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前門の爆風 後門の狼

 今回は、少し休憩です。
 久しぶりに、パイレートDVDを観ました。
 「カリブの海賊」ではありません。

 無駄にひねってみましたが、つまりはブートDVDです。
 2組のアーティストの公演を収録したもので、なかなかに興味深い内容だと思います。

 収録されているのは、Blastersが11曲、Los Lobosが9曲です。
 クレジットによれば、両組とも85年4月16日、ニューヨークのクラブ・リッツ(Ritz)での公演となっています。

 この2組は、80年代LAロカビリー・シーン(?)から飛び出した代表的なバンドですね。
 Los Lobosは、East L.A.チカーノ・シーンからと言うべきかも知れませんが…。


Los Lobos / Blasters

 
The Blasters Live at the Ritz
New York, NY 4.16.1985

1. Rock 'n' Roll Will Stand
2. Long Black Cadillac
3. Crazy Baby
4. No Other Girl
5. Border Radio
6. Colored Lights
7. Little Honey
8. One More Dance
9. I'm Shakin'
10. American Music
11. Marie Marie
Los Lobos Live attThe Ritz
New York, NY 4.16.1985

1. Will The Wolf Survive
2. Come On Let's Go
3. Our Last Night
4. Anselma
5. Let's Say Goodnight
6. I Got To Let You Know
7. Farmer John
8. Don't Worry Baby
9. La Bamba

 この2組は、当初兼任していたサックスのSteve Berlinを通して、兄弟グループとも言えました。
 当時、SteveがLos Lobosの正式メンバーとして専任することになった時、Blasters派だった私は、少なからずショックを受けたものでした。

 85年というのは、Blastersにとって曲がり角になった(と私が思っている)、"Hard Line"をリリースした年でした。

 "Hard Line"は、私は「微妙かも」と思ったアルバムで、本盤収録の公演時に既にリリース済だったのか不明ですが、"Rock 'n' Roll Will Stand"、"Little Honey"の2曲が演奏されています。

 今回、邦題「ハリウッド旋風」収録の作品や、さらにそれ以前のレパートリーなど、初期作品のクオリティがやはり際立っていると改めて感じました。

 一方、Los Lobosは、世界にその存在を知らしめた名作、"How Will the Wolf Survive?"のリリースが前年の84年ですから、(異論はあると思いますが)私はバンドの個性が最高に機能していた時期だと思っています。

 ひとつ前のミニ・アルバム収録曲を含め、本DVDのセットリストは最高だと思います。
 既にLobos版の"La Bamba"もやっています。
 ここでは、Los Lobosが内包している(と私が初期から感じていた)影のある部分は、まだそれほど顕著になっていないと思います。

 ここからは、今回、映像で知ることができたことについて、私の感想をごく簡単にまとめます。
 実は私は、Blasters、Los Lobosともに、まとまった映像を観たのは初めてです。

 まず、Blastersですが、Phill Alvinが指弾きだということを初めて知りました。
 親指でベースを鳴らして、残りの指で下の弦を弾き下ろすパターン、そして、親指とその他の指で内側へつまむようにはじく2つのパターンが目につきました。
 よりファストな曲では、親指と人差し指でピックを握るような形をつくり、他の指は開いたままストロークしますが、サム・ピックをしているのか否かは判然としません。



 Phillさんは、残念ながら、フロントマンとして華があったとは言い難い気がします。
 広い額、後退気味の髪、笑うと歯を剥き出したように見えるルックスなどが印象的です。

 一方、Dave Alvinは、特別かっこいいソロの出番があるわけでもなく、兄弟二人とも、後のミュージシャンズ・ミュージシャン的な匂いを、既に少し感じます。



 Gene Taylorは、この頃から、後に日本で見た体型のまま、イメージそのままでした。

 曲としては、私は"No Other Girl"が特に好きで、演奏シーンが見られてうれしいです。
 あとは、"So Long Baby Goodbye"とJimmie Rodgersのグッド・ロッキンなカバー、"Never No More Blues"が入っていればなお嬉しかったのですが…。

 Los Lobosは、全て好きな曲ばかりです。

 映像を観て驚いたのは、David Hidalgoが、1曲の中でアコーディオンを弾きながら歌い、途中からアコを下して、おもむろにバーを取り出し、スチール・ギターを弾いたシーンです。
 Phill Alvinの指弾きもそうですが、こういった小さな発見は、映像ならではの楽しみですね。



 Cesar Rosasは、基本はストラト(サウスポー)ですが、曲によってバホ・セストに持ち替えるシーンがばっちり収録されていて、これは不思議でもなんでもないですが、やはり映像で確認できたのは感激でした。

 "Will The Wolf Survive"で始まり、中盤に"Anselma"を効果的に挟んで、"Don't Worry Baby"、"La Bamba"の流れで締める美しいセトリだと思います。

 "Farmer John"は、"Anselma"の裏面だった曲で、チカーノに人気の曲です。
 これで「サンアントニオをあとにして」が入っていればと思うのは贅沢でしょうか。



 岐路に立っていた時期のBlasters、本格的に飛躍をしようとしていた時期のLos Lobos、それぞれを捉えた貴重なソフトだと思います。



Never No More Blues by The Blasters
 


Never No Mo' Blues by Jimmie Rodgers




 

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