野球と神様なんてね

　大学野球の日本一を決める第72回全日本大学野球選手権大会は６月11日に決勝が行なわれ、青山学院大学が明治大学を４−０で下し、18年ぶり５度目の優勝を果たしました。

◆　第72回全日本大学野球選手権　
　　　　　トーナメント表!!

　大会中に活躍した選手の中から、7月の日米大学野球選手権や秋のリーグ戦、今年、翌年以降のドラフト会議でさらに注目を集めそうな選手が大勢躍動しましたが、今回はアメリカの大学球界で圧倒的存在感を見せる選手に注目します。

その選手とは・・・

ポール・スキーンズ投手(画像下) !!

出身地　アメリカ（21歳）　身長198cm　体重106kg　投打　右投右打
経歴　エル・トロ高等学校 - 空軍士官学校 - ルイジアナ州立大学
　　　高校卒業後、空軍士官学校に進学し2年間プレーした後、
　　　2022年7月28日にルイジアナ州立大学へ転校。

　今年のMLBドラフトの全体1位候補で、次代の米球界を席巻するであろう大学生屈指の剛腕。SNS上にも「本当に信じられない投球をする」「えげつない」「とてつもない才能の持ち主だ」と、そのピッチングを絶賛する声が多数上がっています。

　21歳のスキーンズは、6月10日（日本時間11日）ルイジアナで行われたケンタッキー大学との試合に登板し、球速102マイル（約164キロ）を記録する豪速球と鋭い変化球で、8回途中、9奪三振無失点。これで今季は12勝2敗、188奪三振、防御率1.77と大学球界で圧倒的存在感を見せており、その投球フォームは、サイ・ヤング賞2度受賞の剛腕ジェイコブ・デグロム投手（レンジャーズ）そっくり。
試合の映像を見たファンからも「国を代表する才能の持ち主、メジャーで何年もエースを務めるだろう」と将来を期待する声が聞かれます。

　また、スキーンズは次なる“ショウヘイ・オオタニ”にもなり得る可能性も秘めています。米国空軍士官学校に所属した昨年は、投げては10勝3敗、防御率2.73、打っては打率.314、13本塁打38打点。大学野球で最高の“二刀流の活躍”を見せた選手に贈られる「ジョン・オルルド賞」を受賞しました。

「ピッチング・ニンジャ」の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏が12日（同13日）にツイッターに投稿した動画の中で、スキーンズは
「産まれてからずっとエンゼルスファン。マイク・トラウトを見て育った。今はショウヘイ・オオタニ。（私も）二刀流の選手だから、彼を参考にしている」
と語っています。

はたしてMLBの舞台でも第2のオオタニとして躍動できるのか。
ベールを脱ぐ日が待ち遠しいモンスタープレーヤーです!!