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総集編第一弾!! 記録で振り返る2024年シーズン!!        日本プロ野球 〜投手編〜

 2024年様々な出来事があった日本プロ野球。その頂点を決める日本シリーズは横浜DeNAベイスターズが福岡ソフトバンクホークスを4勝2敗で下して26年ぶり3度目の日本一に輝き幕を閉じました。

 そこで今回は、総集編第一弾として日本プロ野球で今季達成された主だった記録を日付と共に振り返ってみます。まず今回は投手編です。


★ 記録で振り返る2024年の日本プロ野球 !!
       〜投手編〜


    〜3月29日セントラル・リーグ、パシフィック・リーグともに公式戦開幕〜
● 3月30日
中日の涌井秀章が、通算2000奪三振達成、史上24人目。

広島の黒原拓未が、対DeNA2回戦で先頭打者の度会隆輝の顔面近くをかすめる死球により危険球退場処分。打者1人投球数3球での危険球退場は、先発投手としては打者数・投球数ともに2021年7月2日の佐々木健(西武)に並ぶ最少タイ記録で、セ・リーグでは最少記録。

● 4月4日
オリックスの東晃平が、西武3回戦で勝ち投手となり、デビューから8連勝。先発登板のみでは1942年の藤本英雄以来82年ぶり史上2人目。

● 4月6日
中日の涌井秀章が対広島2回戦で勝ち投手となり、20年連続勝利。史上13人目。

● 4月12日
オリックスの東晃平が、対日本ハム1回戦で1-0で敗戦投手となり、デビューからの連勝記録がパ・リーグ日本人投手最多タイ(先発登板のみでは2リーグ制以降最多)の8でストップ。

● 4月25日
巨人の西舘勇陽が、対中日6回戦の7回表に登板し、3者凡退に抑えてホールドを記録。開幕から10試合連続ホールドは史上3人目で、新人がデビューからだとNPB史上初。

● 5月3日
ヤクルトの石山泰稚が通算500試合登板を記録。史上108人目。

● 5月7日
ソフトバンクの有原航平が1000投球回到達、NPB史上368人目。

● 5月8日
広島の大瀬良大地が通算1000奪三振を達成、NPB史上157人目。


ソフトバンクのロベルト・オスナが、NPB45セーブ目達成により日米通算200セーブ(MLB155セーブとの合計)を達成。NPBとMLB両方でセーブを記録した外国人投手で日米通算200セーブ以上は史上3人目だが、過去2人はMLBで200セーブ以上を記録した後に来日したため、NPBで通算200セーブ達成は初。

● 5月11日
巨人の菅野智之が通算1500奪三振を記録。史上60人目で、通算1739回2/3イニングでの達成は槙原寛己の1750回2/3イニングを抜き球団史上最速。また、この日の登板で勝利投手となり、工藤公康、1リーグ時代のヴィクトル・スタルヒンと並びプロ野球最多タイとなる通算5度目の開幕4連勝を記録。

● 5月15日
ヤクルト対広島6回戦で先発したヤクルトの松本健吾が、NPB史上初のプロ入り初登板での無四球2桁奪三振の完封勝利を記録。初登板完封勝利に限っても2008年の大場翔太(福岡ソフトバンクホークス)以来16年ぶり史上27人目。

● 5月19日
西武の武内夏暉が、対ソフトバンク12回戦で8回0/3自責点1に抑え、プロ初登板から6試合連続クオリティ・スタートを達成。NPB史上2015年の高木勇人(巨人)と並び4位タイ、パ・リーグ史上最長。

● 5月24日
西武ラの橋光成が1000投球回到達、NPB史上369人目。

巨人の戸郷翔征が、対阪神10回戦(阪神甲子園球場)でノーヒットノーランを達成、NPB史上89人目(通算101回目)。
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 このこの日は失策による走者を2人出したものの、123球を投げ5奪三振、1四球でした。チームは1−0で勝利。
戸郷(24歳) は宮崎・聖心ウルスラ学園高から2018年ドラフト6位で巨人に入団。
22年にはセ・リーグの最多奪三振のタイトルに輝き、23年の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では日本代表の一員として3度目の世界一に貢献。また一つ新たな勲章を手にしました。

● 5月26日
広島の栗林良吏が、通算100セーブを達成、NPB史上36人目。178試合目での達成は、馬原孝浩(ソフトバンク)と並ぶNPB歴代5位タイかつ日本人最速タイ記録。

● 6月1日
広島の森浦大輔が、対ソフトバンク2回戦7回裏に三者連続三球三振を記録。前年6月6日同球場においてリバン・モイネロ(ソフトバンク、対DeNA)が達成して以来NPB史上19人目(21度目)。

● 6月2日
ヤクルトの石川雅規が対楽天3回戦で今季初勝利を挙げ、交流戦史上最多となる29勝目を挙げるとともに、NPBタイ記録となる23年連続勝利及び史上初となる新人から23年連続勝利を記録。



● 6月7日
広島の大瀬良大地が、対ロッテ1回戦(マツダスタジアム)でノーヒットノーランを達成。史上90人目・102
度目。

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 この日は5与四球で4度走者を背負ったものの、打たせて取る投球が光りました。九回2死では角中、高部を連続四球で一、二塁を招いたものの、ポランコに右飛に打ち取り、129球で投げ切りました。
大瀬良(32歳) は九州共立大を経て、2014年にドラフト1位で入団。1年目に新人王に輝き、18年には最多勝、勝率1位のタイトルを獲得。
球団では2012年4月6日のDeNA戦の前田健太以来。2009年4月に開場したマツダスタジアムでは初の快挙となりました。


● 6月9日
ヤクルト対日本ハム3回戦で日本ハムの加藤貴之が通算1000投球回達成、史上370人目。

● 6月12日
西武の隅田知一郎が対広島2回戦で99球完封勝利。日本ハムの伊藤大海が対中日2回戦で98球完封勝利。NPB1軍公式戦で1日に2投手が100球未満完封勝利を達成するのは1966年7月3日以来58年ぶり。

● 6月14日
中日の涌井秀章が、通算500試合登板達成、史上109人目。また、清水達也が7回にNPBワーストタイ記録となる1イニング3暴投、史上17人目。

● 6月21日
阪神の西勇輝が通算2000投球回を記録。史上94人目、球団史上11人目。

● 6月23日
オリックスの古田島成龍が、対西武12回戦の7回に登板して無失点に抑え、NPBタイ記録となるデビューから22試合連続無失点。

● 6月24日
広島の森下暢仁が対ヤクルト7回戦で91球で完封勝利を挙げると共に、今季2回目の猛打賞を記録。100球未満での完封勝利と猛打賞を同時に記録するのは、西鉄ライオンズの稲尾和久が1968年9月1日の対近鉄戦で記録して以来56年振り。

● 6月26日
ロッテの益田直也が対楽天11回戦に登板し、小林雅英を抜き球団史上最多となる通算228セーブを記録。

● 6月27日
オリックス対ソフトバンク10回戦で、ソフトバンクの東浜巨が1回裏に1000投球回達成、史上371人目。また、オリックスの古田島成龍が2番手で登板し、柳町達に適時二塁打を喫しプロ入り初失点、デビューからの連続無失点がNPBタイ記録の22試合で止まる。

● 6月29日
DeNAの東克樹が対中日10回戦で勝利投手となり、開幕から7連勝。開幕7連勝以上は球団では大洋ホエールズ時代の1972年に坂井勝二が記録して以来52年振り3人目で、左投手では1975年の間柴茂有の6連勝を抜き球団史上最長。

● 7月2日
広島の森下暢仁が、対阪神11回戦5回表に三者連続三球三振を記録。6月1日の森浦大輔に続きNPB史上20人目(22度目)で、同年に達成者が2人出たのは2014年の岩田慎司と武藤祐太(共に中日)以来10年ぶり2回目。

● 7月9日
DeNAの東克樹が対中日13回戦で勝利投手となり、1968年の島田源太郎(10連勝)以来球団史上2人目の開幕8連勝を記録。また、横浜スタジアムでは2023年5月18日から11連勝となり、斎藤雅樹(巨人)が1984年 - 1990年にかけて記録した最長記録に並ぶ。

● 7月12日
中日のライデル・マルティネスが通算150セーブを記録。NPB史上19人目で、通算283試合目での達成は史上4位のスピード記録。また、球団では岩瀬仁紀に次いで史上2人目で、外国人ではデニス・サファテ、マーク・クルーンに次いで史上3人目。

● 7月13日
楽天の岸孝之が、2500投球回到達、史上48人目。またこの日の対西武14回戦で完封勝利し、自身の持つ球団最年長完封勝利の記録を39歳7ヶ月に更新。

● 7月17日
ソフトバンクのダーウィンゾン・ヘルナンデスが、シーズン初登板から26イニング連続奪三振を記録、2022年に佐々木朗希(ロッテ)が達成した25イニングを超えNPB新記録。

● 7月25日
広島の栗林良吏が、対ヤクルト12回戦の9回裏、打者3人全員初球でアウトにし、NPB史上初となる1イニング打者3人3球セーブ。

● 7月28日
日本ハムの伊藤大海が対西武14回戦で94球で完封勝利を記録。伊藤は6月12日の中日戦でも100球以下での完封を記録しており、1シーズンに2度100球以下での完封を記録するのは、2003年に平井正史(中日)が記録して以来21年振りで、球団では1966年の嵯峨健四郎以来58年振り。

● 8月4日
日本ハムの宮西尚生がNPB史上初となる400ホールドを達成。

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 北海道日本ハムファイターズの宮西尚生(39歳)が前人未到の通算400ホールドを達成。
ホールド数2位は山口鉄也(現巨人コーチ)の273ホールドとなっており、ホールド数では圧倒的な数を誇っています。

この日のソフトバンク戦2-1と​1点リードで迎えた8回裏、宮西は2番手としてマウンドに。先頭の牧原大成に安打を許すと周東佑京の犠打で1死二塁のピンチを招くも、続く中村晃をセンターフライに打ち取りマウンドを降り、3番手としてマウンドに登った池田隆英が後続を断ち宮西にホールドが記録されました。

宮西は2007年大学生・社会人ドラフト3巡目で関西学院大から日本ハムに入団すると、1年目から中継ぎとして50試合に登板。14年連続50試合以上登板を達成するなど長年にわたり中継ぎ陣を支えてきてついに通算400ホールドのメモリアルとなりました。


ヤクルトの石川雅規が対巨人17回戦で今季初安打を記録。これでプロ入り1年目の2002年から23年連続安打とし、桧山進次郎(1992年 - 2013年)の22年を抜き大卒選手の新記録となる。

● 8月18日
巨人の平内龍太が対DeNA18回戦の延長11回に登板し、初球をタイラー・オースティンに本塁打を浴び敗戦投手となる。1球での敗戦投手は2014年4月4日に菊地和正(DeNA)が記録して以来NPB史上27人目(28度目)、セリーグ史上13人目(13度目)で、球団では2007年8月11日に野口茂樹が記録して以来4人目。また、サヨナラ本塁打を浴び1球敗戦投手となるのは1948年5月29日の川崎徳次以来球団史上2人目。

● 8月21日
阪神の西勇輝が対ヤクルト18回戦で勝利し、両リーグ50勝(パ74勝・セ50勝)達成。工藤公康が2005年に達成して以来19年ぶり、NPB史上7人目。

● 8月27日
ソフトバンクのリバン・モイネロが10勝目を挙げ、球団の外国人左腕投手初の2桁勝利を挙げると共に、2016年の増井浩俊(日本ハム)以来史上2人目で、外国人投手では史上初の通算100ホールドと2桁勝利の両方を記録。

西武対ロッテ15回戦で西武先発の橋光成は敗戦投手となり開幕から10連敗、パ・リーグでは1960年の大津守(近鉄)以来64年ぶり史上3人目。

● 8月31日
ソフトバンク対ロッテ23回戦で、ロッテの国吉佑樹が同試合の8回に登板し無失点に抑え、球団タイ記録となる21試合連続無失点を記録。

● 9月3日
西武の橋光成が対オリックス22回戦で敗戦投手となり、1960年の大津守(近鉄)以来64年ぶりNPB史上4人目、パ・リーグワーストタイ記録となる開幕から11連敗。開幕からではないシーズン中の連敗記録を含めても、2017年の石川雅規(東京ヤクルトスワローズ)以来NPB史上7年ぶり14人目(16度目)で、球団では2022年の隅田知一郎の10連敗を超えるワースト記録。

● 9月5日
ロッテの国吉佑樹が対楽天17回戦の7回に登板し、打者3人を押さえ、2017年の松永昂大と2022年の西村天裕の記録を更新し、球団新記録となる22試合連続無失点を達成。

● 9月10日
西武の平良海馬が通算100ホールド達成。

● 9月13日
オリックス対ソフトバンク18回戦8回表に、オリックス6番手投手の弟・川瀬堅斗と、代打出場した兄・川瀬晃が1軍公式戦で初対戦。NPBの投手野手の兄弟対決は、2013年6月3日の交流戦ロッテ対ヤクルト4回戦8回裏のヤクルト3番手投手の兄・江村将也とロッテの弟・江村直也の対戦以来11年ぶり。

● 9月16日
楽天の岸孝之が対日本ハム20回戦で勝利投手となり、楽天移籍後通算60勝目を達成。NPB2球団でそれぞれ60勝以上を達成したのは、小山正明、小林繁に続き史上3人目、2球団ともパ・リーグは史上初。

● 9月17日
ロッテの国吉佑樹がこの日の対楽天21回戦5番手として登板し2失点、連続無失点記録が24試合で途切れる。

● 9月18日
ソフトバンクの又吉克樹が通算500試合登板を記録。史上110人目。

● 9月221日
DeNA対阪神22回戦で、阪神の岩崎優が通算500試合登板を記録、史上111人目。

● 9月25日
ソフトバンク対西武24回戦でソフトバンクが2-0で勝利。
ソフトバンク2番手和田毅がNPB332試合目の登板で初ホールドを記録、球団の最年長ホールド記録も併せて更新。

西武先発隅田知一郎がシーズン10敗目。デビュー年から3シーズン連続の2桁敗戦を喫するのは、NPBでは澤村拓一(巨人)が2011年から2013年に記録して以来11年ぶり。

● 9月30日
西武の武内夏暉が、対日本ハム24回戦で勝利し通算10勝目、球団の新人投手として2007年の岸孝之以来となる2桁勝星を挙げる。

● 10月1日
ソフトバンクの前田悠伍が、対オリックス25回戦で先発登板。高卒新人選手の1軍戦先発登板は、球団史上2012年の武田翔太以来12年ぶり3人目。


 以上 今季達成された投手記録とともにシーズンを振り返ってみましたが、名誉ある記録からワースト記録まで様々な記録が生まれています。
激動のスタートとなった2024年も残すところ2週間。次回は日本プロ野球の「野手」を記録で振り返ってみます!!

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