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2019年07月10日

大腸CTアカデミア 検診で実施する大腸内視鏡検査での有害事象は!?

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
日本消化器がん検診学会
第79回関東甲信越支部地方会
2019年9月29日に萩原廣明先生の会長のもと
群馬県前橋市で開催されます!

ナガイチは講演を担当させていただきます。

是非ご参加くださいね。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★





PubMedから、今日のつぶやき − 521 −


Yoon JY, et al. Quality is the Key for Emerging Issues of Population-Based Colonoscopy Screening. Clin Endosc 2018; 51: 50-55.




それでは
「対策型検診としての大腸内視鏡検査における品質管理」
をご紹介します。

【大腸内視鏡検診の安全性】
多くの研究報告では大腸内視鏡検査は安全性が高いと述べているものの
対策型検診としての大腸内視鏡検査における安全性のデータは限られている。

たいていは対象数が少なかったり、
対象数が多くても行政データに基づいているものであったりするため
詳細が欠如していたり、偶発症の同定が難しいなどの課題があった。

(出典)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23414583

検診で実施する大腸内視鏡検査での有害事象は
内視鏡自体の偶発症に加えて
続いて実施される内視鏡治療、鎮静剤、精神的負担
過剰診断、そして社会保障費の増大などが挙げられる。

最近のシステマティックレビューによれば
大腸内視鏡検査による出血のリスクは1000人あたり0.8
腸管穿孔のリスクは1000人あたり0.07

内視鏡検査の他の偶発症は
心血管イベント、
postpolypectomy syndrome
(ポリープ切除後6〜24時間後に発熱・白血球増加とともに
 切除部位に一致した腹部に筋性防御を伴う局所の圧痛を認める病態)、
迷走神経反射、そして
腹痛や腹部不快感が挙げられる。


(感想)
世界を見渡してみても
このあたりの正確なデータがないのが現状ですね。

ただ、日本や英国をはじめとした国ぐで
このような状況を変えようとする動きも出ています。


それでは、また。


原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29397649

ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。









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2017年の春から予告しておりましたように、
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何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。


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プロフィール
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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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