2018年05月30日
大腸CTアカデミア 大腸がん術後サーベイランスにおける大腸CT検査の利用法には今後のさらなる検討が必要だよ!
★★━━━━☆☆おすすめのテキスト☆☆━━━━★★
大腸肛門病センター高野病院
理事・副院長の野崎 良一先生が
大腸内視鏡検査で必須手技である
「コールド・ポリペクトミー」の
実践マニュアルを発刊されました!!
ナガイチも最近、ナショナルセンターで内視鏡検査で
「コールド・ポリペクトミー」しております。
実症例の説明が豊富なこの本で勉強しています!!
大腸内視鏡検査に関わっているスタッフに
超お薦めの一冊です!
★★━━━━☆☆━━━━━━━☆☆━━━━★★
PubMedから、今日のつぶやき − 246 −
Weinberg DS, et al. Computed Tomography Colonography vs Colonoscopy for Colorectal Cancer Surveillance After Surgery. Gastroenterology 2018; 154(4): 927-934.e4.
それでは、論文
「大腸がん術後サーベイランスに有用なのは?
大腸CT検査 vs. 大腸内視鏡検査」
ご紹介の続きです。
今日はリミテーションを取り上げますね。
【考察】
今回の研究では
吻合部近傍の腸管外再発をCTで2例確認したが、
管腔内の吻合部再発は認めなかった。
術後サーベイランスにおける管腔内観察の目的は
腺腫を検出し、切除することで
異時性大腸がんを防ぐことである。
本研究では対象の15%に6ミリ以上の腺腫を認め、
この頻度は先行研究と同様であった。
今回、読影した放射線科医は大腸CT検査の
豊富な経験を有していたため、
今回の結果が一般的な施設に
当てはまるかどうかは不明である。
(感想)
読影医の技量を豊富な経験がある
の一言で片付けています。
方法にも具体的な記載がないようです。
このあたりこの研究に対する疑問ですね。
【結論】
前向き多施設研究の結果から、
大腸がん術後サーベイランスにおいて、
大腸腫瘍性病変の検出は
大腸内視鏡検査に比べて
大腸CT検査は劣るという結果であった。
大腸CT検査は感度が劣るという結果では
あったけれども、
サーベイランスで使用するモダリティに対する
患者の好み、
費用対効果については
更なる検討が必要である。
今回の報告内容について、
皆さんはいかがお考えでしょうか?
術後回盲弁がないことと
2体位目は造影CTをしているため相対的にタギング効果が減少すること
などの理由はあるのでしょう。
ですが、そうだとしても検診や精検目的の
大腸CT検査の精度と大きく乖離する結果には
少々疑問が残ります。
日本で追試する価値は十分にありそうですね。
H山先生と、また今度ご相談をさせていただこうかと思います。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29174927
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
ナガイチはコーヒー好きです。
☆☆☆職場でコーヒー飲むならこれ!!☆☆☆
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ご質問もお待ちしています。
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・仲間と意見を交換できる。
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(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
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ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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