2015年03月26日
子供の頃の睡眠習慣が、将来の肥満に関係する―研究結果
あなたは子供の頃、よく寝る子でしたか? イビキをかきますか? なぜか太ってしまう体質の人は、案外子供の頃の睡眠習慣やイビキがその原因の1つかもしれません。
小児科研究の専門誌『The Journal of Pediatrics』で発表された研究結果より、子供の頃の睡眠習慣が将来の肥満にまで影響していることが判明しました。また、イビキなど睡眠中の呼吸の質も重要だといいます。
それではまず、子供の年齢別に必要な睡眠時間を見てみましょう。
・ 出生〜1才 14〜15時間
・ 1〜3才 12〜14時間
・ 3〜6才 10〜12時間
・ 6〜12才 10〜11時間
・ 12〜18才 8〜9時間
子供に良質の睡眠を与えるためには、寝室のコンピューターやテレビを寝る間際まで見せないことも大切です。また、呼吸に問題があると血液中の酸素濃度が下がり、心拍は遅くなり、血圧が上がり、ぐっすりと眠れません。
睡眠不足だと日中眠気を催すため、活発に動けず、成績にも影響します。しかも、肥満体質というオマケ付き。これは、睡眠障害によって「むくみ」や「生化学反応の崩れ」が起こるためです。また、食べた物の分解が妨げられたり、食欲調整ホルモンにも影響している可能性があります。
5〜6才の段階でよく眠れていない子の10年後を調べると、肥満になっている確率がなんと通常の1.6〜2倍にものぼりました。
睡眠時間は充分に。イビキをかいているなど就寝中の気道が上手く確保されていないようであれば、対処法を専門家に相談した方が良さそうです。
参考:
To Fight Obesity, Help Kids Get Enough Sleep
http://www.thedoctorwillseeyounow.com/content/kids/art4537.html