野球と神様なんてね

　今年も残すところあと一ヵ月となってきましたが、ここでは2025年3月18日に開幕する第97回選抜高校野球大会の、すでに出揃っている21世紀枠の都府県推薦校に注目します。

　推薦校は今後、東北、関東・東京、東海、北信越、近畿、中国、四国、九州の各地区で1校に絞られ、北海道と合わせた9校が21世紀枠の候補校として12月13日に発表されます。
そして候補 9校から、25年1月24日の選考委員会で東西を区分けせずに2校が選出され、センバツ出場となります。

　21世紀枠は「秋季都道府県大会のベスト16 以上（加盟校129校以上の場合はベスト32以上）」が対象。
少数部員、施設面のハンディなど困難な環境の克服
学業と部活動の両立。数年間にわたり強豪校に惜敗するなどで甲子園の出場機会に恵まれていない
などを基準にしています。

◆　21世紀枠　都府県推薦校一覧



　21世紀枠のこれまでをみていくと、導入した2001年は安積（福島）宜野座（沖縄）が選ばれ、宜野座は見事に4強入りし、夏も甲子園出場。

04年に出場した一関一（岩手）は、右腕エース木村正太投手が同年のドラフト会議で巨人に指名されました。

08年からは21世紀枠が3校に増え、安房（千葉）成章（愛知）華陵（山口）が出場。華陵は初戦で強豪・慶応（神奈川）に1−0で完封勝利する活躍を見せました。
09年は利府（宮城）が宜野座以来となる同枠での4強入り。

11年3月の東日本大震災で被災した石巻工（宮城）が12年に出場。
13年は85回記念大会で、遠軽（北海道）いわき海星（福島）益田翔陽（島根）土佐（高知）の4校が出場。土佐は私立校では初の選出となっています。
18年は由利工（秋田）膳所（滋賀）伊万里（佐賀）が出場。膳所のデータ班分析による大胆な守備シフトが話題になりました。

03年の隠岐（島根）11年の佐渡（新潟）14年の大島（鹿児島）16年の小豆島（香川）と離島勢も出場しています。

　このように21世紀枠の成績では、 2001年の宜野座（沖縄）と09年の利府（宮城）がベスト４に進出したのが最高成績。
一般選考枠で選ばれた学校に勝ったのは、15年に松山東（愛媛）が二松学舎大付（東京）を破ったのが最後で、21世紀枠同士の対戦を除けば 現在24連敗中となっています。

　さあ はたして地域に結果で恩返しできる 2校はどこになるのか。
同枠は01年から導入され、今回が25大会目（中止の20年を含む）。
過去24大会で34都道府県の推薦校がセンバツに出場しており、都道府県別の最多選出は北海道の5校、続いて福島、和歌山、島根、徳島の4校となっています!!