2018年03月12日
大腸CTアカデミア 大腸内視鏡検査のピットフォールもJANCTによって判明したよ!
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大腸CTアカデミア
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PubMedから、今日のつぶやき − 193 −
Nagata K, et al. Accuracy of CT Colonography for Detection of Polypoid and Nonpolypoid Neoplasia by Gastroenterologists and Radiologists: A Nationwide Multicenter Study in Japan. Am J Gastroenterol 2017;112:163-171.
論文「日本のナショナルマルチセンタースタディー:
消化器医と放射線科医の診断による大腸CT検査の隆起性病変と表面型病変の精度の検討」
の紹介です。
今日で【結果】はおしまいになります。
前回のつぶやきで大腸CT検査は表面型病変の検出能が劣る結果をご紹介しました。
でも完全な検査はないんです
それは大腸内視鏡検査でも一緒です。
JANCTでは10ミリ以上の病変が大腸CT検査で検出され、
一方で、大腸内視鏡検査で指摘されなかった場合には、
90日以内に大腸内視鏡検査を再度行うと定めていました。
その結果、大腸内視鏡検査で10ミリ以上の9病変が見落とされていたことが判明したんです。
JANCTの内視鏡施行医は、全員が消化器内視鏡専門医です。
しかも、見落とし病変のうち2病変はがんでした。
見落とされたがんのうち1つは、10ミリの大きさで肛門の直上に位置していました。
もうひとつの見落とし病変は、40ミリの大きさで肝弯曲のヒダ裏に位置していたんです。
大腸内視鏡検査のピットフォールとなるものですね。
引き抜き時間はある程度かけないといけないということがよく分かります。
この結果で言いたいことは、大腸内視鏡検査がよくないというわけでもないですし、
施行医が悪いということでもありません。
完全な検査はないということ、適切な検査間隔、サーベイランスが大切だということ、
患者さんに事前にきちんと説明と同意をおこうなこと
これらが大切なのではないでしょうか。
次回は、考察をご紹介しますね。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27779195
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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