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posted by fanblog

2017年07月25日

大腸CT検査アカデミー  検診ではパフォーマンス指標による精度管理が大切だよ!

PubMedから、今日のつぶやき − 36 −


Binefa G, et al. Colorectal Cancer Screening Programme in Spain: Results of Key Performance Indicators After Five Rounds (2000-2012). Sci Rep 2016;6:19532.




前回の続きです。
研究の舞台となったカタルーニャ州のルスピタレート・ダ・リュブラガートという都市は
スペインで初めて住民検診が開始された地区です。
そのため、こうしてきちんと報告を出しているのですね。

郵送で検診の案内を送付し、6週間以内に検診の申し込みがないと
リマインダが郵送で送付されます。

2000年から始まった大腸がん検診ですが、
最初の3期までは化学的便潜血(グアヤック法)のみで、
4期目から部分的に免疫学的便潜血検査が導入されました。

免疫学的便潜血検査の結果が優れていることを受けて、
第5期からこの地区の便潜血すべてを免疫学的便潜血検査に切り替えています。
ただし1日法ですね。

幾分か専門的になりますが、カットオフ値は100ng/mLです。

検査結果は郵送で通知され、基礎疾患などの問題がない限り、
陽性者は大腸内視鏡検査を電話で予約する流れとなります。

ここで、素晴らしいのは上記の検診プログラムを始めて、
それが正しく実施されているかきちんと評価している点です。


それが昨日ご紹介した、下記のキーとなるパフォーマンス指標による精度管理です。
これを2000年から2012年までの5期間で各期間の指標に対する達成度を出しているんですね〜

【組織・体制に対する評価指標(許容率)→<最終5期目の結果:その判定>】
・検診の招待率(許容率95%以上)→<98.6%:良>
・検診参加率(45%以上)→<35.9%:不可>
・便潜血結果を伝えるまで15日以内(90%以上)→<97.7%:良>
・内視鏡を実施するまで60日以内(90%以上)→<61.7%:不可>

【プロセス指標(検査手法などに対する評価)】
・不適切な便潜血(3%未満)→<1.2%:優>
・便潜血陽性率:化学的便潜血では初回許容率4.4-11.1%→<7%:不可>、
次回以降3.9%→<5.1%:不可>
・内視鏡実施率(85%)→<92.3%:優>
・内視鏡完遂率(90%以上)→<97.8%:良>
・内視鏡偶発症率(5〜16‰)→<8.7‰:優>
・陽性適中率→<初回腺腫59.6%、2回目以降61.8%:良>、
<初回癌6%、2回目以降5.1%:優>

【インパクト指標(効果を見る指標)】
・検出率→<初回腺腫35.9‰、2回目以降28.3‰:良>、
<初回癌3.6‰、2回目以降2.3‰:優>
・早期がん割合(70%以上)→<64.5%:不可>



上記は5期目だけの結果ですが、数値目標があると概ね徐々に改善傾向にあるんです。
指標と数値目標がないと何をどのように精度高くやればよいのか分かりませんよね。

豊かではない地区の住民検診でも、組織型検診としてきちんと精度評価すると
きちんとした検診になるということを示した素晴らしい論文です。

このあたりいまひとつぴんと来ない方もいらっしゃるかもしれません。

日本では、こうした評価指標もその目標値も今までなかったですね。
検診受診率や精検受診率を出すのが精一杯で、その数値も実は正確ではないんです。

日本で広く行われている職域検診(職場で受ける検診がありますよね)では、
その実態把握が全くできていないんですよ。
企業として、社員の検査結果は個人情報で踏み込めず
、陽性の場合の精検受診の有無など追えないんですね。


大腸CT検査でも一緒です。
よかろうと思って検査をしていても、検査の仕方(低線量?適切な腸管拡張?なあど)、
読影方法(精度検証済みの標準的読影法))、検査結果(陽性適中率?、検出率?、内視鏡受診率?)
を把握していなければ、質の高い検査であるのかそうでないのか分からないんですね。
検査の標準化が必要なこと、精度管理のシステムが必要なわけがこのあたりです。


今日はこの辺で。


次回以降はこの結果と、この論文の掲載誌「Scientific Reports」についてつぶやいていきますね
それでは、また。



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ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。
詳細にご興味の方は原文をご確認ください。
つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。


原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=Colorectal+Cancer+Screening+Programme+in+Spain%3A+Results+of+Key+Performance+Indicators+After+Five+Rounds



★★最新ニュース!!━━━━━━━━━━━━━━━
日本消化器がん検診学会とGAIAの共催で実施した
「大腸CT検査の実態全国調査【臨床研究 GAIA−03】」
が放射線領域の代表的なジャーナル
「European Radiology(2016 Impact Factor: 3.967)」
掲載されました!!

委員の先生方に大変」ご尽力いただきました。
ご協力いただいた施設の医師や技師の皆様にも感謝です!
皆さま、本当にありがとうございました!!
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自分は格安スマホを使用しています。
Yモバイルですが。

同僚の先生が【UQモバイル】に切り替えたそうです。
UQモバイルやYモバイルはいわゆるほかの格安スマホと
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プランを見るとYモバイルより条件いいかも・・
残念・・・。
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大腸CT検査のポイント集
毎日のつぶやきを経て増えていきますね。

<適応>
・閉塞性大腸がんに対して大腸CT検査は有用だが、手技に工夫が必要。
・完全閉塞症例には「PET/CT colonography」。
・内視鏡の検査待ちの日数を減らす役割もあり。

<前処置>
・内視鏡後にガストログラフィン30mLを服用したら約4時間後に大腸CT検査をしよう。

<読影>
・読影の飛ばしすぎは読影精度を下げるので要注意。
・トレーニングを積めば、都市部の病院でなくとも高い精度の検査が可能。

<診断>
・C-RADSにおけるC1の5-10年の検査間隔は妥当
・大腸CT検査の中間期癌の頻度は非常に低い(0.1%、2/1429)

<偶発症>
・閉塞性大腸がんでは穿孔のリスクが高くなるので注意しましょう。





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プロフィール
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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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