2018年04月24日
自律神経の乱れは背骨から? 背筋を伸ばして心身共に健康へ
良く耳にする自律神経。身体や心がちょうどよい塩梅で機能するように調節をしてくれる大切な神経です。
身体の不調は自律神経の不調から来ることも多く、実はその自律神経と背骨に関係があるかもしれません。
そこで今回は「自律神経と背骨」について、自律神経の役割、健康な背骨を保つ生活習慣を医師に解説していただきました。
「自律神経」とは何ですか?
自律神経は、交感神経と副交感神経の二種類があり、身体が感知する様々な情報に基づいて身体の各部の機能をちょうどよい状態に保つための調節を行うものです。
交感神経は活発に活動したり、興奮させる働きをもち、副交感神経は身体を休ませたりリラックスさせる方向に働きます。この二つの相反する働きによって体温や呼吸、脈拍などといったものを調節しています。
自律神経が乱れると心身共に悪影響
肉体面
・疲れやすくなる
・肩こり
・頭痛
・のぼせ
・不眠
・突然汗が出る
・微熱
精神面
イライラしやすくなったり不安定になったり、気持ちが落ち込みやすくなったりすることがあります。
自律神経失調症
交感神経と副交感神経のバランスがストレスなどの影響によって乱れてしまうことを、自律神経失調症といいます。
自律神経失調症の症状
・全身倦怠感
・イライラ
・のぼせ
・めまい
・手足の冷え
・突然汗がどっと出る
背骨が歪むと自律神経に悪影響?
背骨が歪んでいるために自律神経に悪影響が出る、ということに関して今のところ医学的なエビデンスはないと思います。
しかし、交感神経、副交感神経は背骨の中を中心として全身にはりめぐらされています。
背骨に神経の走行の妨げとなるような大きなゆがみがある場合には、あるいは何らかの影響がある可能性はあるかもしれませんね。
健康な背骨を保つための生活習慣
■背筋を伸ばすことを日常から意識する
■重い荷物を片側の肩にかけ続けたりしない
■椅子に座ったときに足を組まない
■適切な高さの枕で就寝する
■ベッドのマットレスや敷布団はかたすぎず、やわらかすぎないものを選ぶ
特に、寝ている時間はみなさんが想像しているより長いですから、一度健康な背骨のために見直してみてはいかがでしょうか。
背骨矯正できる簡単なストレッチ
1:バスタオルなどを適当な太さに丸めて床に置く
2:その上に寝そべって手足を伸ばす
3:手をバンザイさせたり、下げたりを繰り返す
上記のストレッチを実践するだけでも、背筋が伸びてすっきりしますので身体の不調を感じたら一度試してみてください。
自律神経と背骨の直接の関係ははっきりとはしませんが、姿勢が悪いと気分も何となくパッとしませんし、肩こりの原因になったりする場合もあります。
これを機に背中の健康を意識した暮らしをしてみてはいかがでしょうか。