2018年05月28日
大腸CTアカデミア 日本でも術後サーベイランスの検討が必要か?
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日本消化器内視鏡学会 (監修)の新刊がでました!
下部消化管内視鏡スクリーニング検査マニュアル
最新のエビデンス、情報、テクニックなどが満載です。
内視鏡検査が困難な場合の
大腸がんスクリーニングとして
「大腸CT検査(CT colonography)」のご紹介
をさせていただきました。
★★━━━━☆☆━━━━━━━☆☆━━━━★★
PubMedから、今日のつぶやき − 244 −
Weinberg DS, et al. Computed Tomography Colonography vs Colonoscopy for Colorectal Cancer Surveillance After Surgery. Gastroenterology 2018; 154(4): 927-934.e4.
(ラインコミュティ配信時の情報です)
昨日4月4日の日経新聞の東京欄で
東京都のがんの精密検査の受診率を高めるモデル事業が
はじまる記事が掲載されていました。
(添付)
精検受診報告書の様式の統一や
提出状況のとりまとめと解析など
行うようですね。
良いことだと思います。
同僚のスタッフに聞いたら、
大阪はもっと進んで、専門に扱う部署まで
できているそうです。
それでは、論文
「大腸がん術後サーベイランスに有用なのは?
大腸CT検査 vs. 大腸内視鏡検査」
ご紹介の続きです。
【考察】
大腸がん術後サーベイランスのコンプライアンスの向上のため
今まで別個に実施されていた
術後転移検索目的のCT検査と大腸内視鏡検査が
大腸CT検査に置き換えることができないかという
意図で今回の研究は実施された。
大腸Ct検査の術後サーベイランスへの応用について
検討した先行研究はあるものの、
いずれも両検査を前向き研究として比較検討されてこなかった。
これら先行研究のうち最大規模の後ろ向きコホート研究(対象548症例)
Kim HJ, et al. CT colonography for combined colonic and extracolonic surveillance after curative resection of colorectal cancer. Radiology 2010; 257: 697-704.
https://pubs.rsna.org/doi/abs/10.1148/radiol.10100385
では、大腸CT検査陽性例の大腸内視鏡検査結果しか解析報告されていない。
また、最近のメタアナリシスでは、サーベイランス症例において
大腸Ct検査は異時性大腸がんを100%検出すると報告している。
Porte F, et al. CT colonography for surveillance of patients with colorectal cancer: Systematic review and meta-analysis of diagnostic efficacy. Eur Radiol 2017;27:51?60.
しかし、ポリープの検出精度には触れらておらず、
臨床的情報としては不十分である。
(感想)
たしかに術後サーベイランスにおける
大腸CT検査の役割について過去の検討は不十分といえますね。
日本でも術前診断の検討は多数行われてきましたが、
術後サーベイランスに対する評価・検討は少ないと思います。
このあたりの研究を日本でも立ち上げる必要性がありそうです。
考察の続きは、また次回につづきますね。
それではまた。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29174927
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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・最新の情報を入手できる。
・仲間と意見を交換できる。
・待ち時間に気軽にみられる。
・配信されたことがすぐに分かる。
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(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
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ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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