2010年10月31日
シェイキー、日の出に旅立つ
今回は、Shakin' Stevensが、本格的に下積み時代のスタートを切った1枚、Shakin' Stevens And The Sunsets名義での1stアルバムを聴きました。
オリジナル盤は、70年にパーロフォンからリリースされていますが、私が入手したものは、発売年不明のフランス盤で、なんとも懐かしい、あのパテ・マルコーニ(Pathe Marconi)からの再発盤なのでした。
ジャケットについては、未確認ですが、多分差し替えられていると思います。
聴いたばかりなので印象が強いのだと思いますが、私は初期のサンセッツのアルバムの中では、一番好きかも知れません。
Side One
1. Cast Iron Arm / Scott、Petty、Orbison
2. Leroy / Scott
3. Frying Saucers / Reily
4. Please Mr. Mayor / Stevenson
5. Lights Out / David、Redernnash
6. I'll Try / Twitty、Nance
7. Down Younder We Go Balling / Bartholomew、King
8. Hawkins Mood / Hawkins
Side Two
1. Down On The Farm / Big Al Downing、Edmunds
2. Lonesome Train / Moore、Subotsky
3. I Believe What You Say / Burnette
4. The Train Kept A Rollin' / Bradshaw、Mann、Kay
5. Spirit Of Woodstock / Barrett、Maresca
6. I Hear You Knocking / King、Bartholomew
7. Thirty Days / Chuck Berry
8. Schooldays (Anthem) / Chuck Berry
仏パテ・マルコーニは、私が輸入盤をあさり始めたころ、英チャーリーとともに、特にお世話になったリイシュー・レーベルでした。
英チャーリーが、もともとサン・レコードの再発を目的に設立された会社であったのに対し、仏パテ・マルコーニは、ジーン・ヴィンセントやエディ・コクランをいち早く(本国アメリカなど問題外に)高く評価して、日本やヨーロッパのロカビリー・ファンの渇きを癒してくれた優良リイシュー・レーベルでした。
主に、キャピトル、EMI系とつながりがあった会社なのだと思います。
ジーン・ヴィンセントのオリジナル盤は、ジャケットがカッコよくて、全部欲しいと、当時は出来なかった(…今でも出来ませんが)大人買いを夢見たものでした。
さて、ノスタルジーにひたってしまうと、長くなりますので、方向修正したいと思います。
今作でのサンセッツの編成は、ギター、ベース、サックス、ドラムス、ピアノ、バス・ボイス&指ぱっちん担当(シェイキーの兄貴?)に、シェイキーを加えた7人です。
2ndと比較すると、ベーシストとピアニストの名前が違うので、このあと交代が行われたのでしょう。
この1stアルバムの最大の売りは、現在なら、ジャケットに大きく表記されている、プロデュースド・バイ・デイヴ・エドモンズという表記でしょう。
(多分、オリジナル・ジャケにはなかったと推測されますが…。)
ただ、当時は、デイヴの名前にどれくらいの効力があったかは、未知数です。
なにしろ、デイヴの出世作、I Hear You Knockingがリリースされたのが、同年の70年なのでした。
どちらのリリースが先だったのか、分かりませんが、このアルバムにも同曲が収録されています。
ちなみに、このアルバム収録曲のうち、Down Younder We Go Balling、Down On The Farm、そして、I Hear You Knockingの3曲のみ、ドラムスのRockin' Louieこと、Robert "Rockin' Louie" Llewellynが、リード・ボーカルをとっています。
2ndでは、1曲も歌っていないのに、このアルバムでは、重要なB面1曲目でボーカルを担当しているのです。ちょっと不思議です。
まあ、「今後は全部シェイキーで行こう」となったというのが、自然な答えですね。
注目のギターは、カール・ピーターセンですが、ノー・クレジットながら、数曲でデイヴ・エドモンズがギターを弾いているのではないか、と私はひそかに思っています。(特にB1のマール・トラヴィス風のリフ、B3のイントロとソロのプレイ、B5のバッキングなどが怪しいです。)
ちなみに、2ndでは、ミッキー・ジーが加わってギター2本体制になります。
ただ、80年代のデイヴ・エドモンズのプロデュースものを見ると、プレイした場合はクレジットしている例が多いので、あまり自信はないです。
このアルバム全体の印象としては、サンセッツの初期3枚の中では、一番ロカビリーっぽさを感じます。
ベースは、ダブル・ベースのスラッピングを多用しており、何より選曲が、ジョニー・バーネット・トリオを2曲、ビリー・リー・ライリーを1曲やっていますので、そう感じるのも自然かも知れません。
その他、収録曲について、思いつくままに記したいと思います。
A6のI'll Tryは、確認していませんが、曲調、作者名からいっても、コンウェイ・トィッティのロッカ・バラードのカバーだと思います。
このチョイスは、80年代のシェイキーのエピック時代を、容易に連想させます。
A8にHawkins Moodという、ピアノ中心のインストがありますが、これは、ピアノのトレヴァー・ホーキンスの作品のようです。
中身は、イン・ザ・ムード風のブギ・ウギで、いい味を出しています。
B7、B8とチャック・ベリーの曲をやっていますが、Thirty Daysは、どう聴いても40デイズと歌っています。「どうして、なーぜ?」の世界です。
確か、タルサ出身のバンド、トラクターズが、40デイズを歌っていたような気がするんですが、CDがすぐに発見できません。
記憶違いの可能性もありますが、ひっかかります。
よくあることですが、きっと他のものを探していると、出てくるんだと思いますので、ここはこらえてスルーしたいと思います。
ラストのSchooldays (Anthem)は、セッション風景の記録のような録音で、外野の声も未編集で入っている短いバージョンです。
アンセムとカッコ書きで記載されていますので、アルバムの締めを象徴する、ロックンロール「ホタルのひかり」なのかも知れないな、などと夢想してしまうのでした。
ペティ(ノーマン・ペティ?)、オービスン作のA面1曲目、Cast Iron Armも気になりますが、原曲を調べだすととても疲れるので、どなたかご存知の方はご教示ください。
素直に、ロイ・オービスンのレパートリーというのが正解ですか?
Youtubeでは、ジョニー"ピーナッツ"ウイルソンという人の盤がヒットしますが、深く考えないことにします。
裏ジャケには、デイヴ・エドモンズがコメントを寄せています。
そこでは、ロックンロール・リバイバルについて触れ、「サンセッツは、リバイバルではなく、今の音楽だ。このアルバムは、最も進歩的な音楽なんだ」とヨイショしています。
仮に、ご祝儀コメントだとしても、私はこのアルバムが好きです。
シェイキン・スティーヴンス&サンセッツの関連記事はこちら
オリジナル盤は、70年にパーロフォンからリリースされていますが、私が入手したものは、発売年不明のフランス盤で、なんとも懐かしい、あのパテ・マルコーニ(Pathe Marconi)からの再発盤なのでした。
ジャケットについては、未確認ですが、多分差し替えられていると思います。
聴いたばかりなので印象が強いのだと思いますが、私は初期のサンセッツのアルバムの中では、一番好きかも知れません。
A Legend
Shakin' Stevens And The Sunsets
Shakin' Stevens And The Sunsets
Side One
1. Cast Iron Arm / Scott、Petty、Orbison
2. Leroy / Scott
3. Frying Saucers / Reily
4. Please Mr. Mayor / Stevenson
5. Lights Out / David、Redernnash
6. I'll Try / Twitty、Nance
7. Down Younder We Go Balling / Bartholomew、King
8. Hawkins Mood / Hawkins
Side Two
1. Down On The Farm / Big Al Downing、Edmunds
2. Lonesome Train / Moore、Subotsky
3. I Believe What You Say / Burnette
4. The Train Kept A Rollin' / Bradshaw、Mann、Kay
5. Spirit Of Woodstock / Barrett、Maresca
6. I Hear You Knocking / King、Bartholomew
7. Thirty Days / Chuck Berry
8. Schooldays (Anthem) / Chuck Berry
仏パテ・マルコーニは、私が輸入盤をあさり始めたころ、英チャーリーとともに、特にお世話になったリイシュー・レーベルでした。
英チャーリーが、もともとサン・レコードの再発を目的に設立された会社であったのに対し、仏パテ・マルコーニは、ジーン・ヴィンセントやエディ・コクランをいち早く(本国アメリカなど問題外に)高く評価して、日本やヨーロッパのロカビリー・ファンの渇きを癒してくれた優良リイシュー・レーベルでした。
主に、キャピトル、EMI系とつながりがあった会社なのだと思います。
ジーン・ヴィンセントのオリジナル盤は、ジャケットがカッコよくて、全部欲しいと、当時は出来なかった(…今でも出来ませんが)大人買いを夢見たものでした。
さて、ノスタルジーにひたってしまうと、長くなりますので、方向修正したいと思います。
今作でのサンセッツの編成は、ギター、ベース、サックス、ドラムス、ピアノ、バス・ボイス&指ぱっちん担当(シェイキーの兄貴?)に、シェイキーを加えた7人です。
2ndと比較すると、ベーシストとピアニストの名前が違うので、このあと交代が行われたのでしょう。
この1stアルバムの最大の売りは、現在なら、ジャケットに大きく表記されている、プロデュースド・バイ・デイヴ・エドモンズという表記でしょう。
(多分、オリジナル・ジャケにはなかったと推測されますが…。)
ただ、当時は、デイヴの名前にどれくらいの効力があったかは、未知数です。
なにしろ、デイヴの出世作、I Hear You Knockingがリリースされたのが、同年の70年なのでした。
どちらのリリースが先だったのか、分かりませんが、このアルバムにも同曲が収録されています。
ちなみに、このアルバム収録曲のうち、Down Younder We Go Balling、Down On The Farm、そして、I Hear You Knockingの3曲のみ、ドラムスのRockin' Louieこと、Robert "Rockin' Louie" Llewellynが、リード・ボーカルをとっています。
2ndでは、1曲も歌っていないのに、このアルバムでは、重要なB面1曲目でボーカルを担当しているのです。ちょっと不思議です。
まあ、「今後は全部シェイキーで行こう」となったというのが、自然な答えですね。
注目のギターは、カール・ピーターセンですが、ノー・クレジットながら、数曲でデイヴ・エドモンズがギターを弾いているのではないか、と私はひそかに思っています。(特にB1のマール・トラヴィス風のリフ、B3のイントロとソロのプレイ、B5のバッキングなどが怪しいです。)
ちなみに、2ndでは、ミッキー・ジーが加わってギター2本体制になります。
ただ、80年代のデイヴ・エドモンズのプロデュースものを見ると、プレイした場合はクレジットしている例が多いので、あまり自信はないです。
このアルバム全体の印象としては、サンセッツの初期3枚の中では、一番ロカビリーっぽさを感じます。
ベースは、ダブル・ベースのスラッピングを多用しており、何より選曲が、ジョニー・バーネット・トリオを2曲、ビリー・リー・ライリーを1曲やっていますので、そう感じるのも自然かも知れません。
その他、収録曲について、思いつくままに記したいと思います。
A6のI'll Tryは、確認していませんが、曲調、作者名からいっても、コンウェイ・トィッティのロッカ・バラードのカバーだと思います。
このチョイスは、80年代のシェイキーのエピック時代を、容易に連想させます。
A8にHawkins Moodという、ピアノ中心のインストがありますが、これは、ピアノのトレヴァー・ホーキンスの作品のようです。
中身は、イン・ザ・ムード風のブギ・ウギで、いい味を出しています。
B7、B8とチャック・ベリーの曲をやっていますが、Thirty Daysは、どう聴いても40デイズと歌っています。「どうして、なーぜ?」の世界です。
確か、タルサ出身のバンド、トラクターズが、40デイズを歌っていたような気がするんですが、CDがすぐに発見できません。
記憶違いの可能性もありますが、ひっかかります。
よくあることですが、きっと他のものを探していると、出てくるんだと思いますので、ここはこらえてスルーしたいと思います。
ラストのSchooldays (Anthem)は、セッション風景の記録のような録音で、外野の声も未編集で入っている短いバージョンです。
アンセムとカッコ書きで記載されていますので、アルバムの締めを象徴する、ロックンロール「ホタルのひかり」なのかも知れないな、などと夢想してしまうのでした。
ペティ(ノーマン・ペティ?)、オービスン作のA面1曲目、Cast Iron Armも気になりますが、原曲を調べだすととても疲れるので、どなたかご存知の方はご教示ください。
素直に、ロイ・オービスンのレパートリーというのが正解ですか?
Youtubeでは、ジョニー"ピーナッツ"ウイルソンという人の盤がヒットしますが、深く考えないことにします。
裏ジャケには、デイヴ・エドモンズがコメントを寄せています。
そこでは、ロックンロール・リバイバルについて触れ、「サンセッツは、リバイバルではなく、今の音楽だ。このアルバムは、最も進歩的な音楽なんだ」とヨイショしています。
仮に、ご祝儀コメントだとしても、私はこのアルバムが好きです。
これって、40daysと聞こえますよね
この曲のバッキングは、デイヴっぽく聞こえなくもないです。
こちらは、リック・ネルソンのBelieve What You Sayです。
予想外に、かなりカッコイイです。
予想外に、かなりカッコイイです。
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