2011年01月21日
ゴールドバンドのカップケーキ
アナログ・ヴィニール盤は反る場合があります。
いえ、日本盤の場合はほとんどないと思うのですが、米盤などの場合は、しばしば発生します。
今日、久々に取り出したLPが、見事に波打っていて、ピックアップがはずむ様子を観察することができました。
すぐに正常にトレースし始めたので安心しましたが、どうも両面とも1曲目のあたま数秒がうまく再生できないようです。
Side one
1. All Your Loving Baby : George Khory, H.Thierry
2. Crazy Rock : George Khory, H.Thierry
3. Your Gonna Need Me : Keitie Webster
4. In The Evening : George Khory, H.Thierry
5. I Cried
6. A Part Of Everything : George Khory, H.Thierry
Side Two
1. Cindy Lou : Shuler, Dunaway
2. Matilda Finally Come Home : George Khory, H.Thierry
3. Gitty Up Gitty I : L.James, E.Shuler
4. Such As Love : Shuler, Dunaway
5. Baby's Gone : Dunaway, Shuler
当時、輸入盤の場合、まっさらでシールドされた状態でも、すでに反っているものはままありました。
プレスで、ファクトリー・シールドする際に、圧縮力が過剰であまりにもタイトにパックされてしまっている例をしばしば見つけたものです。
今回のアルパムがその例だったのか、私の収納が良くなかったのかは不明です。
両方かもしれませんが、盤質がもともと良くないのだと思います。
さて、Cookie and the Cupcakesです。
以前に英Aceの編集盤CDをとりあげましたが、私自身驚いたことに、どうやら複数枚のアナログ盤を所有しているようです。
英Charly盤のようなリイシュー・レーベルもののほか、このアルバムのような本家レーベルからリリースされたものもあるようです。
このアルバムは、ゴールドバンドという、南部ルイジアナのレーベルから出されたものです。
ジャケット裏面には、レーベル・オーナーのエディ・シュラーさんが短い紹介文を寄せています。
ゴールドバンドの我々は、偉大なロックンロール・グループ、伝説的なクッキー&カップケイクスを最初に記録することができたことを、そしてグループの保全に貢献できたことを誇りに思っています。
私たちは、彼らが特別な存在であると早くから気付いていました。
そして、時間は、私たちが正しいと立証したのです。
ここには、彼らの50年代初めの偉大な録音が集められています。
彼らの音楽は、特別で希少な存在です。
このような純粋なロックンロール、南部ルイジアナの音楽を演奏できるのは、同地の音楽家以外ではありえないからです。
あなたが、郷愁のなかで、真実のロックンロールを求めているのなら、このアルバムの中にそれはあります。
ここには、偉大なグループの偉大な演奏があり、もはや他のものを求める必要はありません。
さて、クッキー&カップケイクスですが、結成当初は、Boogie Ramblersと名乗っていたようです。
このアルバムの収録曲は、あるいはブギー・ランブラーズ名義で出されたものかもしれません。
作者名にしばしば出てくる、H.Thierryが、バンド・リーダーのヒューイ"クッキー"ティエリーです。
テナー・サックスとリード・ボーカルを担当しています。
バンド・メンバーには、シェルトン・ダナウェイ、リル・アルフレッド、アーネスト・ジェイコブズといった人たちがおり、初期においては、しばしばシェルトンがクッキーとともにリード・シンガーを務めました。
後期には、アルフレッドやジェイコブズも、リード・ボーカルをとるようになります。
バンドの幼年期、55年ころは、むしろシェルトン・ダナウェイのほうが看板だったふしもあります。
初期に評判となった、Cindy Lou、Such As Love、Baby's Goneは、シェルトン・ダナウェイがリードを取っています。
代表曲、マチルダが録音されたのは58年のことでした。
この曲のリードがクッキーです。
グループ名をクッキー&カップケイクスに改名した正確な時期はよくわかりません。。
このアルバムには、なかなか珍しい曲が入っています。
Your Gonna Need Meは、ケイティ・ウェブスターが書いた曲で、クッキーとケイティがデュエットしています。
彼女はゴールドバンドのレーベル・メイトでした。
ゴールドバンドには、最初期のドリー・パートンもいました。
そして、In The Eveningは、クッキーのリードですが、珍しくスロー・ブルース調の曲で、歌詞もブルースの慣用句で始まります。
アップ・テンポのロックンロールや、ドリーミーなドゥワップ、哀愁の三連バラードなどが定番の彼らとしては、とても珍しくたいへん興味深い音源です。
出来は、得意分野に負けない素晴らしい仕上がりです。
シェルトンがリードをとるSuch As Loveも素晴らしいです。
というか、ファンの私としては、あれもこれも大好きなので、この音世界にひたっているだけで、幸せなのでした。
I Criedは、英Ace盤にも収録されていましたが、別録音のようです。
こちらが、原型盤かも知れません。
もちろん、既に完成した美しさがあり、素晴らしいです。
冒頭のAll Your Loving Babyは、ロックンロール・バンドとしてのカップケイクスを体現するカッコイイ曲です。
あたまの2秒ほどがうまく再生できないのが、なんとも無念ですが、久しぶりに取り出した懐かしのアルバムは、古びることなど一切なく、当時と同様に、私を夢幻の湿地帯へといざなってくれるのでした。
関連記事はこちら
沼地のハーモニー
いえ、日本盤の場合はほとんどないと思うのですが、米盤などの場合は、しばしば発生します。
今日、久々に取り出したLPが、見事に波打っていて、ピックアップがはずむ様子を観察することができました。
すぐに正常にトレースし始めたので安心しましたが、どうも両面とも1曲目のあたま数秒がうまく再生できないようです。
The legendary
Cookie and the Cupcakes
Cookie and the Cupcakes
Side one
1. All Your Loving Baby : George Khory, H.Thierry
2. Crazy Rock : George Khory, H.Thierry
3. Your Gonna Need Me : Keitie Webster
4. In The Evening : George Khory, H.Thierry
5. I Cried
6. A Part Of Everything : George Khory, H.Thierry
Side Two
1. Cindy Lou : Shuler, Dunaway
2. Matilda Finally Come Home : George Khory, H.Thierry
3. Gitty Up Gitty I : L.James, E.Shuler
4. Such As Love : Shuler, Dunaway
5. Baby's Gone : Dunaway, Shuler
当時、輸入盤の場合、まっさらでシールドされた状態でも、すでに反っているものはままありました。
プレスで、ファクトリー・シールドする際に、圧縮力が過剰であまりにもタイトにパックされてしまっている例をしばしば見つけたものです。
今回のアルパムがその例だったのか、私の収納が良くなかったのかは不明です。
両方かもしれませんが、盤質がもともと良くないのだと思います。
さて、Cookie and the Cupcakesです。
以前に英Aceの編集盤CDをとりあげましたが、私自身驚いたことに、どうやら複数枚のアナログ盤を所有しているようです。
英Charly盤のようなリイシュー・レーベルもののほか、このアルバムのような本家レーベルからリリースされたものもあるようです。
このアルバムは、ゴールドバンドという、南部ルイジアナのレーベルから出されたものです。
ジャケット裏面には、レーベル・オーナーのエディ・シュラーさんが短い紹介文を寄せています。
ゴールドバンドの我々は、偉大なロックンロール・グループ、伝説的なクッキー&カップケイクスを最初に記録することができたことを、そしてグループの保全に貢献できたことを誇りに思っています。
私たちは、彼らが特別な存在であると早くから気付いていました。
そして、時間は、私たちが正しいと立証したのです。
ここには、彼らの50年代初めの偉大な録音が集められています。
彼らの音楽は、特別で希少な存在です。
このような純粋なロックンロール、南部ルイジアナの音楽を演奏できるのは、同地の音楽家以外ではありえないからです。
あなたが、郷愁のなかで、真実のロックンロールを求めているのなら、このアルバムの中にそれはあります。
ここには、偉大なグループの偉大な演奏があり、もはや他のものを求める必要はありません。
さて、クッキー&カップケイクスですが、結成当初は、Boogie Ramblersと名乗っていたようです。
このアルバムの収録曲は、あるいはブギー・ランブラーズ名義で出されたものかもしれません。
作者名にしばしば出てくる、H.Thierryが、バンド・リーダーのヒューイ"クッキー"ティエリーです。
テナー・サックスとリード・ボーカルを担当しています。
バンド・メンバーには、シェルトン・ダナウェイ、リル・アルフレッド、アーネスト・ジェイコブズといった人たちがおり、初期においては、しばしばシェルトンがクッキーとともにリード・シンガーを務めました。
後期には、アルフレッドやジェイコブズも、リード・ボーカルをとるようになります。
バンドの幼年期、55年ころは、むしろシェルトン・ダナウェイのほうが看板だったふしもあります。
初期に評判となった、Cindy Lou、Such As Love、Baby's Goneは、シェルトン・ダナウェイがリードを取っています。
代表曲、マチルダが録音されたのは58年のことでした。
この曲のリードがクッキーです。
グループ名をクッキー&カップケイクスに改名した正確な時期はよくわかりません。。
このアルバムには、なかなか珍しい曲が入っています。
Your Gonna Need Meは、ケイティ・ウェブスターが書いた曲で、クッキーとケイティがデュエットしています。
彼女はゴールドバンドのレーベル・メイトでした。
ゴールドバンドには、最初期のドリー・パートンもいました。
そして、In The Eveningは、クッキーのリードですが、珍しくスロー・ブルース調の曲で、歌詞もブルースの慣用句で始まります。
アップ・テンポのロックンロールや、ドリーミーなドゥワップ、哀愁の三連バラードなどが定番の彼らとしては、とても珍しくたいへん興味深い音源です。
出来は、得意分野に負けない素晴らしい仕上がりです。
シェルトンがリードをとるSuch As Loveも素晴らしいです。
というか、ファンの私としては、あれもこれも大好きなので、この音世界にひたっているだけで、幸せなのでした。
I Criedは、英Ace盤にも収録されていましたが、別録音のようです。
こちらが、原型盤かも知れません。
もちろん、既に完成した美しさがあり、素晴らしいです。
冒頭のAll Your Loving Babyは、ロックンロール・バンドとしてのカップケイクスを体現するカッコイイ曲です。
あたまの2秒ほどがうまく再生できないのが、なんとも無念ですが、久しぶりに取り出した懐かしのアルバムは、古びることなど一切なく、当時と同様に、私を夢幻の湿地帯へといざなってくれるのでした。
Belindaです。
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