2016年03月04日
厳冬期和名倉山登山(2016 2月)
厳冬期(2016年2月4日〜5日)奥秩父の和名倉山単独登山を行いました。和名倉山は、百名山の雲取山の向かいに居座る単独峰であり、高さも雲取山を超える2036mもあるのですが、山頂の展望もなく地味な山であり、登山道も不明瞭な箇所が多く遭難事件がときどき起こる山でもあります。そんな中、雪の積もる秩父湖(埼大山寮わきから)の吊り橋をわたるルートで山頂を目指しました。途中積雪が増え、山中ビバークし翌日山頂アタック&下山の2日間の山旅でした。
秩父湖の吊り橋を渡り岩盤の道を進むとすぐに標識が現れひと安心です。しかしながらすぐに登山道は、杉の枝葉や動物の足跡で不明瞭になり、結局杉林の中を1時間ほど歩き回り尾根へ取り付く正規ルートを探し出すことになりました。
反射板跡地へ向かう尾根道は、後半斜度がきつくなりラッセルの体力が要求されてきます。ルート上には、かすかな踏み跡は残っているのですが、ほぼウサギの足跡を追うことになりました。 反射板跡地へ到着(写真右)。途中杉林でのロスタイム1時間が気になるところです。
反射板跡地から先は、平坦な林間軌道跡を通り造林小屋跡地へ(写真左)。途中で斜面のトラバースがあり気が抜けない場所もありました。ここまで歩き出してから4時間半を要しました。 ワカンにアイゼン、ストックを使ってのラッセルです(写真右)。ザック重量は、ワカン、アイゼンを装着したので15kg程度まで軽くなったと思います。
造林小屋から先は、斜度、積雪量とも一気に増え、柔らかい雪に足をとられ中々前に進むことができません。結構な疲労を感じてきたのでビバークを決定しました。場所は、造林小屋と二瀬分岐の中間地点で地形がテラスのようになった樹林帯です。夜間の風もなく快適な場所でしたね。結局ビバーク地まで6時間半ほどの行程でした。まだ日もありもう少し歩けたのですが、地形図でみると次のビバーク適地がかなり先になりそうなので早々に晩飯としました。 雪がきれいなので水を十分に作り、ささやかな食事とワインを味わいました。最高です。
翌朝天候良く、テントに重量物をデポし軽量化したザックにて山頂を目指しました。一部シラビソの林間はアップダウンをしながら樹林帯を抜けるため不明瞭になりましたが、なんとか二瀬分岐までたどり着き、ここから和名倉山頂上を目指すことになります。 分岐の先からは、踏み跡も完全になくなり、おおよその方向を目指します。ところどころピンクテープがあったのですが雪原に出たところでそれもなくなり、方角だけを定め頂上を目指すことになります。
ウサギの足跡でも追いかけようと雪原に出ます。日差しが眩しくて気分がいいです。今回の山行で初めて開けた景色に遭遇しました。いやあ綺麗! 景色をしばし楽しみ、さらに道なき雪原を進むことになります。
雪原の先で樹林帯に入り込むのですが、木々の間隔も狭くなり倒木や雪が深く、にっちもさっちも行かなくなりました。完全に道に迷った状態です。そこでしかたなくGPSを取り出し、設定しておいたピークへの方角と距離を確認しました。結果、あと200mほどで頂上に出るはずです!若干進路を修正し木々の間を強引にすり抜けていきます。そしてついに頂上の標識を発見!やったー!!
頂上は360度なんの展望もありませんでしたが「達成感は最大です!」ラッセルを繰り返し、山中ビバークをし、ルートファインディングの緊張感を味わいながらの到着には感動しました!
下山は、自分の踏み跡がしっかりついているのでリラックスしながら降りてくることができました。2日間だれにも会わない山旅となりましたが、非常に気分の良い山行となりました。冬季の奥秩父の山も良いですねえ〜
ありがとうございました。
頂上は360度なんの展望もありませんでしたが「達成感は最大です!」ラッセルを繰り返し、山中ビバークをし、ルートファインディングの緊張感を味わいながらの到着には感動しました!
下山は、自分の踏み跡がしっかりついているのでリラックスしながら降りてくることができました。2日間だれにも会わない山旅となりましたが、非常に気分の良い山行となりました。冬季の奥秩父の山も良いですねえ〜
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