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2020年08月21日

「コロナ禍の恋人」解説

 エロ小説の新作短編「コロナ禍の恋人」は、あざとく、タイムリーな話題であるコロナ自粛を題材にして、書いてみました。でも、コロナ問題がおさまらなければ、もしかすると、こーゆー舞台設定の小説の方が今後の標準(スタンダード)になっていくのでしょうか。なお、冒頭に「コロナの真実」が出てきますが、これは、後から関連づけたに過ぎません。

 実は、別のエロ小説で「ラブドール」と言う単語を使ってみたところ、急に、実際のラブドールのことも調べてみたくなりまして、で、近年のラブドール(ダッチワイフ)の進化ぶりをあらためて知り、本作のような話が出来上がったのでした。本編内の主人公の感嘆は、そのまま、作者の私自身の驚きだった訳です。

 とは言え、どうせなら、もっと発展バージョンの、より未来型のラブドールを描きたくなってきました。そのようなモノを考案して、作中で丁寧に紹介していくストーリーにしますと、なんだか、以前書いた「V.O.ルーム」と話の構成がすっかり似通ってしまいましたので、作品の位置付けとしては、「V.O.ルーム」シリーズの一つにもした次第です。V.O.ルームも、ほんとに実現したら嬉しいけど、こちらのラブドールの方も、本当にあったら欲しいな、と思いつつ書かせていただきました。

 当初は「ハイスクール全裸」の1エピソードにする事も考えてましたので、オチは軽いノリになっています。また、ついでなんで、(蛙里)いずみの出演最新作にもさせていただきました。

「コロナ禍の恋人」

posted by anu at 09:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2020年08月18日

「ふしぎなメルモ トレジャー・ブック」購入裏話

71vwx8N9O0L.jpg
 「ふしぎなメルモ トレジャー・ブック」(玄光社)。

 手塚アニメの資料本の一つとして、前から欲しいと思っていたのですが、原価が約5,000円とメチャクチャ高く、しばらく買うのを控えておりました。古本になっても、相場はまだ3,500円ぐらいです。

 で、もっと古本の値段が下がるのを待っていたのですが、ある日、数カ所の古書店が急に値下げを開始しました。それこそ、毎日、少しずつ値を下げていくのです。そんな訳で、つい、どこまで安くなるか、見守り続けてしまったのですが、すると、2,500円ぐらいになった辺りで、いきなり、古書店たちが値下げ競争をヤメてしまいました。一気に、古本の底値が、元の3,500円に戻ってしまったのです。

 これには、私も少し後悔しました。でも、過去を悔やんだところで仕方ないので、また様子を見守っておりますと、今度は約2,000円の値をつけた古書店が、突然、現れました。しかも、送料はタダです。これには、私も、すかさず飛びついてしまったのでした。そうして、私は、この度、この本をゲットしたのです。

 これで、私にとって、確実に欲しいけど、少し購入を保留にしていた本は、全て無くなった事になります。今後、私が買う本があるとすれば、それは、新刊か、突発的に欲しくなった本のどちらかと言う事になるでしょう。

 なお、この本を読んだ感想は、また amazon のレビューの方で、って事で。

posted by anu at 13:37| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ・本

2020年08月14日

「世界の名作怪奇館」

世界の名作怪奇館.jpg
 私が通っていた学校の図書室にあった本のうち、特に印象に残っているものとして、講談社から発売されていたシリーズ本の「世界の名作怪奇館」(1970年)がありました。全8巻のうち、6冊までが小学校ないし中学校の図書室に置かれていて、私は、小学生高学年から中学一年にかけて、これらを読み耽りました。
「世界の名作怪奇館」ラインナップ

第1巻 英米編I「ハルツ山の人おおかみ」
第2巻 英米編II「影を殺した男」
第3巻 ヨーロッパ編「魔女のひつぎ」
第4巻 東洋編「花園の怪少女」
第5巻 日本編「まぼろしの雪女」
第6巻 ミステリー編「恐怖の地下牢」
第7巻 SF編「壁の中のアフリカ」
第8巻 ノンフィクション編「海にしずんだ海賊都市」

 このシリーズ本は、要するに、怪奇小説のアンソロジー集でして、私がホラー分野にハマっていった、最初のキッカケになった本でもあります。また、H・G・ウェルズエドガー・アラン・ポーなどの作品が複数掲載されていて、自然と目につきまして、以降、私は、これらの作家の作品も集中的に読み漁るようにもなりました。

 実は、原話を多少、いじってる部分もあり、この「世界の名作怪奇館」版の「影を殺した男」(「ウィリアム・ウィルソン」作・ポー)は、主人公が死ぬところまでキチンと書かれていますし、「奇蹟をおこす男」(作・ウェルズ)は、エンデイングで主人公の超能力は消えてはおらず、永遠に時間が無限ループしてしまうと言う、衝撃的な終わり方になっています。のちに、原話を読んで、その違いを知り、ムムと思ったものでした。

 真っ先に読んだブラム・ストーカーの「恐怖の黒ねこ」(第2巻「英米編II」収録)をはじめ、深く心に刻まれた作品は多数ありましたが、中でも、第7巻「SF編」とか、江戸川乱歩の「かがみ地獄」(第5巻「日本編」収録)には、当時、かなり影響されました。第6巻は「ミステリー編」で、恐怖とは全く関係のない怪盗ルパンもの(「赤い絹の肩かけ」作・ルブラン)まで混ざっていたりもします。

 総じて、とてもバラエティに富んだ内容の作品集でした。

 オリジナル本は、今や、べらぼうな値段がついてますので、もし、文庫サイズででも復刻されるようでしたら、ぜひ買って、手元に置いておきたい一品であります。

 復刊の際は、どうか、挿絵も忠実に再現してもらいたいです。と言いますのも、このブログでも以前に書きましたが、第5巻「日本編」には、女性のヌードの絵佐伯俊男が描いたイラストだったらしい)が載っておりまして、何よりも、それが一番気になってて、再見したいからなのでありました。


2020年08月13日

化け猫三変化

水木ねこ.png
 水木しげる氏が描いた化け猫のイラスト。

佐藤ねこ.png
 実は、佐藤有文氏の「日本妖怪図鑑」(1972年。立風書房)の中の、石原豪人氏が描いたねこまたのイラストとそっくりだったりします。

水木初.png
 では、水木氏が石原氏のイラストを真似したのかと思いきや、ほんとは、水木氏の方が、この構図の化け猫のイラストを描いたのは先だったりします。(1968年。「少年画報」内の「日本の妖怪カラー大画報」より)

化け猫.jpg
 でも、この化け猫のイラストには、そもそもが元となる図案があったようで、「鍋島の化け猫騒動に軍閥をなぞらえた伝単」と言う、アメリカ軍が日本国民に降伏を促す為にバラまいた戦略ビラ(1945年)の中に、すでに同種の構図の絵が描かれていました。

 1970年発売の「少年キング」(少年画報社)にも、これらとまるで同じ構図の化け猫のイラストが掲載されていたらしく、あるいは、もっと古いルーツとなる元絵が存在した可能性も否定はしきれません。

「平成・令和生まれに捧げる特撮学」

posted by anu at 14:29| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ・本

2020年08月12日

リモート観客席を実現しよう!

 さて、今回の話題はちょっと大真面目です。

 私は、「小説家になろう」の方で「拝啓、人工知能さま」という連載を行なっているのですが、この度、アフターコロナを睨んで「新しい観客システム」という章を発表させていただきました。

 実は、これが、ただのフィクションや未来予想ではなく、本気で実現できなものかと考えているのであります。

 現在、舞台ショービジネスなどは、コロナ対策のため、軒並み、中止や延期を強いられており、下手すれば、業界自体が滅びかねない危機を迎えています。しかし、私が「新しい観客システム」内に書いたリモート観客席のシステムが採用されれば、ショー内容自体は現状維持のままで、生き残れるかもしれないのであります。

 こんなリモート観客席なんてアイディアを閃いたのが、私が最初なのかどうかは分かりません。もしかすると、業界では、すでに同じことが考えられていて、実用化に向けて話が進んでいるのかも知れません。
 どっちにしろ、私は、舞台ショーの未来のために、リモート観客席を現実化させたいのであります。

 ほんとでしたら、私はネット上で適当にアイディアをばらまくだけで、自ら積極的には動かないのがモットーだったのですが、舞台ショーの切羽詰まった状況を見てますと、そんな訳にもいかない感じがしてきました。

 よって、これからは、能動的にリモート観客席をアピールしていきたいと思います。すでに業界の方で実用化に向けて模索されてるようでしたら後押ししたいですし、私が最初の発案者ならば、採用してもらえるようにガンガン宣伝する事にいたします。

 だから、もし、この文面をお読みの方で、この話に少しでも関わりそうな方でしたら、ぜひ、私の「新しい観客システム」に目を通していただきたいのです。あるいは、「このリモート観客席のアイディアは、確かに行けそうだ」と思っていただけるようでしたら、ぜひ、その普及のために、お互いに手を取り合いましょう。

 どうぞ、よろしくお願いいたします。

「新しい観客システム」

posted by anu at 14:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事ネタ

2020年08月07日

「タロウはねらわれている!!」

タロウ.jpeg
 1973年版「小学一年生」(小学館)の9月号に掲載されていた特集記事「タロウはねらわれている!!」

 怪獣墓場からよみがえった5大怪獣と、ウルトラマンタロウが5番勝負を繰り広げる、と言う内容です。見ての通り、監修は満田 禾斉(かずほ)氏であり、タロウとテレスドンが絡んだ新撮スチール写真が使われているところを見ると、かなり気合の入った雑誌企画だったようにも思われます。

 登場したのは、バルタン星人、エレキング、ゼットン、テレスドン、スノーゴンの五匹で、ボスのバルタン星人にだけは、最後は逃げられてしまう、と言うオチでした。

 再生怪獣ぞくぞく登場と言えば、「タロウ」の本放送の旧怪獣登場シリーズ(1973年10月)が思い浮かぶのですが、実際には、この「タロウはねらわれている!!」の方が、ひと月もふた月も発表が早く、あるいは、この「タロウはねらわれている!!」こそが、本放送の旧怪獣登場シリーズの原型であったのかもしれません。

posted by anu at 16:39| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ・本

2020年08月05日

野獣拳

 「上原正三シナリオ選集」(現代書館)には、特撮ヒーローものだけではなく、子供向けアニメのシナリオも多数、収録されています。そのうちの一つ、「北斗の拳」からは、第10話「烈火逆流拳!!死すべき奴らが多すぎる!!」のシナリオがチョイスされていました。

 そして、このシナリオには、実際に放送されたアニメを観ただけでは分からない事実も書かれているのです。

 この回の前半パートで、ケンシロウは、かなりクセの強いザコキャラ(毛皮を着たムチ男)と戦いました。その際、シナリオでは、ケンシロウは次のようなセリフ(モノローグ)を吐いているのです。(完成した映像ではカットされています)

「南斗聖拳の分派・野獣拳!するとこの男もシンの配下」

 このセリフによって、このムチ男もまた、アニメオリジナルの南斗聖拳の使い手の一人であった事が分かるのでした。その事で、アニメの南斗聖拳ワールド自体も、よりディープなものになるのであります。

 と言いますのも、この回の前話「悪党ども!死ぬ前に祈りをすませろ!!」にも、「南斗聖拳の流れをくむ」と言う触れ込みのコウモリ拳が登場していたからです。これらのザコ拳法家たちは、いずれも、南斗竜神拳の使い手ドラゴン(とパトラ)の手先でした。さらに、ドラゴンの上には、南斗最強の拳士シンが君臨しているのです。

 つまり、アニメの南斗聖拳のメンバーは、きれいなピラミッド構造の組織に組み立てられていたのであります。

 ザコ南斗聖拳の使い手には、南斗〇〇拳を名乗らせず、ただのコウモリ拳や野獣拳にとどめているあたりも、芸が細かいです。

 これらアニメのオリジナル南斗聖拳が出現しだした頃(1984年12月)、原作マンガの方では、まだ拳王軍が現われたぐらいの時期で、南斗六聖拳や南斗聖拳108派などの設定は確立されていませんでした。作中に登場した南斗聖拳の使い手も、シン、カーネル、レイのみで、あくまで単発的な扱われ方です。

 あるいは、南斗聖拳の世界観を先に膨らませてみせたのは、実は、アニメのシナリオを書いた上原正三氏だった、と言う事になるのかもしれません。

 余談ですが、シナリオを読むと、ドラゴンの拳法は、南斗竜神拳以外にも、南斗飛竜拳、南斗流動拳とも書かれています。もしかすると、南斗竜神拳は正式な拳法名ではなく、もともとは、技の一つだったのでしょうか。


posted by anu at 16:37| Comment(0) | TrackBack(0) | テレビ番組

2020年08月04日

ヒーローものっぽい、昭和の歌謡曲二つ

セクシーロックンローラー.jpg
 西城秀樹「セクシーロックンローラー」(1977年)。

 見ての通り、西城秀樹の、立派なシングル盤で発売されたレコードの一枚です。にしては、あまり、秀樹が歌っていたと言う印象がありません。他にヒット曲が多すぎたので、すっかり埋もれてしまった感じもします。

 テレビ放送で歌った時のものを、姉がたまたまカセットに録音していたので、かろうじて、私もこの曲を知っていました。で、それが、幼少期の私にとっての、唯一のこの曲の情報だったりもします。

 それでも、なんか、歌詞も、曲のテンポも、やたらとカッコよくて、アイドルの歌謡曲と言うよりも、愛する恋人のために戦うヒーローのテレビドラマのエンディング曲を聴いているような気分にさせられてしまいます。

 ちなみに、私は、この曲を聴いた頃は、ちょうど、手塚治虫のマンガ「W3(ワンダースリー)」を読んでおりまして、私の心の中では、この二つはリンクした形で記憶に残っているのでした。
 
今はまだ人生を語らず.jpg
 よしだたくろう「人生を語らず」

 よしだたくろうのレコードアルバム「今はまだ人生を語らず」(1974年)の中に収録されていた一曲です。このレコードアルバムは、やはり、姉が買ってきたものを、当時の幼い私も一緒に聴いていたのでした。

 この「人生を語らず」も、哀愁が漂っていて、どこか、ドラマのエンディング曲っぽいです。さすらいのヒーローが主役の連続ドラマのテーマ曲って感じでしょうか。

 こちらの「人生を語らず」を聴きますと、私は、当時、読んでいた手塚治虫のマンガ「アトム今昔物語」を思い出します。これらの曲が流れていた時期の、小学生だった私は、完全に手塚治虫にハマっておりまして、手塚センセイのマンガばっかり読んでいたのでした。


posted by anu at 16:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 自分の事

2020年08月02日

橋本ありな

KA0036RE_00.jpg
 皆さんは、この写真の子をご存知でしょうか。

 実はこの写真、この子が着ている水着の販売向けサンプル画像だったのですが、水着姿で敬礼しているのが、お茶目で、何とも可愛らしいです。しかも、この水着は、下半身の方は、ハイレグTバックになっておりまして、可愛いだけではなく、とってもエッチなのでした。エロ可愛いのです。

 そんな訳で、私も次第に気に入ってきまして、この写真をずっと愛好して鑑賞するようになりました。この写真をモチーフにして、「突撃ルミちゃん」なんてエロ小話まで書いちゃったぐらいです。

 そのうち、このモデルの女の子自体が気になってきました。よくチェックしてみたら、この子は、他の販売用のコスプレ衣装のモデルも担当していたみたいなのです。それが結構な数にのぼるのであります。

 ただの読者モデル名もなきモデルだったとは思えなくなってきました。どうやら、専属契約している、そこそこに有名なモデルさんじゃないかと感じてきたのです。

 こうして、私の、この子の素性を探る為のネットサーフィンが始まったのでした。

 この外見「身長166センチ」と言うことぐらいしか、手持ちのデータがなかったので、そりゃあ、最初は調べるのに苦労しました。いっそ、このブログYahoo!知恵袋あたりで、皆に尋ねてみようかと思ったくらいです。

 でも、それをする前に、些細な切り口が見つかって、そこから、いっきょに、この子の正体が判明したのでした。

 この子の名前は、橋本ありな。職業は、AV女優です。いや、ただのAV女優ではなく、現在のトップクラスの有名なAV女優さんだったのでした。

 いやはや、驚きました。こんな清楚な感じの子なのにAV女優だった事に対してではなく、私が、あまりにも専門外のことを知らなすぎた事に対してです。

 きっと、多少でもアダルト業界の知識がある人ならば、この子が橋本ありなである事は、すぐに分かったのでしょう。でも、私は、若い頃から、アダルトビデオなんて、タイトルだけで何を借りるかを決めて、AV女優ものは全く見なかったし、今どきのAV女優なんて、完全に関心がなかったので、こんな風に、突然、目にしても、さっぱりピンとこなかったのです。

 ちなみに、この橋本ありなさんは、傍系のエンターティメントの世界では、現在、トップアイドルの一人として君臨しているみたいです。だから、18禁のAVばかりではなく、こんな感じのコスプレモデルとしても、分け隔てなく、大活躍していたらしいのです。はっきり言って、表の世界の下層のアイドルなんかよりも、ずっとメジャーな子だったのかも知れませんね。

 この一件で、私は、あらためて、自分の知識が部分的なものに限られてしまっていた事を悟り、その外には無限な大きな世界が広がっていた事を思い知らされたのでした。

 表の世界のタレントもさんざん見尽くしたし、これからは、ありなちゃんを応援しようかな。

2020年07月30日

ウェルズとの出会い

 私が、SF作家のH・G・ウェルズの名をはじめて目にしたのは、多分、有紀書房の完全図解シリーズの一冊「図鑑 宇宙のふしぎとひみつ」(1975年)においてだと思います。

 この本の最終章には、科学的未来予想が書かれていまして、その中で、食料飢饉の話を紹介するにあたって、ウェルズの「タイムマシン」も引用されていたのです。それは、次のように書かれてありました。

「地球の人間がふえすぎて、戦争がおこり、人間をたべるものと、たべられるものとにわかれてしまう・・・という、スゴイ小説だ!!」

 この文面に、「黒人らしき人間のバラバラの体が、料理のように皿の上に置かれていて、それを白人らしき男が食べている」絵(今だとヤバイ、思いっきり人種差別!)が添えられてましたので、とっても怖くて、この頃から、私は「タイム・マシン」と言う小説のことを気にかけるようになっていったのでした。

 これが、大体、私が小学生中学年ぐらいだった頃の話です。

 その後、私が小学生高学年になると、急に読書家となり、次々に、長い小説も読むようになり始めます。

 この時期には、私も選り好みして、本を読むようになり、特にSFだとか怪奇ものを愛好し、講談社の「世界の名作怪奇館」シリーズ(1970年)とか、学研のジュニアチャンピオンノベルス「怪奇・SF 恐怖のミステリーゾーン」(1977年)などを読んでいました。これらの本はオムニバスであり、古典名作として、ウェルズの数々の短編作品が、当たり前のように収録されていたのです。

 そんな訳で、私も、よく目にする小説家の名前として、次第に、ウェルズに注目し始めたのでした。
タイム・マシン.png
 兄が買っていた角川文庫版の「タイム・マシン」(1966年)を、我が家で見つけたのは、多分、この頃です。こうして、私も、ずっと気になっていた「タイム・マシン」を、ようやく読む事ができたのでした。

 もっとも、読後の私は、「タイム・マシン」よりも、むしろ、同時収録されていた「深海潜航」「新神経促進剤」「くぐり戸」などの方が、強く印象に残っていたようですが。
宇宙戦争.jpg
 私が、本格的にウェルズのファンとなったのは、「宇宙戦争」を読んでからです。

 その時、読んだ、はじめての「宇宙戦争」が、この旺文社ジュニア図書館の「宇宙戦争」(1967年)です。やはり、読んだのは、小学生高学年の頃でした。

 それまでの私は、あまりにもタコ型火星人が有名すぎたものだから、つい「宇宙戦争」を読むのは避けていたのでした。

 にも関わらず、この本を買ったのは、本屋に行った時、他に読みたい本が見つからなかったのと、もう一つ、この本の推奨文を、当時の私が大ファンだった手塚治虫氏が書かれていたと言うのも、理由の一つだったような気もします。

 でも、いざ読んでみると、びっくりしました。めちゃくちゃ面白いのです。火星人の大暴れだけが面白いのではありません。戦争で追い詰められた作中人物たち(牧師や兵士など)の極限状態の描写も面白いのです。火星人がなぜタコの形をしているか、の科学的説明にも唸らされました。もしかすると、この本は、原作をより誇張していて、より面白く書かれていたのかもしれません。

 かくて、私は、小学生を卒業する間際に、完全なるウェルズマニアになったのでした。

 私の書く小説は、文明批判・人間批判的な側面が強いので、あまり好きになれない方たちもいる事でしょう。しかし、私の作品は、基本的に、ウェルズの作風を引きずっているのであり、さらには、手塚治虫氏や五島勉氏らの影響も受けているから、より厭世主義(ペシミズム)的なのであります。


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