2011年03月22日
コヨーテの夜
全く未知の人です。
ジャケット写真を見ただけでは判断がつきません。
ワイルドなロッカーでしょうか?
あるいは、ジョン・ハイアットのようなルーツ系のシンガー、ソング・ライターかも…。
1. Mineral Wells
2. Coyote
3. Secret Girl
4. The Brutal Truth (In September)
5. Narcocorrido Nuevo Laredo
6. Lorena
7. She Comes and Goes
8. Monterrey
9. Too Proud
10. Abbeville
11. Not Crazy Tonight
1曲目が始まってすぐ、「ああ、全体のサウンド構成が好きだ」と感じました。
どちらかといえば、静かな雰囲気で進行するアルバムです。
とつとつと語るようなボーカルに、渋めにレイドバックした伴奏がのります。
基本は、ギター・バンドだと思いますが、曲によりアコーディオン、フィドル、ペダル・スチールが参加します。
また、オルガンの使い方が、レイドバック感をうまく表現していると感じました。
このアルバムは、テキサスのシンガー、ソング・ライターのR.G.Starkの07年リリース作です。
収録11曲、全てR.G.スタークが書いています。
録音は、オースティンで行われています。
歌詞は、基本英語なんですが、5曲目のタイトル、Narcocorrido Nuevo Laredoから察していただけると思いますが、チカーノの可能性が高いです。
ピクチャー・ディスクなのですが、びっしりと髑髏のイラストがプリントされています。
また、二つ折りのリーフレットを開くと、ギターを構えるスタークを、多数の髑髏たちが取り囲んでいます。
以前、少し触れたことがあるのですが、チカーノ音楽では、ジャケットなどに髑髏のイラストが使われるケースが多いです。
私は、このことに関心を寄せていましたが、少し前に、恐らくは回答だろうという内容を知ることが出来ました。
カソリックでは、日本のお盆に当たる行事として、死者の日というものがあります。
なかでも、メキシコのそれは、髑髏信仰というものがあり、しゃれこうべ(の模型)を祀ったりする風習があるようなのです。
メキシコと関連が深いスペイン語圏では、その慣習が伝えられているようなのでした。
音楽的には、メキシコの雰囲気は希薄です。
ボーダー・ソング的なものは、言われなければ意識しないくらいのイメージです。
カントリー臭さも希薄で、テキサス・シンガー、ソング・ライターという他ないです。
とにかく、バンドの伴奏がよく、味があります。
「渋い」というべきでしょうか。
アルバムが進むほど、渋味が増す感じになりますが、1曲目の印象は、あえて言えば、ダグ・サームに通じるところがあると思います。
バンドの雰囲気は、クリーデンスを連想する人もいることでしょう。
ダグ・サームでいいますと、Texas Tornado(曲の方です。)の頃の感じです。
リズム・ギターの雰囲気が良いだけでなく、オブリガードもセンスがいい感じです。
続くCoyoteでは、いくぶん無国籍っぽい曲調も顔をのぞかせ、ボーダー・ソング風にも聴こえます。
ようは、はっきりと正体を現さないけれど、そこかしこにヒントが隠されている、そんな曲たちだと感じました。
チカーノの痕跡が散りばめられてますが、ポルカとか、クンビアとか、ランチェラとかいった曲調はないです。
なんとも不思議は雰囲気を持った人です。
キャッチーな曲はありませんが、何度も繰り返し聴けるような、通して聴いて疲れないアルバムに仕上がっていると思います。
少し調べたところ、どうやら、R.G.スタークは、Blue Diamond Shineというバンドのフロント・マンのようです。
Blue Diamond Shineは、アメリカーナ系のバンドと紹介されているバンドです。
私は、以前から、アメリカーナというサブ・ジャンル名がどうもしっくりこないのですが、なるほど彼らの音楽の雰囲気を表す言葉としては、何となくあわあわと分かったような気になるので不思議ではあります。
これは、彼のソロ作ということでしょうか。
詳しくは分かりませんが、伴奏のメンツの多くは、Blue Diamond Shineのメンバーだと思われ、サウンドもほとんど同じのように感じました。
ソロ名義で出す意味があるのか不思議です。
ジャケット写真を見ただけでは判断がつきません。
ワイルドなロッカーでしょうか?
あるいは、ジョン・ハイアットのようなルーツ系のシンガー、ソング・ライターかも…。
Not Crazy Tonight
R.G.Stark
R.G.Stark
1. Mineral Wells
2. Coyote
3. Secret Girl
4. The Brutal Truth (In September)
5. Narcocorrido Nuevo Laredo
6. Lorena
7. She Comes and Goes
8. Monterrey
9. Too Proud
10. Abbeville
11. Not Crazy Tonight
1曲目が始まってすぐ、「ああ、全体のサウンド構成が好きだ」と感じました。
どちらかといえば、静かな雰囲気で進行するアルバムです。
とつとつと語るようなボーカルに、渋めにレイドバックした伴奏がのります。
基本は、ギター・バンドだと思いますが、曲によりアコーディオン、フィドル、ペダル・スチールが参加します。
また、オルガンの使い方が、レイドバック感をうまく表現していると感じました。
このアルバムは、テキサスのシンガー、ソング・ライターのR.G.Starkの07年リリース作です。
収録11曲、全てR.G.スタークが書いています。
録音は、オースティンで行われています。
歌詞は、基本英語なんですが、5曲目のタイトル、Narcocorrido Nuevo Laredoから察していただけると思いますが、チカーノの可能性が高いです。
ピクチャー・ディスクなのですが、びっしりと髑髏のイラストがプリントされています。
また、二つ折りのリーフレットを開くと、ギターを構えるスタークを、多数の髑髏たちが取り囲んでいます。
以前、少し触れたことがあるのですが、チカーノ音楽では、ジャケットなどに髑髏のイラストが使われるケースが多いです。
私は、このことに関心を寄せていましたが、少し前に、恐らくは回答だろうという内容を知ることが出来ました。
カソリックでは、日本のお盆に当たる行事として、死者の日というものがあります。
なかでも、メキシコのそれは、髑髏信仰というものがあり、しゃれこうべ(の模型)を祀ったりする風習があるようなのです。
メキシコと関連が深いスペイン語圏では、その慣習が伝えられているようなのでした。
音楽的には、メキシコの雰囲気は希薄です。
ボーダー・ソング的なものは、言われなければ意識しないくらいのイメージです。
カントリー臭さも希薄で、テキサス・シンガー、ソング・ライターという他ないです。
とにかく、バンドの伴奏がよく、味があります。
「渋い」というべきでしょうか。
アルバムが進むほど、渋味が増す感じになりますが、1曲目の印象は、あえて言えば、ダグ・サームに通じるところがあると思います。
バンドの雰囲気は、クリーデンスを連想する人もいることでしょう。
ダグ・サームでいいますと、Texas Tornado(曲の方です。)の頃の感じです。
リズム・ギターの雰囲気が良いだけでなく、オブリガードもセンスがいい感じです。
続くCoyoteでは、いくぶん無国籍っぽい曲調も顔をのぞかせ、ボーダー・ソング風にも聴こえます。
ようは、はっきりと正体を現さないけれど、そこかしこにヒントが隠されている、そんな曲たちだと感じました。
チカーノの痕跡が散りばめられてますが、ポルカとか、クンビアとか、ランチェラとかいった曲調はないです。
なんとも不思議は雰囲気を持った人です。
キャッチーな曲はありませんが、何度も繰り返し聴けるような、通して聴いて疲れないアルバムに仕上がっていると思います。
少し調べたところ、どうやら、R.G.スタークは、Blue Diamond Shineというバンドのフロント・マンのようです。
Blue Diamond Shineは、アメリカーナ系のバンドと紹介されているバンドです。
私は、以前から、アメリカーナというサブ・ジャンル名がどうもしっくりこないのですが、なるほど彼らの音楽の雰囲気を表す言葉としては、何となくあわあわと分かったような気になるので不思議ではあります。
これは、彼のソロ作ということでしょうか。
詳しくは分かりませんが、伴奏のメンツの多くは、Blue Diamond Shineのメンバーだと思われ、サウンドもほとんど同じのように感じました。
ソロ名義で出す意味があるのか不思議です。
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