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西城秀樹の「セクシーロックンローラー」(1977年)。
見ての通り、西城秀樹の、立派なシングル盤で発売されたレコードの一枚です。にしては、あまり、秀樹が歌っていたと言う印象がありません。他にヒット曲が多すぎたので、すっかり埋もれてしまった感じもします。
テレビ放送で歌った時のものを、姉がたまたまカセットに録音していたので、かろうじて、私もこの曲を知っていました。で、それが、幼少期の私にとっての、唯一のこの曲の情報だったりもします。
それでも、なんか、歌詞も、曲のテンポも、やたらとカッコよくて、アイドルの歌謡曲と言うよりも、愛する恋人のために戦うヒーローのテレビドラマのエンディング曲を聴いているような気分にさせられてしまいます。
ちなみに、私は、この曲を聴いた頃は、ちょうど、手塚治虫のマンガ「W3(ワンダースリー)」を読んでおりまして、私の心の中では、この二つはリンクした形で記憶に残っているのでした。
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よしだたくろうの「人生を語らず」。
よしだたくろうのレコードアルバム「今はまだ人生を語らず」(1974年)の中に収録されていた一曲です。このレコードアルバムは、やはり、姉が買ってきたものを、当時の幼い私も一緒に聴いていたのでした。
この「人生を語らず」も、哀愁が漂っていて、どこか、ドラマのエンディング曲っぽいです。さすらいのヒーローが主役の連続ドラマのテーマ曲って感じでしょうか。
こちらの「人生を語らず」を聴きますと、私は、当時、読んでいた手塚治虫のマンガ「アトム今昔物語」を思い出します。これらの曲が流れていた時期の、小学生だった私は、完全に手塚治虫にハマっておりまして、手塚センセイのマンガばっかり読んでいたのでした。