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2022年12月03日

第30訓 命もいらず名もいらず  西郷隆盛の遺訓を現代に顧みて

明治維新の立役者の西郷隆盛の訓話をまとめた「南洲翁遺訓」を垣間見て、
現代の日本の政治や世相を自分ながら解説してみよと思います。
南洲翁遺訓は全部で41訓ありますが、今日は第30
訓を垣間見てみます。


序文

命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、仕末に困るもの也。



原文・仮名入・私流訳

いのち        な
命もいらず、名もいらず、
命も惜しくもなく、名誉も名声もいらない、
かんい   かね       ひと     しまつ  こま       なり
官位も金もいらぬ人は、仕末に困るもの也。
地位も役職や肩書もいらない、金もいらない、というような人はどうしようもない器の大きい人物で手に負えないものである。
こ    しまつ   こま  ひと
此の始末に困る人ならでは、
このような手に器の大きい負えない人物こそ、
かんなん とも       こっか   たいぎょう な   え
艱難を共にして、国家の大業は成し得られぬなり。
艱難辛苦のあるような困難を共にし、国家の命運を分けるような大事業を成し遂げることはできない。

さ      かよう    ひと    ぼんぞく  め
去れども个様の人は、凡俗の眼には、
ただ、このような手に負えない器の大きい人物は、なかなか一般の眼では、
みえ            もう       つき
見得られぬぞと申さるるに付、
見抜くことができないと言われるので、そこで聞く者が、
もうし
孟子に
それでは孟子の書の中に
  てんか   こうきょ   お
『天下の広居に居り、
『手に負えない器の大きい人物は天のもとで広々とした所におり
てんか   せい    た    てんか    だいどう  おこな
天下の正位に立ち、天下の大道を行ふ、
天のもとで正しい立ち位置におり、天のもとで正しい道を実践しており、
こころざし え      たみ   これ  よ
志を得れば、民と之に由り、
志を活躍する場を得れば、民衆と共に正しい道を実践し、
こころざし え       ひと そのみち  おこな
志を得ざれば、独り其道を行ふ、
志を活躍する場を得ることがなければ、独りでも自らの信じる道を実践し、
ふんき    いん       あた
富貴も淫すること能はず、
どんなに富や賄賂や地位で釣ろうとしてもそれで、なびくことはなく、
ひんせん   うつ     あた
貧賎も移すこと能はず、
どんなに貧しく身分が低いともこれによって心が挫けることはなく、
いぶ     くつ        あた
威武も屈すること能はず』
また力をもって、これを屈服させようとしても決してそれはできない』
 
と云ひしは、
と言っておるのは、

いまおお       ごと
今仰せられし如きの、
今、西郷翁が仰られたような
じんぶつ      と                 そ  とお
人物にやと問ひしかば、いかにも其の通り、
手に負えない器の大きい人物のことですかと尋ねたら、いかにもその通りで、
みち  た      ひと         か  きしょう  で  なり
道に立ちたる人ならでは、彼の気象は出ぬ也。
真に道理を実践している人物でなければ、このような精神は得難い事だと答えられた。


西郷隆盛.PNG



私流解釈

私が一等に好きな訓話であります。
まだ、親の会社を引き継いで、幹部だった時に、
京セラの稲盛会長の講話が会社にあったので
ずっと聴いていた。
その中で、「命もいらず、名もいらず」というこの訓話を初めて知った。
当時、こんなすごい言葉があるんだと痛快に感じた。
それから、稲盛会長の盛和塾に入会して、様々なことを学ばさせて頂いた。
稲盛氏の南洲翁遺訓を自ら解説をした「人生の王道」は、
私にとって、座右の書であります。
こんな人になれたらなと、ずっと思っているが、
まだまだである。

ただ、この遺訓の世の中に出回っている解説の本の訳や解釈が経営者やリーダー向けである。
それで、もう経営者でもない自分が、普通の人にも役に立つような目線で
訳や解釈を心掛けて書いております。
この遺訓は、たしかに豪傑で、素晴らしい偉人の理想に思えるが、
最初の「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人」は、
何も政治家や経営者だけでなく、
だれでも、時にはこういった思いで仕事をし、何かを為しているのではないかと思う。

特に、母親が子供を育てる姿は、この訓話にも当てはまるだろう。
こういう無欲であり、無心に良きこと向かい、利他の精神は、
日本人の独特のものであり、日本人の良き思想とでも言ってもいいのではないかと
感じる次第であります。
そして、こういったものがある限り、日本はより良くなると信じる次第であります。

最後まで読んで頂きまして有難うございます。




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稲盛和夫の南洲翁遺訓の解説本 
経営者の視点では素晴らしい本です。




森信三の南洲翁遺訓の解説本
修身や道徳の視点では必見の本です。


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