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2022年09月16日

☆洗脳の経過☆

生活圏内に、日本の創価学会支部が出来ていた。
現地の学会員向けに開設されたのだろうけど、
まさか海外で創価学会を見るとは思わなかった。

親戚が学会員だったけど、勧誘された経験はない。
だからあまり意識することはなかったけど、
大学時代のある出来事から、創価学会ヤバい?という疑念が。
それは同じゼミだったある女子学生の奇妙な行動によって、
創価学会、実は危ないところ?と思うようになった。

その女子学生は名字がかなり特徴的なので、ここではSさんとする。
Sさんとあたしはゼミが同じになるまで互いに存在を知らなかったが、
他のゼミ生との関係から、少しずつ話をするようになった。
Sさんに対しては、清楚で可愛らしい子という印象だったが、
他のゼミ生が言うには「そのうち本性が分かるよww」だった。
ゼミは週1回1コマのみ、しかも彼女は度々欠席していたので、
あたしは彼女の本性を知らないまま、ゼミコンへ参加。
そこでSさんは見事に清楚の印象を覆してくれた。
−−とんでもない酒乱だった。
みんなで彼女を介抱し、ある男子学生がSさんを送り届けたそうだが、
後日その男子学生との関係が明らかになり、
Sさんが欠席気味だった理由が分かった気がした。

その後のゼミでは相変わらずの清楚キャラだったSさんだけど、
ある時彼女がとうとう奇行を曝すことになった。
まもなく講義時間終了という頃、Sさんが急に立ち上がり、
「教授、ちょっと皆さんに話したいことがあるのですが……」
と教授に許可を取り、教壇に立って話し始めた。

「先日友人に誘われ、創価学会の会合に参加したんです」
この一言目で、多分Sさん以外のゼミ生はみんな????となったはず。
そのままSさんは創価学会での会合の様子をうっとりしながら熱弁し、
「学会員の皆さん本当に幸せそうで」「学会員の方はみんな親切で」を
その演説の中で繰り返し強調していた。
そんなSさんを見て、あたしは『洗脳されるってこういうことか』と知った。
別にSさんが学会員になろうがあたしには関係はないが、
創価学会の良さを無関係なゼミ生の前でわざわざ語るのは、普通の行動ではない。
とりあえずみんな静かに彼女の不気味な演説を聞き流した。
彼女がスッキリした表情で話し終えると、教授は彼女に尋ねた。
「あなた、これからも会合には参加しますか?」
彼女は「まだ迷っています」とだけ答え、そのまま講義は修了した。

あたしたちが帰り支度をしていると、Sさんが突然大声で泣き始めた。
同じゼミ生の中でSさんと唯一親交のあったEちゃんが、彼女をなだめに入った。
Sさんは創価学会演説後のみんなの視線が怖かったと言って泣いていた。
そりゃそうよ……と思ったが、さすがにそれは言えない。
あたしたちも困惑しているEちゃんの助っ人に入り、
みんなびっくりしただけだよ、誰も何も思ってないから大丈夫、
なんて根拠もない何もない口先だけの言葉をSさんに掛け続けた。
それほど接点のなかったあたしたちがSさんをなぐさめたことで、
Sさんは安堵して泣き止み、Eちゃんに支えられながら教室を後にした。
その場に残されたあたしたちは、アレは疲れる……とEちゃんに同情。
Sさんの情緒不安定さに恐怖を感じたが、それ以降Sさんの話は出なかった。

創価学会演説後からしばらくして、その日のゼミはSさんの卒論研究発表。
夏休み前、Sさんは確か中東の情勢について研究していると発表していたが、
その日の発表テーマは創価学会に変更されていた。
冷静に創価学会の概要を語っていたと思うが、あまり記憶していない。
また創価学会かよ!!と心の中で突っ込んだことだけ、覚えている。
Sさんが発表を終えると、教授が間髪入れずきつい一言。
「卒論テーマを中東に戻しなさい。創価学会はあなたに相応しくない」
Sさんが気まずそうな表情を浮かべ、何か言いたげにしていたが、教授は続けて
「それからあなたは学会員にならない方がいいですよ。
取り返しがつかなくなりますから」
と他のゼミ生たちの前でズバッと言い放った。
教授はみんなの心境をわかって、意図的にSさんをけん制したはずだけど、
情緒不安定なSさんは「教授に創価学会を否定された!」とショックだったのだろう。
それ以降、Sさんがゼミに姿を現すことはなかった−−

まもなく大学3年が終るという頃、EちゃんがSさんのその後をあたしたちに教えてくれた。
Sさんは原因はわからないけど、もともと情緒不安定だったことは間違いなくて、
卒論発表後すぐに休学を申し出て、一時的に地元に戻って療養することにしたそうだ。
あのゲリラ演説からの卒論発表で、創価学会への思い入れはすごかったから、
家族のもとで一旦冷静に整理するのがベストだろうなとは思った。
結局あたしたちが卒業するまで、Sさんを大学で見かけることはなかった。

Sさんのことはよくわからないままだったけど、
Eちゃんの話を聞く限り、精神的に脆いせいかどうも依存体質だったらしい。
それが彼氏であったり友人であったり、宗教であったり……
恐らく教授はそれを見越して、創価学会への加入を止めたのだと思う。
宗教に依存する人は、その活動に没頭しすぎて普通の生活が送れないという。
依存体質な人にとって、それは宗教に限ったことではないと思うが、
Sさんの場合はたまたまそれが創価学会だった。
間違いなく毎日会合に通い、どんどん深みにはまっていくのが容易に想像できた。

人は見かけだけでは判断できない−−
Sさんを通じてあたしはいろいろ考えさせられた。
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