「サムライ部落」が豊平川河川敷に: ホラー好きのフライマン
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2014年06月29日

「サムライ部落」が豊平川河川敷に

  今回は3月21日のブログhttps://fanblogs.jp/bukki/daily/201403/21 で取り上げた札幌・中の島地区のマンションの異常現象と、その歴史的背景を分析。その資料を辿っていくうちに、札幌史の闇の部分にたどり着いてしまった。

 話の取掛かりは、8年前に引越しを検討していた時のこと。その候補のひとつが豊平川右岸通りに面した中の島1条○丁目のマンションだった。購入価格は手ごろだったが、駐車場に空きがなく見送った経緯がある。あとで考えると、中の島という土地柄の忌避感がそう決断させたのかもしれない。このマンションも含めて、豊平川の右岸通り、左岸通り沿いに建てられているマンションでは様々な事件、事故が起きたようだ。
  市街地に近い幌平橋近辺の中の島、中島公園では昭和47年の地下鉄の開通後にマンションの新築ラッシュを迎えた。それから40年が経過したが、これだけ年月を重ねればどのようなマンションでもひとつやふたつ、事故や事件が発生していてもおかしくはない。
 
  あるマンションでは2階と9階で殺人事件が発生、5階と7階で火事による焼死、また10階では事故死と続いたことから、駐車場入口に建てられた幌平橋架設記念碑の横に鎮魂のためのお地蔵さんが建立された。(現在お地蔵さんは撤去されている)また、その近くのマンションでは一家心中、そこから600メートルほど真駒内方面に向かうマンションでは飛び降り自殺などが起きた。
 中の島でのこうした事件の背景を現実的な観点で見ると、「すすき野から地下鉄で一本と近距離」「タクシーでは10分とかからないために、すすき野での風俗店で働いている女性が多く住んでいる」また「暴力団関係者が多く住んでいる」さらに「ラブホテルが多く営業している」など、風紀的な問題もあげられる。

 この地域で起きた事件・事故の背景を探るために、豊平川の右岸通りの歴史を紐解いていくと、札幌の「細民街」の存在が浮かび上がった。札幌で細民街が形成されたのは、明治10年代から20年代にかけての豊平川と創成川とに囲まれた南東地区。明治末期頃には、細民街は豊平川を越えて豊平地区に広がる。豊平川に近い豊平地区が「貧民窟」と呼ばれるようになるのはこの頃。やがて昭和初期にかけて、豊平貧民窟は札幌を象徴する細民街となっていった。
 さらに、南東地区にも豊平地区にも暮らすことができなくなった人々が豊平川河畔に定住するようになった。川原に生まれた新しい集落は「サムライ部落」と呼ばれた。このサムライ部落が戦後まで札幌の下層社会の象徴となり、札幌オリンピック開催間近な昭和40年代に姿を消すまで、札幌の社会的矛盾を具現化する存在となった。河原居住者は、市内各地に建設された厚生住宅や改良住宅に移転、あるいは保護施設などに収容された。

  この豊平川通りの一角だった中の島地区は果樹農家が多かったが、「サムライ部落」や菊水の遊郭の影響を受けたようだ。ラブホテルが多いのは、その当時の名残だろう。札幌オリンピック開催に伴う地下鉄開通により、街は急速に発展して一般住宅やマンションの立ち並ぶ現在の姿となった。中の島1条では、昭和5年に建てられた料亭の精進庵が同53年に廃業、跡地はマンションとなった。
 こうした事実がこれまでに起きた事件や事故とどう結びつくのか判断は付かないが、そこに生きた人間の怨念や怒り、苦しさ、悲しさなどが色濃く残っていても不思議ではない。

   札幌の貧民窟「サムライ部落」が近接していた豊平区中の島の現在の様子
中の島のマンション街

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