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2017年12月01日
大腸MR検査(MR colonography)は有用なのか!? その1
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「関西大腸CTセミナー 2018」を開催します!
昨年、大変ご好評をいただきました
日時: 2017年1月20日(土)
場所: 大阪
https://fanblogs.jp/ctcacademia/archive/177/0
昨年、ご参加いただいた方にも楽しめるよう、
鋭意、中身の濃い企画をご用意しております。
是非、お越しくださいね。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
読影トレーニングを8月からはじめた徳島県のK先生とH技師さんが
2ヶ月かからず、200例完了しました!
素晴らしいですね。
パチパチパチ!!
*****以下引用(承諾済み)*****
・慣れのためか…、形状で糞便と判断した症例がありました。
→ 「形状だけの判断は危険!」と反省します。
最後の解答を確認しましたら、
感想と感謝のメールを後日、送らせて頂きます。
*****引用ここまで*****
大変お疲れ様でした。
最後のご感想、お待ちしてますね。
PubMedから、今日のつぶやき − 124 −
Graser A et al. Magnetic resonance colonography for the detection of colorectal neoplasia in asymptomatic adults. Gastroenterology 2013;144:743-50.
さて、今回から取り上げるのは、大腸MR検査(MR colonography)です。
発想自体は2000年前半からあったものの、
ご存知のようになかなか臨床現場に溶け込んでいませんよね。
そこで、今一度、見直してみようと思いました。
2013年の若干古い論文ではありますが、
大腸MR検査をきちんと評価した数少ない論文になります。
筆頭著者は、ミュンヘン大学(ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン)の
Graser先生です。
Graser先生は、大腸CT検査の精度検証も実施されています。
こちらの論文も、いつか取り上げると思います。
それでは、アブストラクトを見てみましょう。
【背景と目的】
大腸内視鏡検査は検診(任意型)で使用される機会も多いが、
鎮静剤の必要性、多量の腸管前処置、頻度は低いけれども偶発症などの課題がある。
便潜血検査は感度が低い課題がある。
大腸CT検査は精度は高いものの、安全の範囲で少ない医療被ばくがある。
そこで、われわれは新しいモダリティとして、
大腸MR検査による大腸腫瘍性病変に対する検診の可能性について評価した。
【方法】
無症状の268名の成人(40-82歳)を対象に3T(テスラ)MR装置による大腸MR検査と
大腸内視鏡検査を同日に実施した。
便潜血検査も事前に実施した。
大腸内視鏡検査は、最初は大腸MR検査の結果をブラインドに実施し、
大腸区分ごとに内視鏡を引き抜いたら大腸MR検査の結果を参照する
セグメンタルアンブラインド法で実施した。
大腸内視鏡検査の結果をもとに、大腸MR検査の感度と特異度を算出した。
今回はここまでにしますね。
それでは、よい週末をお過ごしください。
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23415805
★重大ニュース!!━━━━━━━━━━━━━━━
新しい精検結果報告書雛型が国立がん研究センター
研究班ホームページにアップされました。
精密検査に大腸CT検査が明記されるようになりましたよ!
http://canscreen.ncc.go.jp/pdf/3/yoshiki4_daicho.pdf
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★★
★★重大ニュース!!━━━━━━━━━━━━━━━
日本消化器がん検診学会とGAIAの共催で実施した
「大腸CT検査の実態全国調査【臨床研究 GAIA-03】」
が放射線領域の代表的なジャーナル
「European Radiology(2016 Impact Factor: 3.967)」
に掲載されました!!
https://link.springer.com/article/10.1007/s00330-017-4920-y
委員の先生方に大変」ご尽力いただきました。
ご協力いただいた施設の医師や技師の皆様にも感謝です!
皆さま、本当にありがとうございました!!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★★
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大腸CT検査のポイント集
毎日のつぶやきを経て増えていきますね。
<適応>
・閉塞性大腸がんに対して大腸CT検査は有用だが、手技に工夫が必要。
・完全閉塞症例には「PET/CT colonography」。
・内視鏡の検査待ちの日数を減らす役割もあり。
<検診>
・検診目的の大腸CT検査が保険でカバーされることで
大腸CT検査による検診受診率は735%増加した。
・検診目的の大腸CT検査が保険でカバーされることで
大腸内視鏡検査による検診受診率は38%増加した。
・腸管外病変診断による利益・不利益バランスには注意が必要。
<検査食は不要>
・低容量腸管前処置においても、ガストログラフィンを使えば食事制限は不要。
・腸管残渣の状態は食事制限の有無に左右されない。
・水溶性造影剤によるタギングの質は食事制限の有無に左右されない。
・食事制限の撤廃は患者の受容性向上に寄与する。
<腸管前処置>
・内視鏡後にガストログラフィン30mLを服用したら約4時間後に大腸CT検査をしよう。
・自動送気装置の使用は穿孔頻度を下げる。
<腸管拡張>
・右側臥位は最適な腸管拡張を得るためのベストポジションである。
・炭酸ガス自動送気装置は良好な腸管拡張を得るのに有用である。
・ブスコパンは腸管拡張の改善に寄与しない。
・自動送気装置の使用は穿孔頻度を下げる。
<読影>
・読影の飛ばしすぎは読影精度を下げるので要注意。
・トレーニングを積めば、都市部の病院でなくとも高い精度の検査が可能。
・検診目的の大腸CT検査は有症状者に対する大腸CT検査よりも、病変をみつけづらく読影には注意が必要。
<診断>
・C-RADSにおけるC1の5-10年の検査間隔は妥当
・大腸CT検査の中間期癌の頻度は非常に低い(0.1%、2/1429)
・便潜血陽性後から内視鏡を受けるまでの期間が10ヶ月以上になると大腸がん全般・進行がんのリスクが高まる。
<受診者の受容性>
・患者さんの苦痛度は炭酸ガス自動送気装置の使用やブスコパンの使用は影響しない。
<偶発症>
・閉塞性大腸がんでは穿孔のリスクが高くなるので注意しましょう。
・術前検査目的の大腸CT検査の穿孔率は0.028%。
・検診目的の大腸CT検査の穿孔率は0.003%。
・精検目的の大腸CT検査の穿孔率は0.014%。
・穿孔率は術前検査目的に比べて検診目的で有意に低い。
・穿孔症例の81%では外科治療が不要。
・自動送気装置の使用は穿孔のリスクを低減する。
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メルマガタイトル:大腸CT検査アカデミー
http://www.mag2.com/m/0001679515.html
日本の大腸CT検査の知識のボトムアップを狙っています。
最新の世界の知識を身につけることで、患者さんに還元するのはもちろんですが、きっと新しい研究の芽も生まれると信じています。
皆でパワーアップしていきたいですね!!
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ライン参加者の皆様も過去の記事を読むのに便利ですよ〜
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☆☆大腸CT検査ってなあに? 〜大腸がんをへらせるの?〜☆☆
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☆彡 入会希望の方はご連絡下さい
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■読影トレーニングに関して重要なお知らせです。■
ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、自身の業務が膨大になってきたこともあり、残念ながら永続的に続けることは困難な印象です。
一方で、学会で認定制度の設立に向けた動きが活発化してきました。
そこで申しわけありませんが、読影トレーニングの個人的な実施は今年一杯までとさせていただきたいと思います。。
トレーニングのレポートの受付と解答送付は今年一杯までとさせていただきます。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
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<検査食は不要>
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<偶発症>
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・術前検査目的の大腸CT検査の穿孔率は0.028%。
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何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
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