーカル曲
「Brown-Eyed Girl」がリリースされます。ヴァン・モリスンに同名曲がありますが、これはオリジナルです。(ちなみに、ゴリウォッグス時代の作曲者クレジットは、「トム・フォガティー/ジョン・フォガティ」です。
 憧れのビートルズにならって、一人で作っても、両名併記のクレジットにしていた可能性はあります。

 さて、「ブラウン・アイド・ガール」は、あきらかにそれまでの曲とサウンドが違っており、
のちのCCRへと繋がるサウンドになっています。ジョンの唸るようなボーカル、サイケでヘヴィなバンド・サウンドなど、1stのころのCCRを容易に連想させてくれます。
 ここに、ポップで、かつ米南部音楽に深い敬意を払うジョンの作風が、バンドを支配しだしたのでした。
それなりの才能があると信じていた兄貴が、天才的才能を持ったの弟の配下になる時が来たのです。
(兄貴が弟の呪縛から逃れるため、CCRを脱退して作ったソロ作は、(私が聴いた範囲では)平凡でした。)
 
 このあとは、よく知られるCCRの歴史が始まります。ゴリウォッグス時代には、既に1st収録曲の「ウォーク・オン・ザ・ウォーター」のゴリウォッグス版が吹き込まれています。
 CCRは、1stこそヘヴィな印象の長尺曲もありますが、その個性は最初から不変です。
 2ndでの「プラウド・メアリー」の成功によって、3分間の快楽的シングルがCCRのトレードマークになりますが、その本質は、「スージーQ」や「アイ・プット・ア・スペル・オン・ユー」にあることは、64歳になったジョンが、現在でも、これらの曲を全く同じアレンジで、ステージで披露していることが証明しています。
 ジョン・フォガティにとって、40年の歳月は、関係ないのでした。
 
こちらは、かつて私が輸入盤店で手に入れた「スコーピオ・レコード・ストーリー」94年発売。
今は入手困難です。ちなみに、アマゾンUSで、本日現在、約50ドルで出品されてます。
ゴリウォッグス音源を7曲収録しています。
ゴリウォッグス関連では、役割を終えましたね。ごくろうさまでした。↓↓



こちらは、日本盤アナログLPです。久しぶりに取り出しましたが、
素晴らしいコンディションで、中古盤というのは、私の記憶違いかも…。
14曲収録。定価1,500円でした。↓↓


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