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2020年08月05日

野獣拳

 「上原正三シナリオ選集」(現代書館)には、特撮ヒーローものだけではなく、子供向けアニメのシナリオも多数、収録されています。そのうちの一つ、「北斗の拳」からは、第10話「烈火逆流拳!!死すべき奴らが多すぎる!!」のシナリオがチョイスされていました。

 そして、このシナリオには、実際に放送されたアニメを観ただけでは分からない事実も書かれているのです。

 この回の前半パートで、ケンシロウは、かなりクセの強いザコキャラ(毛皮を着たムチ男)と戦いました。その際、シナリオでは、ケンシロウは次のようなセリフ(モノローグ)を吐いているのです。(完成した映像ではカットされています)

「南斗聖拳の分派・野獣拳!するとこの男もシンの配下」

 このセリフによって、このムチ男もまた、アニメオリジナルの南斗聖拳の使い手の一人であった事が分かるのでした。その事で、アニメの南斗聖拳ワールド自体も、よりディープなものになるのであります。

 と言いますのも、この回の前話「悪党ども!死ぬ前に祈りをすませろ!!」にも、「南斗聖拳の流れをくむ」と言う触れ込みのコウモリ拳が登場していたからです。これらのザコ拳法家たちは、いずれも、南斗竜神拳の使い手ドラゴン(とパトラ)の手先でした。さらに、ドラゴンの上には、南斗最強の拳士シンが君臨しているのです。

 つまり、アニメの南斗聖拳のメンバーは、きれいなピラミッド構造の組織に組み立てられていたのであります。

 ザコ南斗聖拳の使い手には、南斗〇〇拳を名乗らせず、ただのコウモリ拳や野獣拳にとどめているあたりも、芸が細かいです。

 これらアニメのオリジナル南斗聖拳が出現しだした頃(1984年12月)、原作マンガの方では、まだ拳王軍が現われたぐらいの時期で、南斗六聖拳や南斗聖拳108派などの設定は確立されていませんでした。作中に登場した南斗聖拳の使い手も、シン、カーネル、レイのみで、あくまで単発的な扱われ方です。

 あるいは、南斗聖拳の世界観を先に膨らませてみせたのは、実は、アニメのシナリオを書いた上原正三氏だった、と言う事になるのかもしれません。

 余談ですが、シナリオを読むと、ドラゴンの拳法は、南斗竜神拳以外にも、南斗飛竜拳、南斗流動拳とも書かれています。もしかすると、南斗竜神拳は正式な拳法名ではなく、もともとは、技の一つだったのでしょうか。


posted by anu at 16:37| Comment(0) | TrackBack(0) | テレビ番組
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