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ほら吹き半ズボン

 Danny Kaye編纂のNuggetsを初めて聴いたとき、強烈なインパクトを受けました。
 ガレージ・パンクとの出会いです。

 Nuggetsは、英国60sビートに天啓を受けた米国の少年たちが、いかに英国風ビート・バンドに熱狂し、自らも演者になろうとしたか、というドキュメントだったと思います。

 後から考えると、サイケとか、アシッドとかいった曲中心の選曲だったわけですが、私が、中でも特に強い印象を受けたのが、Standellsの"Dirty Water"と、Knickerbockersの"Lies"でした。

 Standellsは米国のティーン版Stonesであり、そしてKnicerbockersは、もちろんBeatlesです。


Rockin' With
The Knickerbockers

1. Lies (Buddy Randell, Beau Charles) #20
2. Just One Girl (B.Charles)
3. I Can Do It Better (Jim Seals, D.Crofts)
4. She Said Goodbye (Beau Charles)
5. Stick With Me (Jerry Fuller)
6. Love Is a Bird (Jim Seals)
7. I Love (Beau Charles)
8. One Track Mind (L.Colley, Keith Colley) #46
9. I Must Be Doing Something Right (Beau Charles)
10. High on Love (L.Colley, Keith Colley, A.Tucker) #94
11. They Ran for Their Lives (Alton, Kraushaar, Winkle)
12. Rumors, Gossip, Words Untrue (Jerry Fuller)
13. My Feet Are Off the Ground (Beau Charles)
14. Give a Little Bit (G.Campbell, Jerry Fuller) 

 彼らに共通しているのは、英国ビート・バンドから強い影響を受け、もともとは自国の財産である黒人音楽に、英国バンド経由で遭遇したことでした。

 多くの少年にとって、それはあくまで英国製のロックンロールであったのだと思います。
 彼らのうち、チェスやヴィージェイ、スタックスのレコードに関心を持った少年がどれだけいたか、推しはかることは出来ません。

 米国というのは、自国の素晴らしい財産にしばしば無関心で、腹立たしい国なのでした。

 ブルースもヒルビリーも、早くからリイシューに熱心だったのは、ヨーロッパや日本でした。

 私が輸入盤に目覚め、徐々に自分の音楽の嗜好に気付き始めたころ、ジャンプ・ブルースはスウェーデン盤で、ロカビリーはイギリス、フランス盤で渇きを癒していました。

 さて、The Knicerbockersは、ニュージャージー出身の学生バンド(?)として、65年頃にスタートしたらしいです。

 制作は、Rick Nelsonの"Traverin' Man"を書いたソングライター、Jerry Fullerが仕切っています。
 ライナーによれば、メンバーは以下のとおりです。

Beau Charles : guitar, vocal
John Charles : bass, vocal
Buddy Randell : Saxophone, vocal
Jimmy Walker : drums, vocal

 ここで、すぐに思ったのは、「ギターは1本なのか、それにしても、サックスをフィーチャーした曲がどれだけあったかなあ?」という素朴な疑問でした。

 どう考えても、サックス専任がいるというのが不思議です。
 代表曲"Lies"も、完全にギター・バンド・スタイルの曲です。

 メンバーがサックスを構えた写真がありますが、どうも得心がいかないです。
 サックス入りのサウンドというと、Dave Clark Fiveを連想します。
 Knickerbockersは、そんなサウンドとはまるで違います。

 というか、"Lies"は、ビートルズ以上に初期ビートルズぽいナンバーなのでした。
 ドライヴするドラムとギター、リードを追尾するクローズド・コーラス、そしてジョン・レノンを彷彿とさせるリード・ボーカルと、模造だとしても、とてもよく出来たイミテーションだと思います。
 
 ともかく、虚心にワン・ヒット・ワンダーとして聴くなら、素晴らしい曲だと思います。
 チャートでも、20位まで上がったようです。

 この曲は、リンダ・ロンシュタットのカバーがあります。
 英国でニューウェイヴが流行っていたころの録音だったと思います。
 いつもながら、リンダの(又は彼女のプロデューサーの)選曲は、趣味がよいです。

 "Lies"の魔法は、他の曲にはそれほど及んでいないですが、時代の熱気は感じます。
 ときどきは、引っ張り出して聴き返したい1枚なのでした。



Liesです。



Linda版、Liesです。




関連記事はこちら

from英to米、and to英again






嵐の時代にケ・セラ・セラ

 9日は、少し時間があったので、スピーカーの背後に隠れていた、レコード棚の最下段のガラス扉を、何年振りかで開けてみました。

 いくつか手にとって、しげしげと眺めたレコードが何枚かあったのですが、中でも、あまりにも懐かしい1枚が出てきましたので、今回はそれを聴きます。


Liverpool 1963-1968

Side one
1. Ferry Cross The Mersey :  Gerry And Pacemakers
2. Abyssinian Seacret :  Cilla Black
3. Sanday :  The Swinging Blue Jeans
4. Everything In The Garden :  The Fourmost
5. Break-A-Way :  Beryl Marsden
6. Que Sera Sera :  Earl Royce & The Olympics
7. America :  Rory Storm & Hurricaines
8. I Gotta Woman :  The Black Knights
9. I Love Her :  The Kubas
10. Why Don't You Love Me :  The Blackwells

Side Two
1. Skinnie Lizzie :  Gerry And Pacemakers
2. One Way Ticket :  Casey Jones And The Engineers
3. It's Too Late Now : The Swinging Blue Jeans
4. Angel Of Love : The Black Knights
5. I Really Do : Earl Royce & The Olympics
6. Magic Potion : The Kubas
7. For No One : Cilla Black
8. The First Cut Is Deepest : The Koobas
9. Don't You Do It No More : Billy J. Kramer And The Dakotas
10. How I Won The war : Musketter Gripweed And The Third Troop


 このアルバムは、83年に、女の子が額に手をかざして遠くを見つめるロゴマークも懐かしい、See For Milesが製作して、英チャーリがー配給(?)した、60sブリティッシュ・ビート・バンドのコンピレーションです。

 中身は、20曲入りですが、そのうちA3,5,7とB2,3,8を除く全ての曲が、ジョージ・マーティン製作で、ほとんど「ジョージ・マーティン・ワークス」とでも呼びたい内容になっています。

 このうちの数バンドは、ブライアン・エプスタインがマネージメントしていたアーティストだと思います。
 シラ・ブラックとか、フオーモスト、ビリー・J・クレイマー&ダコタスなんかは、確かそうですよね。

 音源としては、63年から68年までのものをコンパイルしていますが、この6年間というのは、嵐のような騒ぎだったに違いないです。
 英ビート・バンド時代の栄枯盛衰を記録した1枚と言えるかも知れません。

 ほとんどが、絶頂期、または爆発直前の時期のものが多いと思われますが、B面の最後あたりになると、さすがに時代の移り変わりを感じます。

 B8に入っているKoobasというバンドは、全く知りませんが、やっているThe First Cut Is Deepestは、ロッド・スチュワート盤で有名な、キャット・スティーヴンスの名曲です。
 今日のビリが、明日のトップになるかも知れない時代が、すぐそこまで迫っていたのでした。

 全体的に、ビート・バンド時代の爆発直前から最盛期のバンドの演奏は、時代の勢いを感じます。
 中でも、私が初めて聴いたときから気に入って、注目しているのが、アール・ロイス&オリンピックスのQue Sera Seraと、ロリー・ストーム&ハリケーンズのAmericaです。

 ロリー・ストーム&ハリケーンズは、ビートルズ加入前に、リンゴ・スターがドラムを叩いていたバンドとして有名ですね。
 このAmericaという曲は、ウエスト・サイド・ストーリーの挿入歌です。 

 しかし、私の一押しは、何と言っても、アール・ロイス&オリンピックスのQue Sera Seraです。
 このツイスト・アンド・シャウトのパターンを借りたような、リズム・アレンジがたまりません。
 久しぶりに聴いて、大興奮しました。

 しかも、好きものは、世界のどこかにひっそりといるようで、YouTubeにアップしている人がいました。
 ありがとう。
 ギークな趣味のあなたが好きです。

 ところで、Gerry And PacemakersGerryのファミリー・ネームは、 Marsdenじゃなかったですか?
 そして、Break-A-Wayを歌っている、Beryl Marsdenは、彼の妹だったのでは? 
 
 Break-A-Wayは、本人のジャッキー・デ・シャノン盤も、アーマ・トーマス盤も、私は大好きです。


こちらは、ケ・セラ・セラです。



そして、こちらが、アメリカです。



ガール・グループはビートルズが教えてくれた

 ビートルズを全て聴き終わってしまった時、あなたはどうされたでしょうか?
 第二のビートルズを探す、というのが多くの例だと思います。
 私もそうでした。
しかし、何度か無益な試みをした結果、あきらめました。
 彼らの替わりなどないことに気付くのに、さほど時間は必要なかったのです。

 そして私は、ベクトルを変更して、彼らに影響を与えた音楽を追いかけることにしたのでした。
 それが全ての始まりです。

 そんな音楽探求の旅のひとつに、ガールズ・グループも含まれていました。
 ビートルズ関連でいうと、シレルズ、クッキーズ、そしてマーベレッツは聴くほかないです。


こちらは、Shrellesのアルバム・ジャケットです。 


 ガールズ・グループって、しばしば実体がなかったりしますが、この3グループはまだましですよね。
 でも、クッキーズは若干怪しいかも…。

 目立った特徴のないグループも困りものですが、リード・ボーカルに存在感がありすぎたりすると、逆に幽霊グループになったりすることがあります。

 ダーレン・ラヴが、レコーディングでグループの掛け持ちをしていた話は有名です。
 クッキーズのアール・ジーンも、似ている気がします。
 マーベレッツのグラディス・ホートンは、とりわけ凄いボーカリストでした。

 というわけで(?)、今回は、お気に入りのガール・ポップをセレクトしてみました。 

64年の青春

 Swinging Blue Jeansの自作の動画をアップして、再生してみたら、終了後に、懐かしいNobodyMersey Beat Medleyの素晴らしいバージョンが、同種の動画グループとして表示されていて、驚きました。


Nobody Presents The Mersey Beat Medley
Nobody

 この動画は、YouTubeで単純にNobodyとキーワードをタイプしてもヒットしませんので、私は初めて気が付きました。
 今までにも、この曲をアップしていた方がいましたが、動画のレベルが違います。
 これは、素晴らしいです。作りが、プロの仕事と言う感じです。
Webデザイナーの方が作られたんでしょうか?
 また、技術的なことだけでなく、動画に使用している画像のチョイスが凄いです。
極力、日本盤シングルの写真を使用しています。
 とにかく最高です。

 私は、Nobodyが大好きで、特に2ndのPop Gearまでは、無条件で好きです。
 当時、歌謡曲に多数の曲提供をしていたNobodyですが、私が特に好きだったのが、浅香唯セシルでした。
 映画「悲しみよこんにちは」は、見ていませんが、セシルという女性に思いを馳せたりした少年時代だったのでした。

 とにかく、こちらの動画をご覧ください。
音源は、再吹き込み盤を使っているようですが、アナログ盤での熱気は、この録音にも十分感じられます。 

 Nobodyを知らない方は、彼らの公式サイトを訪問されることをお勧めします。
 Dave Edmundsや、Rockpileのナンバーの完コピを聴く事が出来ます。
 超オススメです。
 こちらからどうぞ



Mersey Beat Medley 1
by Nobody



Mersey Beat Medley 2
by Nobody