まゆみさんの日常

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まゆみさんは昨日今日と絶不調でずっと起きられず
ピンポ〜ンとチャイムが鳴っても玄関にも出られませんでした。
出した手紙が料金不足で帰ってきていました。
そういうことがたまたまあるので
１０円切手は常に用意してあったのですが
なんやかんや用事ができて郵便局まで行く事になりました。

ところでひと月ほど前にごみを出しに行くと
カラスが金網の隙間からごみを引っ張り出して
そこらじゅうごみが散乱していました。

まゆみさんはごみを掃除してから
おととし拾っていつか食べようと思いながら食べてなかった胡桃を
ごみ置き場の横に２０粒ほど置いておきました。

おととしのだからもしかしたら中身がからからになっているかもしれないな。
そう思いつつ、割って確かめもせずに置いておきました。
しばらく様子を見ましたがなくなる様子がありません。
やっぱりからからになっていてカラスはそれを知っていて
見向きもしないんだな
そう思っていたら、最近になって１粒２粒と減っていっています。
あ、きっとまだ食べれるんだな。

家にはくるみがまだまだあるので
今度は金槌でたたいて少しひびを入れた状態にして
少しづつ置いてあげようと思いました。

まゆみさん、たまげだちょんじゃぐがいい。

６月の半ばだというのにこのあたりはとても寒いです。
家ではコタツに電気ストーブを使っています。

まゆみさんはおとつい、
イケメンの２０代の外国人俳優と恋に落ちる夢を見ました。
優しく近づいてきて、私がためらって前に近づけないでいると手を握り
挑発してきて、思わず前に踏み出せばすっとかわされ
何度も何度も振り回されながらもどんどん惹かれていく・・
切なくも温かい、胸がきゅ〜んとなるラブストーリーでした。

途中でトイレに行きたくなって目が覚めて
まだまだその余韻に浸りたくてもう一度眠りにつくと
夢の続きを見る事ができました。

起きてからもず〜っとその余韻に浸っていました。
幸せな一日でした。

ちなみに怖い夢を見ると一度目が覚めても
寝るとまた夢の続きを見てしまいます。
楽しい夢を見て目が覚めて
続きが見たくても見れたことはありませんでした。

昨日は目の前にキジが歩いている夢を見ました。
まゆみさんの近所ではキジをよく見かけるので
現実と変わりなく見ていました。

そこにメスの白クジャクが現れました。
キジだと思っていたその鳥はクジャクに変わりました。
美しい白クジャクと美しいオスのクジャクの求愛のポーズを
うっとりと眺めていました。

まゆみさんは以前はよく怖い夢を見たりしましたが
最近ではメルヘンチックな夢をよく見ます。

まゆみさんのお庭の芍薬が今朝咲きました。
築３０年以上過ぎているボロい町営住宅なんですが
私はこの住宅が気に入っています。
家賃は安いし、日当たりはいいし、静かだし、
その上お庭があるんですから。

まゆみさんはカサブランカをはじめとして
ユリの花が大好きです。
切花にしても長持ちするし、香りはいいし、高級感がありますよね。
去年までは白とピンクのカサブランカしか植えていませんでした。
でも咲く時期にはいっぺんに咲いてしまうので
何とか時期をずらして長い間楽しみたいと思っていました。

去年Coopで違う種類のユリを買って植えてみました。
するとぐんぐん成長してもうつぼみをつけています。
カサブランカはまだまだつぼみが出ていません。
ん？これはやったぞと嬉しくなりました。

最近またＣoopで秋咲きのユリが紹介されていました。
９月から１０月にかけて開花するようです。
早速注文しました。

カサブランカより早い品種、遅い品種、
これで長い間ユリの花を楽しめるぞ。

あ〜楽しみだなぁ

まゆみさんの母は、近くの施設に入所しています。
最初に施設を探し回ったときは私の足で面会ができそうもないような施設しか
なかなかなくて、
今の施設に空きができて入所できるようになった時は
あぁ、良かった、ここならいつでも面会に行けるとホッとしました。

それでこの施設の職員さんたちは
たまげだちょんじゃぐがいい
（注）とてもお世話が行き届いている
（南部弁のなかでもすでに若者たちの間では死語になっている
私も年配の人が話しているのを聞いて覚えた）

母の痴呆がまだほとんどなかった頃に
私と姪と２人で面会に行ったときに
母が突然にたにたと笑い出した。
「どうしたの？おばあちゃん」
「今職員さんと目が合ったら投げキッスしてきたの」
振り返ると数人の若い男性の職員さんたちがいました。

「え？どの人？どの人？」と聞いても
「教えない」と言いながら機嫌がいい
「おばあちゃんもてもてなんだね」

母がまだもちょっと若かったときに
井上陽水とか安全地帯とか久保田利伸が好きだったので
姪が陽水と安全地帯の曲をカセットに録音して送ってきて
「おばあちゃんに聞かせてあげて」といいました。

カセットデッキを持って行ってかけてあげると職員さんたちが
「Ｋさん、ハイカラですね〜、安全地帯なんか聞くんですか？」
と言いました。

姪は久保田利伸のは見つけられなかったと言っていました。

少し前に発売されたＣＤを録音してあげると
どうも反応がいまいちでした。

私も実は流星のサドルとか昔の曲が好きだったので
きっとおばあちゃんもそうなんだろうな

ＴＨＥ ＢＡＤＤＥＳＴが発売されてすっごく嬉しくて
即買いました。
おばあちゃんにも録音してあげました。

もうすっかり痴呆が進んで私が誰かも覚えていないのですが
「この曲だったらいいでしょう？」と言うと
うなずいていました。

またまた職員さんがびっくりして
「Ｋさん、流星のサドル聞いてるんですか？すごいですねー」
と言ってました。

今は言葉も全く出てきません。
言葉を忘れてしまってからも
安全地帯をかけてあげると所々口ずさんでいました。

青森には上北農産加工の「スタミナ源たれ」という
おいしい焼肉のたれがあります。

カルビーだったか湖池屋だったかで
地方限定のポテチが出た事もあります。

ウチの近所ではだいたい２４８円から３３０円くらいで売られています。
スーパーカケモでは普段から１９８円で売っています。
特売では１５８円で手に入ります。

先日友人に誘われて
弘前の花見に行きました。

お土産屋さんに入ってみるとなんとびっくり！
源たれが４８０円で普通に販売されていました。
弘前でも青森でも！

すんげぇぼったくりじゃん・・
それでも遠方から来たお客様はスーパーまで足を伸ばさず
駅構内で４８０円で買っていくんだろうな・・
もっともスーパーまで足を伸ばそうとすれば
バス代とかで逆に高くつくしなぁ・・というか
それが当たり前の定価なのかもしれないし・・

まゆみさんは特売で１５８円の日に買ってストックして
遠方に住んでいる妹や姪っ子に送ります。

４８０円だなんて・・ブツブツ・・
３本買えるじゃん、３本買っておつりが来るじゃん・・ブツブツ・・・

まゆみさんが娘を連れて実家に帰ってきて
娘が転校生というだけの理由でいじめの標的にされたことは
以前の記事にあるとおりなのですが、
そこから先に転校したのは
山の中にある小中学校がひとつで
１学年２〜４人くらいの小さな学校でした。

転校先では以前と全く正反対の待遇でした。
都会から来た子だからさぞ洗練されていて
何でもできる子に違いない。

みんなが羨望のまなざしで娘を見ました。

文化祭でのピアノ発表会
「これはＭさんにやらせましょうっ！！」
英語のスピーチコンテスト
「これはＭさんにやらせましょうっっ！！！」

次から次へと大役が回って来ました。
小学生の子供たちも
「Ｍさん。Ｍさん！！」と群がって来ました。

娘はひたすら期待に応え続けました。

実は娘は勉強が大っ嫌いで、
夏休みの宿題を冬休みまで持ち越して
先生は絶対やるまでは許してくれないというのに
どうしても実行できない勉強嫌いだったのです。

ところが思いがけず期待を一身に浴びる存在になってしまって
この山の中の学校で才能が開花してしまったのです。

勉強大好きな子に一変してしまいました。

特に歴史、日本史に関しては得意中の得意
高校に入ってからは先生にお願いして
１時間娘が教団に立って授業をさせてもらうという体験もして
娘はとても満足していました。

大学に入って日本史の先生になりたいと話していましたが
シングルマザーな上に病気で働けない
高校ですら役場から借り入れしていたのに
「ごめんね、お母さんにはとてもムリ。」
「どうしてもダメ？どうしても？」
・・泣く泣くあきらめさせました。

社会に出てからも読書好きで
仕事や飲み会、カラオケとつきあいには欠かさず出かけていたのに
どこにそんな時間があったのか
１日１冊のペースで本を読んでいました。
私にはとても理解できない難し〜い本を。

子供って期待されると伸びるんですね。

最近、長い間飼っていた金魚ちゃんたちが
一気に全滅してしまいました。
私がそばに近づくと
「お母さん、お母さん、エサ、エサ！」
といって口をぱくぱくさせながら寄ってきて
かわいかったんですよね。

それなのに死なせてしまいました。
やっぱりカルキ抜きしなかったからかな？
でも今まで４年間も水道水で元気にしてたのに・・

ここまで読むと
「えぇーー？　カルキ抜きしないで金魚飼ってたのぉ？」
って思う方がたくさんいると思います。
私は子供の頃から普通に水道水で金魚飼っていたので
それが当たり前だとずっと思っていたのです。

兵庫県にお嫁に行って
ある日金魚を買ってきて水道水で水を替えたら
「あほっ！　何やっとんねん！金魚死んでまうやろ！」
と怒られました。
結局金魚は翌日みんな死んでしまいました。

水道水って怖いんだな・・
そう思いました。
でも人間たちもみんな平気で水道水で料理してるんです。

七戸の水は水道水でも金魚を飼えるし
水に恵まれているんだなぁ
そう思いつつも自分はミネラルウォーターを飲んでいます。
ネコの水もミネラルウォーターを与えています。

金魚にミネラルウォーターなんてちょっと無理だなぁ
ポリ缶買ってきて自転車のかごに積んで
川の水を汲んできてあげたいなぁ・・
ずぅっとそう考えていたのですが、
なかなか実行に移せませんでした。

次に飼うときは川の水を汲んできてあげよう
そう思いました。

まゆみさんは最近メール便で結構気軽に買い物できるショップに出会いました。
例のインドのお香やその他色んな雑貨を扱っていて
すっかりお気に入りになり
ちょこちょこ買い物をしています。

以前に利用していたショップは大量に買わないと
送料や代引き手数料が高くつくので
商品自体は安くても気軽に買い物できませんでした。

あるお気に入りのお香が品切れで
次回の入荷までに１〜３ヶ月かかるということでしたが
別のショップで同じものを扱っていることを知って
しかも扱っている商品自体も種類が豊富だし
買い物するたびにサンプルをつけてくれます。

今家にはかなりの種類のお香があって
このよさをみんなと分かち合いたいと思って
サンプルを入れるような細長い袋も買って
１０種類のお香を２本づつ詰めて、
お香の名前を書いたかわいい付箋を貼って
みんな喜んでくれるかな〜
お香の匂い嫌いな人もいるしな〜
煙が苦手でむせる人もいるしな〜
と、ちょっと不安ながらもわくわくしながら
今日ヨガ教室の仲間に配りました。

「うわ〜、こんなにたくさん！いいの〜？」
「あ、これサイババだ」
「ラクシュミーだ」
とみんなできゃーきゃー言いながら
喜んでくれました。

でも今日は人数がかなり多かったので
遅くに来た人にはいきわたらなかったので
今日また新たに袋を注文しました。

お香はまだたくさんあったのですが
袋が足りなかったんです。
１００枚くらいあれば足りるかなと思っていたのですが・・
袋が届いたらまた来週のヨガ教室までに
せっせと内職しなくちゃ

昔から語学に関心があって
４月になると英語、ロシア語、ドイツ語、中国語などなど
ＮＨＫのテキストを買って大体は４月中に挫折しましたが・・

韓流ブームの最中にドラマを見ていると
あ、ここで「ケンチャナヨ」って言うな、と思うと
「ケンチャナヨ」
あ、ここで「アラッソヨ」って言うな、と思うと
「アラッソヨ」
私って韓国語しゃべれるかもしれない
そう思ってテキストを買うと面白いくらいに
するすると理解できて
一日中、頭に浮かんだ言葉を韓国語に変換する
習慣を身につけました。
ＧyaOの無料動画を毎日６時間見続けました。

日常会話が大体わかるようになってから
姪が韓国旅行をプレゼントしてくれました。

人に道を尋ねたり、買い物に行って値引き交渉をしたり
友達ができて、２時間くらいおしゃべりをしました。
姪は「まゆみちゃん、すご〜い！ぺらぺらだね」ってびっくりしてました。
私も「通じるものなんだな〜」と
われながら満足でした。

それから働いていたドラッグストアーで
中国から出稼ぎに来ていた若い娘たちがよく買い物に来ていて
「よしっ！あの娘たちと仲良しになろう！」
そう思って中国語の勉強を始めました。
ところが中国語の方は半端なく難しい。

とりあえず
「ホワンイン、グワンリン」（いらっしゃいませ）と
「シェイシェイ、グワンリン」（ありがとうございます）と
「ホワンリン、ザイツー、グワンリン」（またお越しくださいませ）
この３つの言葉だけ覚えて話しかけると
「すご〜い、中国語しゃべれるんですかぁ？」
「どうやって覚えたんですかぁ？」
といってみんなすごく喜んでくれました。

でも結構がんばった割には難しくて挫折しました。

まゆみさんはこの２日体調が悪くてずっと寝込んでいました。
なので、さらっと行きますね。さらっと。

連れ合いに先立たれて一人寂しく暮らしているお年寄りがたくさんいますよね。

そういう方々に道で出会うと
やっぱり無視することはできません。

「おはようございます」と
一言声をかけたが最後、
たくさんたくさん息をつく間もなく話し始めます。

今日はちょっとまゆみさんも体調が悪かったのですが
お話相手をしました。
あぁ、もう倒れそう、
そう思ったそのタイミングで
次のお話相手が現れてくれました。

お年寄りには親切にしましょうね