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2019年06月26日
白昼の余市川本流を行く
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渇水で中流域は苦戦も、型ものヤマメ
週末にかけて、北海道にもようやくまとまった雨が降り、干ばつの解消が期待された。
しかし、農家にとってはあの程度の降雨量で解消できるほど、旱(ひでり)は甘くはなかったようだ。
河川も同様で、一時的にまとまった雨も渇水を解消できるほどの効果はなかった。
とくに渓流の渇水状態は厳しく、水量が通常の半分以下の河川も見られるほど。
なので、渓流釣行は当分の間難しいかもしれない。渓流に代わる釣行先は、止水域か本流しかないだろう。
今回の釣行は、前回の尻別川に続いての大河・余市川本流を選んだ。
余市川も、流れをせき止める堰堤や砂防ダムの影響で、水量はいつもより3割ほど少ない状況だった。
それでも、堰堤下のプールや大渕小渕のポイントは健在で、そこそこ釣りにはなりそう。
6月25日に向かった先は、余市川中流部の尾根内付近。狙いはヤマメだけに絞った。これまでの余市川釣行は、月見橋から落合橋までの砂防ダム周辺や、支流の白井川といった上流部がほとんど。
今回中流部を選んだのは、ある程度の水量と川幅で効果を発揮するウェットフライへの期待から。
初めは、然別川との出会いや大江付近を考えたが、これまで釣行したことがない。今回は、午前9時半という遅い時間ということもあり、少しでも入ったことのある場所に限定した。
初めに入ったのは、銀山付近の尾根内堰堤下。落ち込みの下にできたプールは、大物を予感させる。ただ、いつも多くの釣人が入っていることで釣果は厳しい場所だ。この堰堤から上流部にかけての平瀬や淵なども魅力で、その二つを計算に入れた。
幾分水量の少ないプールにウェットフライを投じた。小さなアタリはくるが、針がかりしない。ようやく向こうアワセでヒットしたのは、20センチほどのヤマメ。この場所ではこの1匹で終わった。
堰堤の上流にある流れ出しから淵に代わる場所でも、魚のアタリが頻繁にくる。が、小さすぎてヒットはしない。
しばらくすると、堰堤から釣り上がってきた釣人が、何も言わずに上流に向かっていく。仕方なく、遡行を諦めて今度は下流の橋のたもとにある大渕に移動。
朝まず目や夕まず目ならば勝負になる場所だが、昼前のこの時間では難しい。そして、河べりの土には多くの足跡が。案の定、小さな魚の反応さえこない。
再び移動、今度はさらに下流の銀山頭首工へ。ここも水量は少なく、魚道以外の流れはごく僅か。いつもは三筋の流れを形成する下流も、今回は本流のみ。
そこにドライフライを流すと、メダカのような小さな魚が反応するが、当然針はかからない。
この堰堤の上流に大きな淵が見える。堰堤から上流は、いつもは水量が多くて入ったことはない。今回は水量が少なく、遡行は問題なくできそう。 釣り上がっていくと、支流の流れ込みと本流が合流してできた淵が現れた。だが、ここにも新しい足跡が。
予想通りに魚の気配はない。
さらに、その上流にある流れだしと平瀬が連続するポイントにドライフライを打ち込む。
すると、早瀬の中からフライを引き込むアタリが。引き上げてみると、22〜3センチの銀毛が美しいヤマメ。
今回の釣行は、このヤマメ見たさに計画したもの。その後、アタリひとつこなかったが、あの1匹だけで満足のいく釣行となった。
北海道は、夏にかけて好天が続くとの予報。この干ばつ、渇水状況は長引く可能性がある。当分の間、渓流釣行は見送ることになりそう。
写真@尾根内堰堤の様子A尾根内の堰堤下プールでヒットしたヤマメB6月25日の銀山頭首工C銀山頭首工上流で上がった22センチのヤマメ
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2019年06月20日
渇水が酷く渓流から尻別川に移動
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川を渡る熊らしき動物を確認
このところの少雨で、札幌近郊の渓流は渇水状態にある。札幌に限らず道内各所も同じなのだろう。
前回更新の支笏湖・ニナル川の枯れ沢状態は衝撃的だったが、そこまで酷くなくても水量が通常の半分程度しかない渓流が増加しているらしい。
これにより、釣行先の変更を余儀なくされている。
6月20日に入った札幌近郊の渓流も、これまであったポイントの3分の1が消えるといった、渇水の影響が現れていた。こうした厳しい環境変化の中で棲息する渓流魚のことを思うと、この場にいることが申し訳なく思った。
替わりに向かったのは、他の河川が渇水状態でも安定した水量を保つ大河・尻別川。
時間的に、中流域ではラフティングが頻繁に行われていると考えて、ラフティングの区間から外れた上流域で竿を出すことにした。
一昨年以来足を踏み入れていないポイントで、ここからウェットフライで釣り下がる。
現地には9時に到着。入渓地点に沿ったあぜ道には、すでに2台の車が止まっていた。仕方なく入渓を諦めて、さらに上流に移動。崖を瀬にした平瀬の深いポイントが目につき、そこで竿を出した。
いくら渇水に強いとはいっても、水量は通常の3分の2ほどで流れも遅い。早瀬から淵に変わるポイントにプロフェッサーを流し込み、スイングさせたフライを逆引きして魚を誘う。
この段階では、魚が溜まっているのかまったくの疑心暗鬼。上流から5歩釣り下って初めてアタリがきた。
魚は下流に向かって走り、ラインをグイグイ引っ張る。向きを上流に替えたのを見計らって竿を立て、そのままネットイン。上がったのは、尺前後の太った岩魚だった。
これは幸先が良いと、淵から深い平瀬に替わったポイントに何度もウェットフライを流し込む。しかし、先ほどの岩魚のヒットに警戒したのか、魚は出てこない。
この場所から下流はザラ瀬が続く。ザラ瀬の終わりから少し下った、コンクリートブロックで覆われた河岸脇の平瀬にウェットフライを打ち込む。流れの先では、羽虫を捕食するために小さな魚が繰り返しジャンプする。
そうした小さな魚がウェットフライに食いつくが、針が大きすぎてヒットしない。何度か食いついた魚のうち、15センチ以上の虹鱒だけがフッキング。早瀬から大渕に代わったポイントでは、20センチほどのホウライ鱒もヒットした。
この大渕を越えると、またザラ瀬が続いていた。そこで15センチほどの虹鱒を追加して今度は釣り上がることに。
再び、大渕でドライフライを打ち込み、新たに20センチちかい虹鱒がヒット。
その時ふと上流方向を見ると、先ほどのコンクリートブロックの河岸に向かって、上流から白と黒の大きな袋のような物が流れてくるのが見えた。その場所までの距離は50〜60メートルほどか。
初めは、狐か狸が対岸に向かって泳いでいると思った。しかし、コンクリートブロックに上がったその四足動物は、ラブラドールなどの大型犬ほどの大きさで、あっと言う間に繁みに隠れた。
ここで初めて熊の可能性を考えた。この場所は、毎年熊の出現情報が相次いでおり、足跡や糞などは珍しくもない。昨年秋には、ここから上流に架かる「いろは橋」の真中で大量の熊の糞が溜まっていたことも。
いずれは熊との遭遇があると考えていたが、いざその場に立つと思っていたよりも落ち着いていた。これが鬱蒼とした森の中だったら、果たして冷静でいられたのか。
その後は当然、釣りを止めて駐車してあった車に駆け込んだ。
写真@尻別川上流でウェットフライを流すAこの写真のコンクリートブロックの河岸に熊らしき動物が川を渡り姿を消したBプロフェッサーにヒットした尺前後の岩魚Cホウライ鱒らしき魚もフライに
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2019年06月19日
今年2回目の支笏湖釣行はニナル川河口
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渇水で川の流れが消え、ライズは散発
「今年はできるだけ止水域の釣行を増やしたい」ということで、6月18日に支笏湖へ出かけた。
今年の支笏湖への釣行は、6月4日に赴いた廃墟ホテル跡の前浜に続き2回目となる。
ここ数年、支笏湖への釣行は減少して、昨年は確か2〜3回しかなかったはず。新しい渓流ポイントの開拓を進めてきたことも原因のひとつだが。 それよりも、支笏湖のホームグランドとも言えるオコタンぺキャンプ場跡の通行止めが大きい。
すでに、道路の改修工事着工から5年も経つのに、国道453号線からオコタンぺキャンプ場跡に向かう道路は、オコタンぺ展望台までの区間しか開通していない。
その代替えとして釣行したのは、丸駒温泉方向の廃墟ホテル跡や旧伊藤温泉下の北岸、虹鱒橋下やニナル川河口の南岸と西岸。広い支笏湖なので、ポイントはいくらでもある。
しかし、実際に釣果のあったポイントは限られていて、ほとんどの場所では坊主で終わることが多い。前回の廃墟ホテル跡の釣行がその最たるもの。
また、支笏湖一のポイントである美笛川河口は、いつも多くの釣人で一杯なので、初めから予定には入れていない。
その点、オコタンぺキャンプ場跡は、型は小さいながらも必ずと言っていいほど釣果は得られた。それができないために、支笏湖の釣行頻度減少につながってきた。
今回のニナル川河口は、河口前のワンドで大きなライズが頻繁に発生する。そして、他のポイントとは異なり、そう簡単には入れない場所なので、赴くことにした。
まず、美笛キャンプ場方向にある林道ゲート前に車を止めて、熊の存在が身近に感じられる鬱蒼とした森の中を約30分歩く。
美笛キャンプ場からだと、湖岸回りでさらに時間と労力が必要だ。だからと言って、釣果が期待できる訳ではない。
時間はすでに9時を回り太陽は真上に近い。
ところが、支笏湖に流れ出るニナル川は渇水のためか、河口の手前100メートル付近で流れが消えて、枯沢状態になっていた。
過去にも、こんなニナル川の姿を見た事がないので驚いた。そして、流れ出る川がないためなのか、ワンドではライズがほとんど発生しない。
今回は、フライのほかルアーロッドも用意して、遠投でアタリを探ることにしたが、初めから予定が狂う。
最初に、春セミフライをワンドの中央に打ち込む。その傍ら、ワンドの底を狙い10グラムのスプーンを這わせる。
しかしフライは、ほとんど波のない湖面を漂うだけ。ルアーも追ってくる魚は見えない。
ようやく散発的にライズが起きる。それも、水深が1メートルもないはずの岸から10メートル足らずの場所で。中には、50センチほどのジャンプを繰り返す魚も。
文字にすると賑やかに感じられるが、実際のライズの頻度は30分に1回程度と、予想外に低調。
ようやく、サイズを下げたカディスにアタリがきた。それを強引にピックアップすると、魚が空を飛んだ。何ということはない、15センチ前後のアメマスだ。
その後も同じような型しか来ないので、ウェットフライに変更して様子を窺う。ソフトハックルに少し大きな反応が来たが、上げてみると30センチほどのうぐい。一方のルアーは、小さなサイズに替えても反応はない。
時間もすでに12時を回り、空はピーカン状態。気が付けば右岸50メートル先に釣人の姿が。さらに、左岸からも一人の釣人が歩いてくる。この釣人たちは、美笛キャンプ場から湖岸回りでこの場所に来たのだろうか。
結局、ライズも起きなくなった午後1時に帰路につく。入った時間が遅すぎたこともあり、今回もめぼしい釣果はなかった。
そういえば、釣具店で「朝まず目よりも、夕方の方が釣れている」との話を聞いた。ただこの場所は、早朝も夕方も一人で入るには怖すぎる。
次回の支笏湖釣行は、もう少し安心できる場所を選びたい。
写真@林道を30分ごほど歩いた先にあるニナル橋。この橋を下って湖岸に向かうA湖岸から100メートル手前で流れが消えたニナル川Bヒットした小さなアメマスを手に、オコタンぺ方向を臨むC美笛キャンプ場方向
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2019年06月13日
新緑萌える余市川でヤマメと遊ぶ
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解禁後は平日でも釣人絶えない
「ホラー好きのフライマン」は、2014年2月にスタートして、今年で6年目に入り更新回数は600回を越えました。
ブログを始めた当初は、これほど長く更新が続くとは考えてもいませんでした。それが続いてきたのは、釣りが好きでホラーが好きという性分から。そして、多分に生き急いでいることもあるのかもしれません。
若い時は、好きなことをやりたくてもお金と時間がなかった。今はお金はないけれど、時間だけはたっぷりと使える境遇。
あと何年生きられるのか分かりませんが、少なくても足跡だけは残すことができる。そんな風に考えるようになってきました。
できるだけ長く「ホラー好きのフライマン」を続けていこうと思っています。
自分本位ではなく、訪問される皆さんの望まれる情報に沿った内容で。
これからも、ブログへの訪問を宜しくお願いします。
さて今回の釣行記は、6月12日に訪れた余市川でのヤマメ釣りの模様。
5月末までのショアトラウト釣行から一転して、6月からは渓流、止水域、河川への釣行に切り替えを進めた。
その第1回が千歳川で、2回目の尻別川と続けてきた。残りの自分のホームグランドは、余市川と小樽内川、それに白老河川となる。
この内の余市川は,他のヤマメ河川と比べても、解禁から少し経つと極端に魚影が薄くなる傾向にある。それだけ釣人の入川が激しい川で、「できるだけ早く行かなければ釣果は難しい」という強迫観念から、今回の釣行につながった。
初めに向かったのは、本流に掛かる砂防ダム下のポイント。大型の遡上アメマスが期待できることから、いつも釣人が入っている。当日は釣人こそいなかったが、多くの新しい足跡が残されていて、あらためて人気ポイントだと知らされた。
前日や当日に誰か一人でも入ったら、かなりの確率でノーヒットに終わるだろう。それを覚悟でウェットフライを付けた竿を出した。プールから下の流れにフライを泳がせると、向こうアワセに魚がヒット。しかし、2度ほどのジャンプで針が外れた。多分虹鱒だったのだろう。
その後、15センチほどのヤマメを手にしたが、アタリはその2回だけ。ここでの釣りをあきらめて、余市川支流に行くことにした。
支流の最上流域は岩魚しかいないために、ヤマメの棲息するその随分手前のポイントから釣り上がることに。削られた谷の底を流れる渓流には、大岩や淵、小滝や開けた平瀬などの景観が続いて目を奪う。
そのうちの一つのポイントに崖を下って降りたつ。
用意したフライは#8のカディス。岩と岩の間の流れ込みで作る小渕で、小魚がフライを何度も突くが、針が大きくて掛からない。
しばらくして、流芯脇から15センチほどの魚がヒット。しかし、手元に引き寄せる前にバレる。
それが3回ほど続いて、ようやく手にしたのは17〜8センチの岩魚。上流域だけに、岩魚の棲息数が多いようだ。岩魚が2匹続いたあと、ようやくヤマメも掛かるようになった。型は考えていたよりも小さいが、それでも20センチに近い。
流れが複雑になってきた上流で、ヤマメのヒットが続く。型はそれほどでもないが、流れの速い渓流に棲息するだけあって、すこぶる元気がいい。300メートルほど釣り上がると、行く手に3メートルほどの小滝が姿を現した。釜の底はかなり深そうで、ウェットフライやニンフでも太刀打ちできそうにない。
滝を巻いての上流遡行はあきらめて、ウェットフライで釣り下ることに。しかし、陽は真上にあり魚信は遠のく。それでも、大渕から小さなヤマメがヒット、熱中症になる前にそれを最後に脱渓した。
余市川本流ほど賑やかではないが、この支流にも平日だというのに多くの釣人が入っていた。これから夏にかけて、いよいよ最上流でも盛期を迎えるだろう。
なお、ブログに先立ちyoutubeに「新緑萌える余市川でヤマメと遊ぶ」と題した動画を投稿。内容は、今回の釣行を撮ったもの。よかったらご覧ください。
写真@余市川本流の砂防ダム下でウェットフライを流すものの、魚影は薄かったA余市川支流の渓相豊かな流れBCヒットした岩魚とヤマメ
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2019年06月08日
令和元年6月の尻別川釣行
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型もの虹鱒がお出迎い
5月16日以来、今年2回目の尻別川釣行を実施した。前回の釣行先は、曲りと淵の交差する上流ポイントとその近くの支流。支流は少し時期が早すぎたのか、20センチ強の虹鱒。また本流では、尺に欠ける岩魚の各1匹と低調だった。
6月7日に赴いた先は、前回よりも下流で支流との出会いがあるポイント。いつもラフティング船団が釣りの邪魔をして、ゆっくりと釣りを楽しむことができない場所でもある。
というのも、ラフティングがこの場所に押し寄せるのは午前10時。それまでに釣果を出さなければならない、という時間に追われての釣りだから。
なので、今回は午前6時半に入川した。人気のあるポイントなので、平日でも釣人が絶えないことを考慮。実質3時間半の釣行で、果たして釣果はあるのか。
初めに、本流に流れ込む支流を渡り切って、まずは支流の流れにフライを打ち込むことにした。この支流は、ヤマメが濃く解禁から早い時期は、中型ヤマメを何度か手にしてきた。その流れ込みの淵に、上流からカディスを流し込む。
その3投目に、激しい水しぶきが上がる。アワセを入れるよりも早く、フライをくわえた魚が下流に猛ダッシュ。その猛攻を堪えてネットで捕えたのは、40センチに欠ける銀毛まぶしい虹鱒。
「この1匹で、今日の釣りは終わってもいい」と思うほど嬉しかった。
ここから本流に移動。広いザラ瀬の流れを、一本に集めた急流が姿を見せる。本来は、ウェットフライで川面直下や底を狙らうのだが、ここでも先ほどと同じカディスを使用。流芯から外れた瀬脇を中心に何度もフライを流す。
急流から淵へ、流れの変わるポイントでドライフライはたたずむ。しばらくして、川底から急浮上する魚の姿が。そして、アッというまにカディスに食いついた。
竿をグイグイしならせ逃げ回るが、アタリ自体は先ほどの虹鱒の方が大きい。糸切れを用心しながら、手探りで寄せてネットイン。
上がったのは、先ほどよりも一回り大きい虹鱒。40センチは越えているだろう。
このポイントでは、過去最長サイズだ。
ドライフライにくるのならば、ウェットフライの方がヒットの確率は高い。#8のブラックセッジを、ダウンクロスで沈めて逆引きーを繰り返す。
これには一度だけガツンというアタリが来たが、その後は静まり返ったまま。
本流を下って、再度平瀬と支流の流れ出しが交差する場所に移動。全体的に浅瀬が広がるが、スイングさせたウェットフライに何度か虹鱒やヤマメがヒットしたポイント。ウェットフライの活躍場所である。
ヒットの無いまま釣り下って行くと、流れは平瀬からザラ瀬に変わり、魚の気配も薄くなってきた。再び川の流れ出し付近に戻り、ウェットフライを逆引きする。
伸びきったラインからようやくアタリが。でも、これまでのアタリよりも小さい。それもそのはず、20センチ強のアメマスよりも白点が小さい岩魚だった。
そして、岩魚のヒットしたポイントから再びガツンというアタリ。派手なジャンプを繰り返して、ネットに入ったのは本日3匹目の虹鱒。これも30センチを越えていた。
突然、上流からゴムボートとカヌーが押し寄せた。ラフティング船団だ。時計を見ると9時50分、10時までまだ間があるのに、と思いながら、この場での釣りを諦めた。
尻別川は、ヤマメの解禁以後だけではなく、いつも多くの釣人の押し寄せる人気の場所。年々大物が少なくなっているという。自分のような釣り下手の人間にとっては、今日の釣果でも十分満足。ただ、これからの季節はそう簡単にはいかない、という予感がする。
尚、ブログに先立ちyoutubeに「令和元年6月の尻別川釣行」として動画を投稿、良かったらご覧ください。
写真@平日の尻別川本流の流れ。ザラ瀬から大渕に代わるのが特徴のポイントA平瀬からザラ瀬に変わるポイントからも魚が飛び出たBCこの日ヒットした虹鱒
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2019年06月05日
今年初の支笏湖は廃墟ホテル跡の湖岸
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解禁後の千歳川でウェットフライも
6月最初の釣行先は支笏湖。選んだ先は、支笏湖の各ポイントの中でも自宅から一番近い、支笏湖北岸の廃墟ホテル跡の湖岸。それも、2時間ほどの短時間の釣行となった。
別に、時間に制約があった訳ではない。現地着が9時半とかなり遅くなったことで、釣果が期待できないとの判断からだ。
もっと立ち上がりが早ければ、南岸の虹鱒橋やその先の苔の洞門、さらには美笛キャンプ場を通り越したニナル川の河口も考えていた。それらはいずれ釣行する計画。
今回は、今年初めてということで、様子見に徹した。駐車した場所にはすでに先行車が2台。ここも人気ポイントのひとつと、あらためて感じさせた。
6月4日の支笏湖の天気は、午前中が曇りで、午後から雨が降るとの予報。確かに、到着した時間には雲が覆っていて、霧もかかっていた。その割には、風もなく湖面には波ひとつない。
ここのポイントは、丸駒温泉方面の湖岸から右方向が急深の続く大岩をバックにした大場所。ポロピナイキャンプ場方向の左側は、小岩と砂場の足場の良いサーフ。
特に、右側の200メートルほど先にあるワンドは、足元から急深でチップ釣りの船がいつも停留して竿を下している。
今回は横着して、駐車場所から下って着いた場所で竿を出すことにした。
湖岸から張り出した大岩のひとつに上がって準備をしていると、50メートル先の沖合で大きなライズが発生。そして、あちこちで小さなもじりと、小魚の跳ねている姿が見える。
ここは、そうしたライズともじりの多く見られるポイントで、選んだ理由のひとつがこの派手なライズ見たさから。
ただ、ここでの大物の実績はない。しかし、回遊に伴って発生したなぶらを狙ってフライを打ち込むと、20センチ級のアメマスがヒットする。
今回もライズやもじりを睨みながら、#10のドライフライを打ち込んだ。しかし、フライの届く場所に起きるライズは小さくて、ヒットする魚も15センチに満たない小さなアメマス。
何度打ち込んでもサイズアップしないので、ウェットフライに替えて様子を窺う。ウェットフライは、ライズに関係なくヒットを誘発するが、同じような型で狙いのサイズアップは叶わない。
暫らくして、予報よりも早く雨が振りだした。これを機に場所を移動することに。今度は、6月1日にヤマメが解禁された千歳川上流を目指す。
千歳川上流には、解禁前の5月下旬に一度入川したことがある。その時は、30センチ余りのブラウンを手にしたが、アタリも含めてこの1匹だけで終わった。
ただ、ヤマメが掛かれば当然リリースするが、そのヤマメの姿が全く見えなかったのが気に掛かった。
今回の釣行は、前回姿を見ることのなかったヤマメを何とか確認したい、という思いから。今年も、これから幾度も釣行する川なので、心配だったということもある。
昨年からこの場所では、ウェットフライで上流から釣り下がる方法を取り入れた。この釣り方は、アタリが直接手に届くために、ドライフライよりも刺激が強い。
そしてフライが水面下なので、ライズがなくてもアタリを探ることができる。逆に言ったら、ウェットフライにアタリがこないのは、魚がいないから、ということになる。前回がそうだった。
今回も前回と同じポイントからスタート。水嵩は若干減水気味なのか、やけに川底が近くに見える。
まず、流芯に向けてダウンクロスでフライを流す、ドラグが掛かりスィングしたフライが魚を誘う、それを手元までリトリーブ、を繰り返す・・・が、全く反応がない。
入った場所から50メートルほど下がった地点で、ようやく引き込むようなアタリが。またもや、20センチほどのブラウンだった。
しばらく下っていくと、先ほどよりも小さなアタリがコツコツと来るが、針にかからない。今度は流芯そのものに狙いをつけて、フライを投じる。すると、ゴツンという大きなアタリが。
上げてみると、20センチ越えの待望のヤマメ。同じように流芯を目がけて打ち込むと、ポツポツとヤマメがヒットする。型は、小さくても15センチは越えている。
さらに釣り下った時に本格的な雨となり、ここで竿を収めた。
結局、2時間ほどの千歳川のウェットフライは、ヤマメが6匹にブラウン2匹という釣果。型は大きくはなかったが、しっかりとヤマメが棲息していたことにホットした。
写真@A支笏湖の廃墟ホテル跡の湖岸B千歳川上流の当日の流れCウェットフライにヒットしたブラウンとD20センチ余りのヤマメ
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2019年06月01日
順調に回復する札幌近郊の渓流
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フライに尺岩魚や25センチ級の虹鱒
道南や道央のヤマメは、今日6月1日に解禁。主要なヤマメ河川には朝早くから釣行したアングラーも多いのでは。
まだ禁漁期間の5月に3つの河川に入ったが、幸いに釣れたのはブラウンと虹鱒、岩魚という、まるで計算したかのような魚種だった。
ヤマメがヒットすれば当然リリースしたが、なぜか今年はヤマメの姿が見えなかった。
特に、5月中旬に入渓した札幌近郊の河川は、新子の泳ぐ姿さえ確認できなかった。ヤマメはほとんどが持ち去られるために、シーズンの終わりには、川に残る個体数が激減する。
そのために、基本的に放流事業によって棲息数を賄っている。釣人の為ではなく、サクラマスの回帰のためだ。
そのヤマメの新子が見えなかった河川では、今年の放流数を減らしているのかもしてない。
さて、ショアトラウトから渓流へ、釣行記の内容も切り替わる時期となった。その第1弾として選んだのが札幌近郊の渓流。
この渓流での釣行は、今年初めて。ここにもヤマメは棲息するが、それもごく僅か。ほとんどが虹鱒と岩魚で、ウグイもうるさいほど棲息している。
自分のホームグランドのひとつだが、6年前の大雨による氾濫で上流部は見る影もなく、魚の姿も消えてしまった。そのため、魚の繁殖が氾濫前に戻るまで、できるだけそっとして置きたい、という気持ちからここ数年は入渓することがなくなった。
昨年暮れに、どれだけ回復したのか様子を見に行ったところ、虹鱒と岩魚が順調に繁殖しているのが確認できた。その時から、来シーズン初めの渓流釣行はここに来ようと決めていた。
少し遅い5月31日の午前8時半に入渓。渓流は、ザラ瀬の単調な流れを経て、小渕や大渕、曲りを繰り返して上流に伸びていく。そんなザラ瀬でも、岩陰や水深のある平瀬、トロ場などのポイントが次々に現れる。
まさか、こんな場所から出てこないだろう、というポイントにも丁重に#8のコーチマンを打ち込んで釣り上がった。
アタリが来たのは、入渓した場所から100メートルほど行った早瀬の脇から。
針が大きすぎて、突っつくだけで終わったが、魚が棲息していることが分かったので、俄然やる気に。
最初のヒットは、岩を抱き込んだ小渕から。18センチほどの虹鱒だったが、すこぶる元気が良い。その淵からは同じような虹鱒もヒット、魚影の濃さが感じられる。
それからしばらく行った水深のある平瀬で、25センチほどの虹鱒がヒット、さらにその上流の大岩で作る落ち込みの端で、尺に近い岩魚も上がった。
結局、2キロほど釣り上がったが、釣果は15センチから25センチの虹鱒が11匹、20センチから30センチほどの岩魚が4匹と、予想以上の魚影の濃さだった。
この渓流は、いつも釣人の絶えないことで知られており、当日も駐車場所に釣人らしい1台の車が止まっていた。
なのに、これだけのヒット数があったのは、平日の金曜日と言うタイミングばかりではない。この渓流に入渓した、アングラー達のリリースへの取り組みが大きいと感じて、なにか嬉しくなった。
そして上流部も、氾濫当時の痛々しい傷跡は残っていたが、押し流されて広がった河原に、自然に発芽した樹木がすくすくと成長していた。
ただ、ここも熊の出没が激しいようで、近くの道路脇には出没情報の看板が立てられていた。入渓時には、必ず熊鈴など鳴り物を身に着けてください。
写真@A氾濫の傷跡は残されているが、少しずつ緑が増してきたBCこの渓流でヒットした虹鱒と岩魚
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