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2024年08月06日

対策

 先週、同居している母(91歳)が熱中症にかかってしまい、長期入院となってしまいました。
 もちろん、きちんと療養すれば、母は無事に退院できるのですが、それでも、一ヶ月近く、母と離れ離れとなると、自宅に残された私の方が、何やら、痛烈に淋しくなってきてしまいました。いわゆる、これが「空の巣症候群」と言う奴なのでしょうか。

 今から四半世紀前、私は、自分の小説「影の少女 rewrite」の終盤部分で、このような事を書いておりました。
でも、僕にとってみれば、影子と過ごした日々は、その一つ一つが大切な時間ばかりだったと思えたし、今でも影子の微笑む姿を、鮮明に思い浮かべる事が出来た。そんな彼女と二度と会えないなんて考えると、自然に涙がにじんできそうなほど悲しくなってきたし、実は、今では、影子の望んでいた新世界を、実現させてあげても良かったのではないかとすら、思っている次第なのである。

 まさか、作者の私自身が、この心境になってしまうとは、思ってもおりませんでした。

 とにかく、今のままでは、1ヶ月、心が持ちそうにありません。
 そこで、気を引き締めて、現状に対処する事にいたしました。とりあえずは、母の事をすぐに思い出してしまわないように、自宅にあった母の使用物のうち、すぐに目につくものを、一通り、しまってしまいました。

 どうやら、これだけの対応を行なっただけでも、かなり気持ちが落ち着いてきたようです。あとは、母の退院の日を、静かに心待ちしたいと思います。

posted by anu at 10:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 自分の事
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