2019年08月05日
大腸CTアカデミア 大腸CT検査における施設間格差の検証が今後必要である
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日本消化器内視鏡学会雑誌の6月号(61 巻 6 号 p. 1256-1263)に
「大腸CT検査(CT colonography)読影の基本とコツ(動画付き)」が
掲載されました!
是非、ご一読ください。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
PubMedから、今日のつぶやき − 538 −
Pickhardt PJ, et al. Positive Predictive Value for Colorectal Lesions at CT Colonography: Analysis of Factors Impacting Results in a Large Screening Cohort. AJR Am J Roentgenol 2019 Apr 11:W1-W8. [Epub ahead of print]
それでは、論文
「大規模検診コホートにおける大腸CT検査の陽性適中率への影響因子」
のご紹介です。
【考察】
この研究の強みは、大きなサンプルサイズであるということ
そのため統計学的解析ができる十分なパワーがある点である。
しかしながら、リミテーションもある。
第1に大腸CT検査と大腸内視鏡検査の結果
(大腸CT検査で陽性となり、引続き同日に
実施された内視鏡検査で陰性の場合など)
の不一致に対する取り扱いである。
大腸CT検査と大腸内視鏡検査の結果が
不一致の病変はすべて、
大腸CT検査の偽陽性と判定した。
けれども過去の研究から
こうした病変のうち30%ほどは
内視鏡の偽陰性の可能性がある。
これは大腸CT検査の真の陽性適中率PPV
に対し低く見積もっていることを意味する。
2点目に本研究は単一施設での検討で
あるため、他のプログラムを用いている
施設では当てはまらない可能性がある。
大腸CT検査のソフトウェアや読影医の経験
などに左右される可能性がある。
(感想)
2点目のリミテーションが今後
明らかにしていく必要があるでしょうね。
施設間格差の有無とその程度を
把握することが本研究の標準化に
極めて重要だからです。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30973775
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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ご質問もお待ちしています。
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・最新の情報を入手できる。
・仲間と意見を交換できる。
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(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
■読影トレーニングに関して重要なお知らせです。■
ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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