「だが、(国の上位に位置する)世界政府はこの世に存在しない。
全ての国に一律に適用され、順守しなければ処罰される(真の)国際法を人類は未だ持ち合わせていない」
「若し世界政府ができれば、法を守る様力で強制する一方、違反した国を(国内と同じ様に)訴追し、裁き、処罰できるかも知れない。残念ながら、そんな段階には至っていない」
「だから強い国や豊かな国が(既存の)国際法に反する行動を取っても、現実には止められない。
(国家主体の)今の世界では、大国に『待った』を掛けられる法は存在しないのだ」
----------とは言え、人類は「戦争の違法化」に取り組んできたし、「世界法廷」と言われる国際司法裁判所などもある。
「確かにそうだが、強い国が『此処は自分たちの物だ』と言い出したら、それを止めさせる(強制)力を持ち合わせているだろうか? 答えは『否』だ。南シナ海問題が典型例だろう」
「新興・途上国は、(広範な『ロシア包囲網』構築と言う)先進7カ国( G 7)の合唱に加わらなかった」
「何故なら、対ロ制裁は他の国々も傷付けるからだ。」
「制裁の効果も万能ではない。」
「西側に屈し、征服させられる位なら、ロシアは ” 死 ” を選ぶかも知れない。プーチン大統領は(将来的にウクライナにおける戦況が悪化しても)『敗北』を認めたりしないだろう」
「同じ価値観を持つ者が集まり、自分たちに有利な取り決めを結んでも、独り言を唱えている様なものだ。
異なる世界観や利害関係を持つ国々に( G 7の訴えは)響いていない」
元マレーシア首相 マハティール・ビン・モハマド氏
愛媛新聞 レコンキスタの時代から
インタビューでの発言は、マハティール氏の個人的見解であり、マレーシア政府の立場を示すものではないらしい。
グローバルサウスと呼ばれる国々と同じ価値観を持つのは難しいらしい。
プーチンの戦争は過去四半世紀に亘る国際法軽視の延長線上にあるらしい。
英国の政治思想家ホッブズは400年近く前、規範がないと『万人の万人に対する闘争』が起きると警告したらしい。
世界政府を作らないといけないらしい。