ドラマである。北海道の漁業組合で母(市毛良枝)とともに事務員として働いていた野川雪(小泉)
だったが、母の死をきっかけに上京して父の夢であったピアニストを目指す物語である。
雪の父は有名なピアニストの東雪彦(風間杜夫)であったが雪が生まれる前に病気で死に
雪は母子家庭で育った。
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そして母は死ぬ前に謎の男(宇津井健)に雪のことを託したのだった。
雪は母の遺言に従って上京し雪彦の父親の東音楽大学学長の東雪雄(松村達夫)の元を訪れる。
父の夢であった雪がピアニストとして成功することを実現させようとしたのである。
しかしどこの馬の骨かわからない田舎娘を実の孫として、受け入れるほど学長は甘くはなかった。
しかも学長は雪彦と雪の母の結婚に反対して、二人を家からたたき出した過去があったのだ。
だが雪の情熱に押されてお手伝いとしてなら、家に置いてもいいと約束した。
雪は喜びさっそく東音楽大学へ行き、助教授でピアニストの大津光三(辰巳琢朗)から教え
を受けることになる。授業料が払えないため特待生として入学したのだ。
大津は天才肌であったが型破りの性格で、才能があってもお金がないためピアノ教育を受ける
ことができない娘たちのために特待生制度を学長に提案して認められたのである。
雪はピアノ好きの不良少女たちとともに学園生活をスタートさせた。
しかし東家では、雪が財産を狙って飛び込んできた偽ものと決めつけあらゆるいじめを
展開していく。
学長の長女の貴恵(岸田今日子)とその夫久之(長門裕之)とその娘でピアニストの美津子
(賀来千賀子)叔母の節子(辺見マリ)たちの総がかりのいじめが毎日のように繰り替えされるの
である。そんな中で裕之の長男の信之(柳沢慎吾)だけは雪をなにかとかばうのだった。
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