2014年07月14日
心霊よりも釣果が一番
湖や渓流釣りにのめりこむと、その釣場で自殺が多発していることや過去に殺人事件が起きたこと、転落などの死亡事件の発生した場所であろうと、釣りをすることには何ら影響を与えない。面白いのは「幽霊が出る」「写真に奇妙なものが写る」など、心霊スポットといわれる近辺に良い釣場のあることだ。
札幌・西区の平和の滝は、心霊スポットとして札幌市民のよく知る”恐ろしい場所”。好奇心や肝試しからわざわざ出向くものも少なくない。こんな場所も、釣人にかかれば「平和の滝がある琴似発寒川は札幌市内でも有数のやまめポイント」「平和の滝の滝つぼにはやまめが溜まっている」「平和の滝から上流は、水が澄んでいて心が癒される」「平和湖で海からの遡上が妨がれているのは残念」等々、微塵も怖さを感じていない。
一度、このブログで湧別川に流れ込む富美川を取り上げた。(https://fanblogs.jp/bukki/archive/8/0?1405280074)
釣りを趣味としない遠軽町民や上湧別町民などの住民の中には、富美川の流れ出る富美の集落で過去に起きた悲惨な出来事と、その後に起きた怪奇現象のイメージしか富美川に持たないものが多い。ところが、釣人にとってこの川は大型やまめが釣れることで名をはせている。過去にどのようなことが起きたのか知らないで釣りを行う人も多い。例え知っていたとしても、釣りの前には無駄な知識でしかないのだ。
これも取り上げたことのある、集落全体が心霊スポットといわれる糠平温泉街。(https://fanblogs.jp/bukki/archive/25/0?1405280180)
道路建設やトンネル掘削で多くのタコや囚人が命を落としたことで知られる。ここには、大物トラウトの棲息する人口湖の糠平湖がある。糠平湖から流れ出る音更川も、大型虹鱒の棲む川として釣人にとっては垂涎のポイントだ。この糠平温泉街が、心霊スポットと知って釣りをする釣人がどのくらいいるのか。知っていたとしても「それが何か」と歯牙にもかけないだろう。
支笏湖も多くの心霊スポットが伝えられている。その中のひとつに、丸駒温泉方向にある廃墟と化した温泉ホテルがあった。今は建物が火災で消滅して、アスファルトで固めた駐車場の跡ぐらいしか残っていない。そのホテルのあった場所から湖岸に抜ける道がある。そこはアメマスや虹鱒の好ポイントで、ホテル跡が火事で焼け落ちる前から多くの釣人が入っていた。自分もそうだが、いくら怖い噂があろうと釣りの前には「馬の耳に念仏」だ。(比喩の使いかたが少し違うが)
こうして見ると、過去にどのような恐ろしい出来事のあった場所でも、釣りの前ではそこもひとつのポイント。釣果への期待が一杯で、実際に起きた怖い出来事も釣りには何も影響を与えない、という不条理さが面白い。また、現実的な「熊との遭遇」の恐怖を抱えていることも、心霊スポットを意に介さない理由なのかも知れない。
(写真上)札幌西区の平和の滝。この下流の平和湖までが釣りのポイントとなっている。(下左)平和の滝の滝つぼでやまめを狙う釣人。(下右)お地蔵さんの並ぶ平和の滝の手稲山登山口付近。独特の雰囲気を醸し出している
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札幌・西区の平和の滝は、心霊スポットとして札幌市民のよく知る”恐ろしい場所”。好奇心や肝試しからわざわざ出向くものも少なくない。こんな場所も、釣人にかかれば「平和の滝がある琴似発寒川は札幌市内でも有数のやまめポイント」「平和の滝の滝つぼにはやまめが溜まっている」「平和の滝から上流は、水が澄んでいて心が癒される」「平和湖で海からの遡上が妨がれているのは残念」等々、微塵も怖さを感じていない。
一度、このブログで湧別川に流れ込む富美川を取り上げた。(https://fanblogs.jp/bukki/archive/8/0?1405280074)
釣りを趣味としない遠軽町民や上湧別町民などの住民の中には、富美川の流れ出る富美の集落で過去に起きた悲惨な出来事と、その後に起きた怪奇現象のイメージしか富美川に持たないものが多い。ところが、釣人にとってこの川は大型やまめが釣れることで名をはせている。過去にどのようなことが起きたのか知らないで釣りを行う人も多い。例え知っていたとしても、釣りの前には無駄な知識でしかないのだ。
これも取り上げたことのある、集落全体が心霊スポットといわれる糠平温泉街。(https://fanblogs.jp/bukki/archive/25/0?1405280180)
道路建設やトンネル掘削で多くのタコや囚人が命を落としたことで知られる。ここには、大物トラウトの棲息する人口湖の糠平湖がある。糠平湖から流れ出る音更川も、大型虹鱒の棲む川として釣人にとっては垂涎のポイントだ。この糠平温泉街が、心霊スポットと知って釣りをする釣人がどのくらいいるのか。知っていたとしても「それが何か」と歯牙にもかけないだろう。
支笏湖も多くの心霊スポットが伝えられている。その中のひとつに、丸駒温泉方向にある廃墟と化した温泉ホテルがあった。今は建物が火災で消滅して、アスファルトで固めた駐車場の跡ぐらいしか残っていない。そのホテルのあった場所から湖岸に抜ける道がある。そこはアメマスや虹鱒の好ポイントで、ホテル跡が火事で焼け落ちる前から多くの釣人が入っていた。自分もそうだが、いくら怖い噂があろうと釣りの前には「馬の耳に念仏」だ。(比喩の使いかたが少し違うが)
こうして見ると、過去にどのような恐ろしい出来事のあった場所でも、釣りの前ではそこもひとつのポイント。釣果への期待が一杯で、実際に起きた怖い出来事も釣りには何も影響を与えない、という不条理さが面白い。また、現実的な「熊との遭遇」の恐怖を抱えていることも、心霊スポットを意に介さない理由なのかも知れない。
(写真上)札幌西区の平和の滝。この下流の平和湖までが釣りのポイントとなっている。(下左)平和の滝の滝つぼでやまめを狙う釣人。(下右)お地蔵さんの並ぶ平和の滝の手稲山登山口付近。独特の雰囲気を醸し出している
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