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紅月学園の修学旅行中、
生徒達の乗っていた観光バスが、トラックと正面衝突を起こし……
それは死傷者が数名、重体・重傷者が多数出るほどの大惨事となった。
その大事故から一週間後……。
重傷、或いは軽傷まで身体の傷が回復したにも関わらず、
意識を取り戻さない4人の生徒が居た。
4人の名前は、辻本綾(つじもとあや)、白石晶(しらいしあきら)、
見崎美穂(みさきみほ)、神谷悠斗(かみやゆうと)。
『脳に損傷などもなく、意識を取り戻さない原因は不明』
それが、病院の診断だった。
意識が戻らず、病室で懇々と眠り続ける彼らを心配し、
家族達が巫女(霊能者)を呼んで、4人を診せたところ、
『4人の魂は事故のショックで肉体から離れ、
あの世とこの世、その狭間の世界である『境世(さかいよ)』を彷徨っている。
そして、4人の魂は死神に狙われている』
と言う、事実が判明した。
家族達に助けを請われた巫女は、
4人の命を救う為、霊体となって境世へ向かうが……。
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▼この世に未練のある4人の少年少女の魂を、あの世とこの世の境世で助ける巫女のお話
ベタな探索謎解きゲーで、ホラーゲームだがホラー要素は突然出てくる敵クリーチャーくらいで、脅かし系はなし。
敵クリーチャーは青鬼サイズの、長髪の赤ちゃんみたいな死神
何故か全裸で追ってくる
エンカウント率は低いが、初見殺しが非常に多いのでゲームオーバーはかなり多くなると思う
▼攻略難易度は高め。謎解きは数字の知識が必要なので、ゲームとしてどうかなと思った。
知識がなくても、頭をヒネれば小学生でも解けるのが謎解きの理想(そもそも知識は使わず地頭の良し悪しを計るのが謎解き)なんだけど、これじゃ小学生はまず解けないだろうし
パズルや間違い探しは、大人が解けなくても子供はあっさり解けたりするが、あれが理想的な謎解き
他には譜面を入手してピアノを弾いたり液体で障害物を溶かしたり、バイオっぽい解法だった
▼マップも無駄に広いのに何十回も往復しないといけないんで、ワープアイテムが欲しかった
▼逃げゲーなのにラストのみなぜかバトルというお約束だが、右上で待ち構えて攻撃してから逃げると簡単に倒せるのでお勧め
Zキーで攻撃出来るが、エフェクトが何も無いので、これで攻撃が出てるのか?と困惑してしまった。ただSEが鳴るだけなんだもん
▼さて肝心のストーリー。バッドエンドとトゥルーエンドがあり、初回はまずバッドになるだろう。条件もかなり突拍子もないもので、もう少しヒントが欲しかった
▼主人公の巫女、小夜は探索の途中で手に入れた弓矢で、見事死神を打ち倒す。
死神も終わればあっけないもんである
救った4人と一緒に、現世に帰る小夜。
「これでやっと帰れるんだよな!」
歩く5人
「まだ着かないのか?」
小夜「……………」
…あっっっ(察し)
そう実は死神というのは主人公小夜のこと。
追ってきた死神こそが
巫女だった
この姿、何だろうって思ってたんだけど巫女だったんだね。
なんだよ長髪の赤ちゃんって
見事してやられた4人は死神に食われてしまう。
断末魔が結構怖い。
▼いやあストーリーはなかなかよく出来てますな。思えばタイトル画面の小夜が何故かホラーテイストで描かれてることがずっと謎だったんだけど、なるほどね
▼でも伏線というにはかなり雑で、もっと上手くやれたと思う。
たとえば死神は折角全裸なんで、女性的に胸の膨らみがあれば、巫女だと判明するシーンにかなりインパクトが出たんじゃないだろうか。
多分私みたいに死神を坊やだと思ってるプレイヤーは多いよ。
▼評価C
60点
謎解きゲー好きにお勧めです。怖いシーンがほとんどないので、そこはもう少し頑張って欲しかった。
▼…しかし、小夜は下級死神って設定なんだけど、なんとレベルがたったの8(笑)。
パラメーターも凄く低い。
いくらなんでも下級すぎる(笑)
この物語が低レベル同士の戦いってのはアレなんで、せめてレベル30くらいあってもよかった