2019年07月22日
大腸CTアカデミア 検診大腸内視鏡検査のQuality Indicatorは!?
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
日本消化器内視鏡学会雑誌の6月号(61 巻 6 号 p. 1256-1263)に
「大腸CT検査(CT colonography)読影の基本とコツ(動画付き)」が
掲載されました!
是非、ご一読ください。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
PubMedから、今日のつぶやき − 528 −
Yoon JY, et al. Quality is the Key for Emerging Issues of Population-Based Colonoscopy Screening. Clin Endosc 2018; 51: 50-55.
それでは
「対策型検診としての大腸内視鏡検査における品質管理」
をご紹介します。
【大腸内視鏡検診の品質管理】の続き
検診大腸内視鏡検査の質の向上のためには
検診大腸内視鏡検査のQuality Indicator(医療の質を測る指標)
を定めることが基本である。
アメリカでは検診大腸内視鏡検査のQuality Indicator
を以下のように定めている。
・インフォームドコンセント
・盲腸到達率≧97%
・適切な腸管洗浄≧85%
・ADR(腺腫検出率)≧25%
男性患者のADR≧30%、女性患者のADR≧20%
・内視鏡の引き抜き時間(観察時間)≧6分
・低い偶発症率
腸管穿孔<1/1,000
ポリペクトミー後出血<1%
イギリスではKey Performance Indicators
KPI,重要な成果指標として以下を定めている。
・盲腸到達率≧97%(最低90%以上)
・ADR≧40%(最低35%以上)
・適切な腸管洗浄≧95%(最低90%以上)
・内視鏡観察時間≧10分(最低6分以上)
・切除病変の回収率≧95%(最低90%以上)
・低い偶発症率
腸管穿孔<1/1,000
ポリペクトミー後出血<1%
・すべての患者の受容性評価
現在進められているThe NordICC Studyから、
基準に満たない大腸内視鏡検査は
対策型検診の主要なピットフォールと
なることを示している。
(感想)
標準化をするためには、そのための指標が必用です。
何をクリアすべきか具体的に示されなければ
その実効性は担保されません。
大腸CT検査でもQIやKPIを
明示していく必要性がありますね。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29397649
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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ご質問もお待ちしています。
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・最新の情報を入手できる。
・仲間と意見を交換できる。
・待ち時間に気軽にみられる。
・配信されたことがすぐに分かる。
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(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
■読影トレーニングに関して重要なお知らせです。■
ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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・ADR(腺腫検出率)≧25%
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・低い偶発症率
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・ADR≧40%(最低35%以上)
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その実効性は担保されません。
大腸CT検査でもQIやKPIを
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https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29397649
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